カニの足は何本?8本と10本の正解
最終更新日:2025-12-27
目次
カニの足は何本?ハサミを含めた数え方とよくある誤解
「カニの足は8本?それとも10本?」という疑問は、数え方と種類の違いが重なって生まれます。蟹の足の本数を正しく知るには、ハサミ(鋏脚)を含めるか、見えていない小さな脚の存在を考えるかがポイントです。「蟹 の 足 の 本数」で検索した方にも、ここで混乱の理由をすっきり整理します。
一般的な“カニの仲間”は、体の左右に5対の脚(計10本)を持ちます。先端がハサミになった1対が鋏脚(きょうきゃく)で、残り4対が歩行に使う歩脚です。多くの食用ガニ(ズワイガニや毛ガニなどの「カニ類」=短尾下目)は、この10本が外から数えやすく見えます。WWFジャパンの解説でも、カニ類は十脚類で5対=10本の脚を持つと整理されています(WWFジャパン)。
アクアマリンふくしまの解説も参考として挙げられます。アクアマリンふくしまについての説明は上記のURLと合わせて理解を深められます(アクアマリンふくしま)。

「8本」「10本」と言われる理由と数え方の落とし穴
「10本」という数は、ハサミを脚として数えた合計です。一方、「8本」と言われる主な理由はタラバガニの見た目にあります。タラバガニは後述のとおり一部の脚が小さく甲羅の内側に隠れやすく、外からは8本に見えるためです。ただし、生物学的にはタラバガニも十脚類で本来は5対=計10本の付属肢を持つ仲間に含まれます(アクアマリンふくしま:アクアマリンふくしま、WWFジャパン前掲)。
ズワイガニは10本、タラバガニが8本に見える理由と分類の違い
ズワイガニとタラバガニは見た目が似ていますが、分類や脚の見え方が異なります。ここを押さえると、蟹の足の本数の混乱が解消します。
ズワイガニ(十脚目)の足の構成と本数
ズワイガニは「カニ類(短尾下目)」で、鋏脚1対+歩脚4対=合計10本がはっきり見えます。市場や通販の商品写真でも、ハサミを含めて左右対称に10本が並ぶのが特徴です。甲羅は丸みがあり、脚は細く長めで、節が比較的均等に見えるのも見分けのヒントです。

タラバガニ(ヤドカリ下目)が8本に見える仕組みと隠れた2本
タラバガニは「ヤドカリ下目(異尾下目)」の仲間で、見た目は“カニ風”ですが系統的にはヤドカリに近いグループです。外見上は鋏脚を含む4対=8本が目立ち、残りの1対(ときにもう1対の一部)は小型化して甲羅の内側(鰓室付近)に折りたたまれ、清掃や抱卵補助などに使われます。つまり「8本に見えるけれど、進化的には10本分の付属肢を備える」というのが正確な理解と言えるでしょう。
毛ガニ・ズワイ・タラバの足の本数一覧と見分け方ポイント
主要な食用種を、足の本数と外見のポイントで整理します。
毛ガニ・ズワイガニ・タラバガニの本数比較と特徴
– 毛ガニ(短尾下目):見える脚は10本(鋏脚1対+歩脚4対)。全身の細かな毛とずんぐりした甲羅が特徴です。
– ズワイガニ(短尾下目):見える脚は10本。細長い脚、なめらかな甲羅で、脚の並びがすっきりしています。
– タラバガニ(ヤドカリ下目):見える脚は8本(鋏脚を含む4対)。肩節が太く、甲羅や肩周りにトゲ状の突起が目立ちます。小型化した脚は外からは見えにくい点が特徴です。
その他の種類(淡水ガニ・川ガニなど)の例
– サワガニなどの淡水性のカニ類も基本は10本が見えます。
– 一部の小型種や深海性の種でも、基本構成は同様ですが、個体差や欠損で“見える本数”が異なる場合があります。
よくある質問(FAQ)
- Q:カニの足の本数は何本?
- A:カニ類(ズワイ・毛ガニなど)はハサミを含めて10本が基本です。タラバガニは8本に見えますが、退化・短縮した脚が隠れています。
- Q:タラバガニの足はなぜ8本?
- A:ヤドカリ下目の特徴で、一部の脚が小さく甲羅の内側に畳まれているため、外見上は8本に見えるためです。
- Q:ズワイガニの足は何本?
- A:ハサミを含めて10本です。商品写真でも10本がはっきり確認しやすいでしょう。
- Q:タラバガニは本物のカニ?
- A:食用名としては「カニ」に含まれますが、生物学の分類ではヤドカリに近い仲間です。
- Q:毛ガニの足の本数は?
- A:ハサミを含めて10本です。全身の毛と丸い甲羅が見分けの目印です。
タラバガニは『本物のカニ』?名前と分類から見る違い
食卓では「カニ」で通じますが、生物学では区別があります。理解しておくと表示や商品選びの納得感が高まります。
ヤドカリ下目と十脚目の違いを簡単に説明
どちらも十脚類の仲間ですが、ズワイ・毛ガニは「短尾下目(真のカニ類)」、タラバガニは「ヤドカリ下目(異尾下目)」に属します。体のつくりや脚の形態、腹部の形などに系統的な違いがあり、その結果として“8本に見える”外見差が生まれます。
食用名と分類名が一致しない事例(タラバガニの位置づけ)
市場名・食用名は慣習的で、分類学上の厳密さとは異なることがあります。タラバガニは“カニ”の名で流通しますが、系統的にはヤドカリに近い、というのが科学的な答えと言えるでしょう。
カニの足の数を簡単に覚えるコツと観察するときの注意点
数え方のコツを押さえると、現場でも迷いません。写真や現物でチェックする際の注意点もまとめます。
語呂合わせや視覚で覚えるコツ
– 覚え方:「ズワイ・毛=十脚で10本、タラバ=見えるの8本+隠れ2」
– 視覚のコツ:ズワイ・毛は細めの脚が5対整然、タラバは太い“肩”が目立つ4対で“がっしり”見えます。
– キーワードで記憶:「十脚=5対=10本」「タラバ=ヤドカリ系=隠れ脚あり」
数えるときの注意点:殻の下や隠れた脚の見落としを防ぐ方法
– ハサミ(鋏脚)も1本として数えます(左右で2本)。
– タラバは甲羅の内側に小さな脚が畳まれているため、外観上は8本で正常です。
– 折れ・欠損の個体もあるため、商品写真では左右の本数が揃っているかも確認しましょう。
– 甲羅と脚の付け根(肩)部分の数で左右対称かをチェックすると数え間違いを防げます。
結論:カニの足の本数まとめと知っておくべきポイント
疑問の核心を、実用的な要点に絞って整理します。
押さえておきたい結論の3点
– 結論1:ズワイガニや毛ガニなどの“カニ類”は、ハサミを含めて10本が基本です。
– 結論2:タラバガニはヤドカリ下目で、見える脚は8本ですが、小型化した2本が隠れており、系統的には“10本分”の付属肢構成です。
– 結論3:「8本/10本」の食い違いは、数え方(ハサミを含めるか)と、タラバガニの“隠れ脚”を見落としやすいことが原因です。
さらに詳しく調べたい人向けの参考情報
分類や資源情報は、水族館や保全団体の解説が読みやすくおすすめです。下記の参考もチェックして、表記や見分けに強くなりましょう。
執筆者:kani-tu.com編集部(海産物通販の商品企画・撮影・検品でズワイ・タラバ・毛ガニの脚セットを日常的に扱います。流通現場での“脚本数表示”と実物確認のギャップ解消に努めています)
ポリシー:一次情報と信頼できる公的・専門機関の情報を優先し、読者の疑問解消に直結する要点のみを分かりやすく提示します。内容は新しい知見に合わせて更新します。
参考
- カニのサステナビリティをチェック~シーフードガイドで … – https://www.wwf.or.jp/campaign/osakana/fishes/detail/?id=19
- タラバガニ|生き物紹介 – https://www.aquamarine.or.jp/animals/king-crab/
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