石川県のカニ解禁日2025年と漁期ガイド
更新日：2025-12-27
目次
2025年の石川県のカニ解禁日はいつ？解禁日に伴う漁期と理由
2025年の解禁日：11月6日（立冬に合わせた設定）
2025年の石川県におけるズワイガニ漁の解禁日は11月6日です。石川県で水揚げされるオスの「加能ガニ」とメスの「香箱ガニ」は同日解禁となります（松崎公式ブログの告知を参照）。北陸では毎年おおむね立冬の時期と重なるスケジュールで設定される年が多く、2025年は11月6日解禁となります。
漁期の区分：オス（加能ガニ）とメス（香箱ガニ）の期間
漁期は性別で大きく異なります。石川県の一般的な運用として、2025年は以下の通りと案内されています（前掲2ソース）。
- オス（加能ガニ）：2025年11月6日〜2026年3月20日ごろ
- メス（香箱ガニ）：2025年11月6日〜2026年1月10日ごろ
メスの漁期が短いのは資源保護の観点からで、産卵に配慮した管理が行われるためとされています（松崎ブログ／業界案内の両情報に整合）。
解禁日の設定理由：資源管理と漁業の取り決め
解禁日や漁期は、ズワイガニ資源の持続可能な利用を目的に、地域の漁業者・行政・関係団体の取り決めで運用されます。特にメスの短期設定は、持続的な再生産を守る資源管理の基本施策です。背景としては水産庁が示す資源管理の枠組み（総漁獲可能量や禁漁期などの導入）が一般的な考え方の軸になっています（参考：水産庁 資源管理の解説）。実際の直近運用は、上記の地域情報が示す通り11月6日解禁で周知されています（松崎／1st-motors）。
加能ガニ（オスズワイガニ）と香箱ガニ（メスズワイガニ）の違いと味の特徴
加能ガニとは：石川県で水揚げされたオスのズワイガニのブランド
「加能ガニ」は石川県内で水揚げされたオスのズワイガニに付与される地域ブランドです。青いタグが目印で、サイズ感と身入り、脚の太さが魅力と言われます。
（出典： oishikawaの地域情報）
香箱ガニとは：石川県で扱われるメスのズワイガニの特徴
「香箱ガニ」はメスのズワイガニで、外子（卵）と濃厚な内子が大きな魅力です。サイズは小ぶりですが、味わいの密度が高く、旬の時期に地元で愛される冬の味覚として定着しています。
味・身質の違いと料理での活かし方
- 加能ガニは身が厚く甘みと旨みが濃く、刺し・焼き・茹でなど幅広い調理で真価を発揮します。
- 香箱ガニは内子・外子のコクと香りが持ち味で、甲羅盛りや味噌と和える小丼、味噌汁・雑炊の出汁として抜群です。
コツ：香りが活きるよう、過度な氷水さらしは避け、供出直前に可食部を切り出すと香りが立ちます。
金沢観光協会の解説ページでは、旬のカニの甘みと身の良さに触れています。香箱ガニは内子・外子の風味豊かな味わいが特徴で、加能ガニは身の密度とボリュームが魅力です。
解禁日に合わせた金沢のカニまつり・蟹-1グランプリなど注目イベント情報
近江町市場のカニまつり：開催日と主な催し
金沢の台所・近江町市場では、解禁に合わせて「カニまつり」が開催され、名物のカニ汁販売や関連企画が行われます。2025年の開催案内は金沢観光協会のイベントページで告知されていますので、日程・内容は最新情報をご確認ください。
解禁初日の特別イベント（蟹-1グランプリ等）の内容
解禁初日は市場や港でお披露目、初競りの話題が盛り上がり、各所で限定企画が実施されます。メディアで「蟹-1」といった呼称で高値落札が注目される年もありますが、公式の開催有無や内容は年により異なるため、直前の公式発表や観光協会・市場のSNSでの確認がおすすめです。
イベント参加時の注意点・混雑予想
- 朝〜昼前は混雑が集中するため、開場直後の来場がスマートです。
- カニ汁や限定品は早期に売り切れることが多く、現金や交通系ICの準備、持ち帰り用の保冷バッグがあると安心です。
- 天候急変に備え、防寒・防水対策を万全にしましょう。
よくある質問（FAQ）
- 石川県のカニ解禁日はいつ？
2025年は11月6日解禁です。漁期はオスが〜翌年3月20日ごろ、メスが〜翌年1月10日ごろの運用が案内されています。 - 加能ガニと香箱ガニの違いは？
石川県で水揚げされたオスが「加能ガニ」、メスが「香箱ガニ」です。オスは身のボリューム、メスは内子・外子の旨みが特徴です。 - 金沢のカニまつりはいつどこで？
例年11月上旬に近江町市場で実施され、2025年の詳細は観光協会のイベントページで案内されています。 - 2025年のカニ漁期はいつまで？
オスは3月20日ごろまで、メスは1月10日ごろまでが目安です。
橋立漁港・輪島漁港など金沢周辺の漁港と水揚げの旬スポット案内
代表的な漁港の紹介：橋立漁港、輪島漁港など
金沢周辺では、加賀方面の橋立漁港、能登方面の輪島漁港・七尾湾周辺、金沢港エリアなどがズワイガニの主要な水揚げ拠点として知られます。地域ごとに水揚げ時間帯や見学可否が異なるため、訪問前に各漁協・直売所の最新情報を確認すると間違いがありません。
漁港での直売所・見学の楽しみ方
- 直売所の開店時間に合わせて行くと、鮮度の高い個体に出会える可能性が高まります。
- 解禁直後〜寒の時期は身入りが良く、タグ付きの良型に巡り合える機会もあります。
- 見学は安全第一。漁港内は車両やフォークリフトの動きがあるため、立入可能エリアのルールを守りましょう。
漁港で購入する際の注意点（保存法、持ち帰り）
- 持ち帰り時間が2時間を超える場合は、保冷剤・氷と断熱バッグを必ず用意しましょう。
- 活ガニは温度変化に弱く、できるだけ低温で静置し、帰宅後すぐに調理するのが理想です。
- 茹で済みはドリップの流出を防ぐため、ラップ＋新聞紙で保温しながら持ち帰ると品質が保てます。
金沢で味わうおすすめの食べ方：カニ刺し・焼きガニ・カニ雑炊の楽しみ方
生で味わう：カニ刺しの下ごしらえと食べ方
– 前提：生食は「生食可」と明示された活ガニや、衛生管理された店舗提供に限定しましょう。自宅で行う場合は自己責任でリスクに留意し、基本は加熱を推奨します。
– 手順の目安
- 甲羅を外し、脚を関節で外す。
- 殻をキッチンバサミで縦割りし、身を露出。
- 氷水に軽くくぐらせ水気を拭き、すだち・塩・わさび醤油でさっといただきます。
– コツ：過度な氷水さらしは甘みが流れるため短時間に留め、供出直前に可食部を切り出すと香りが活きます。
火で香ばしく：焼きガニ・茹でガニのコツ
– 焼きガニ
段階1：殻側を下にして中火〜強めで4〜5分、返して2〜3分が目安。表面がぷっくり白濁したら火の通りサインです。
段階2：仕上げに日本酒を霧吹きでひと吹きすると香りが立ちます。
– 茹でガニ
段階1：塩分濃度3〜4%の沸騰湯で、1kg弱なら15〜18分、1kg超なら18〜20分が基準。
段階2：上げたら甲羅を下にして粗熱を取り、旨みの再吸収を待ってからさばくと身がふっくらします。
締めの一杯：カニ雑炊や甲羅酒などの楽しみ方
– カニ雑炊：茹で汁をベースに、ほぐし身と味噌を少量。卵でとじ、最後に三つ葉・柚子皮で香りを添えると上品です。
– 甲羅酒：日本酒を甲羅に注ぎ弱火で温め、沸騰させずに香りを移します。焼き香をつけ過ぎると苦味が出るため、温度管理がポイントです。
※筆者メモ：解禁初週に近江町で香箱ガニの甲羅盛りをいただきましたが、内子の濃厚さと外子のプチプチ食感が秀逸で、熱燗との相性は格別でした。加能ガニは炙りで甘みが際立ち、塩とすだちだけで満足度が高いと感じます。
金沢周辺でカニを食べられるおすすめ店と観光ルート（近江町市場・名店紹介）
近江町市場の名店と直営店ガイド
– 市場内の鮮魚店直営食堂や寿司店は、解禁直後から加能ガニ・香箱ガニのメニューを掲出する店が増えます。タグ付きの姿盛り、甲羅盛り、味噌汁など、予算・食べ方に合わせて選べます。
– 最新の提供状況や相場、入荷量は日々変わるため、市場の公式サイトや観光協会掲載店リストをチェックし、当日朝に電話確認すると確実です。
宿泊地からのアクセスと観光を組み合わせた回り方
– 金沢駅から近江町市場までは徒歩15分前後、バスで5〜10分程度。午前は市場、午後はひがし茶屋街や兼六園へ、夜は香箱ガニを扱う和食店という流れが効率的です。
– 能登方面の漁港とセットで訪ねるなら、朝に港の直売所→昼に七尾・和倉温泉→夕方に金沢へ戻る1日行程がまとまりやすいです。
予約時のポイント・予算の目安
– 11〜12月の週末は予約が早期に埋まりやすく、事前電話とコース内容の確認が安心です。
– 目安：タグ付き加能ガニの姿は時価で高騰傾向、品質・サイズで大きく変動します。香箱ガニは比較的手頃で、甲羅盛りや味噌汁は注文しやすい価格帯のことが多いです。いずれも入荷状況次第のため、当日の提示価格でご判断ください。
まとめ
- 2025年の石川県のカニ解禁日は11月6日。オス（加能ガニ）は翌年3月20日ごろ、メス（香箱ガニ＝香箱）は翌年1月10日ごろまでが目安です。
- 加能ガニは身の甘みとボリューム、香箱ガニは内子・外子の濃厚な旨みが魅力で、料理は刺し・焼き・茹で・雑炊・甲羅酒まで幅広く楽しめます。
- 近江町市場の「カニまつり」や解禁直後の各種企画は混雑必至。公式イベント情報を事前確認し、保冷対策・時間配分を整えて快適に堪能しましょう。
最新の解禁・イベント情報は、リンク先の公式発表を必ずご確認のうえ、石川の冬の王者「ズワイガニ」を最高のタイミングでお楽しみください。
