カニに骨はあるのか 外骨格のしくみを解説

最終更新日:2026-01-01

カニに骨はある?内骨格と外骨格の違いをわかりやすく解説

「カニに骨はあるの?」という疑問は、哺乳類のような内骨格を前提に考えると自然に湧くものですが、結論から言えばカニに“内骨格”はありません。カニは節足動物に属し、体の内部を支える骨の代わりに、体の外側を覆う外骨格(硬い殻)で体を支え守っています(水産会、 Try IT)。検索されがちな「カニ の 骨」という表現は、実際には外骨格(甲羅や脚の殻)を指していると考えると理解しやすいでしょう。

内骨格とは何か(脊椎動物の骨との違い)

内骨格は体の内側にある骨格で、脊椎動物では骨や軟骨が筋肉の付着基盤となり、体を支えて運動を助けます。一方カニは脊椎動物ではないため、この「内側の骨」を持たず、内骨格の代替構造は存在しません。

外骨格とは何か(節足動物にみられる構造)

外骨格は体表を覆う硬い殻で、体の形を保持しつつ、捕食者や外傷から身を守る防具でもあります。カニの外骨格は体を支えるフレームとして機能し、硬さと関節部の柔軟性を両立させて運動を可能にします。

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カニの殻(甲羅)は何でできている?キチンと殻の役割を確認

カニの外骨格(甲羅や脚の殻)は主にキチンという多糖から成り、炭酸カルシウムなどが沈着して硬さや強度が増しています。キチン質の殻は軽量で強靭なうえ、関節部に薄い部分を設けることで、動きやすさと防御力の両立が図られています(Wikipedia「カニ」)。

甲羅の主成分:キチンとその性質

キチンは昆虫や甲殻類の外骨格に広くみられる成分で、耐久性と軽さを兼ね備えるのが特徴です。カニの殻ではこのキチンに無機質が加わることで硬度が高まり、捕食者や外的要因から体を守る盾として機能します(Wikipedia「カニ」)。

脱皮(脱殻)が成長にどう関わるか

外骨格は伸縮しないため、カニは成長の節目で脱皮を行い、一時的に柔らかい新しい殻へと移行します。脱皮直後は甲羅が柔らかく外敵に弱いため、物陰に隠れて硬化を待つ行動が観察されます。脱皮は外骨格生物が成長するための必須プロセスと覚えておくと理解が深まります(一般的知見。構造の詳細はWikipedia「カニ」)の記述と整合。

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カニの体の基本構造:頭胸部と腹部の違いと外見上の特徴

カニの体は大きく頭胸部(セファロソラックス)と腹部に分かれ、頭胸部が甲羅で覆われるのが外見上の大きな特徴です。腹部は短く折りたたまれ、通常は胸部の下側に隠れて見えにくい配置となっています(丸津水産)。

頭胸部(cephalothorax)とはどこか

頭部と胸部が一体化したのが頭胸部で、口器や触角、眼、そして歩脚やハサミ脚の基部が付く重要な部位です。厚い甲羅がこれらの重要器官を保護し、外骨格の代表的な形として目視しやすい部分でもあります。

腹部が短く胸部の下に隠れる構造

カニでは腹部が短縮し、胸部の裏側に折りたたまれて収納されています。種類により腹部(通称ふんどし)の形状が異なり、雄雌の判別にも役立つことがあります(一般的知見。腹部が短く隠れる特徴は丸津水産に一致)。

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よくある質問(Q&A)

  • Q. カニに骨はあるのですか? A. 内骨はなく、キチン質中心の外骨格が体を支え守っています。
  • Q. カニの脚は何本ですか? A. 基本は5対10本で、前方の1対がハサミ脚、残りが歩脚です。
  • Q. カニの殻は何でできていますか? A. 主成分はキチンで、無機質が加わり硬くなります。
  • Q. 脚の構造はどうなっていますか? A. 各脚は7つの節で構成され、関節を軸に曲げ伸ばしします。
  • Q. カニは甲殻類ですか? A. はい、節足動物門・甲殻類に分類されます。

カニの脚は何本?7つの節と『5対10本』の仕組みを図解で理解

カニの脚は基本的に5対10本で、前方の1対が大きなハサミ脚、残り4対が歩行のための歩脚です。各脚は複数の関節からなる7つの節(底節・基節・座節など)で構成され、関節の組み合わせが効率的な歩行や物を掴む動作を可能にしています(神奈川県立 生命の星・地球博物館)。

脚は何対あるのか(歩脚とハサミ脚の数)

  • ハサミ脚:1対(計2本)で、捕食・防御・把持に活躍します。
  • 歩脚:4対(計8本)で、歩行や姿勢の保持を担います。

脚を構成する7つの節(基節・座節など)の名称

博物館資料では、脚は7節の連なりで説明され、根元側から順に底節・基節・座節などの名称で区別されます。各節の長さや可動域の違いが、歩行の効率やハサミの可動性に直結し、外骨格でありながら滑らかな動作を生み出しています。

脚の筋肉と腱の仕組み

外骨格は硬い殻ですが、脚の内部には筋肉と腱が通り、節と節の間にある関節を介して力を伝えることで曲げ伸ばしが行われます。ハサミ脚はレバーのような構造で強い咬合力を生み、歩脚は体重支持と推進力のバランスに最適化されています。

ハサミ脚と歩脚はどう動く?脚の筋肉と腱の仕組みをやさしく解説

結論として、外骨格は硬い殻でありながら、脚の内部には筋肉と腱が通り、節と節の間の関節を介して力を伝え、曲げ伸ばしを実現します。ハサミ脚はレバーの原理で大きな力を指先に集中させ、歩脚は体重を支えつつ推進力を生み出します。

参照情報の脚注は参考セクションにまとめます。

結論:カニに骨はない――覚えておきたい要点と参考情報

カニには脊椎動物のような内骨はなく、キチン質主体の外骨格が体を支え守っているため、「カニの骨」という表現は外骨格(甲羅や脚の殻)を指すと理解すると齟齬がありません。外骨格は伸びないため、成長には脱皮が不可欠で、体の基本構造は頭胸部が甲羅で覆われ、腹部が胸部下に隠れます。脚は5対10本で、7つの節と筋・腱の連携により、歩行と強力なハサミ動作を両立しています。

覚えておきたい要点

  • 内骨はないが、強靭な外骨格が「骨の役割」を担う。
  • 外骨格の主成分はキチンで、防御と支持が主機能。
  • 脚は5対10本・7節構造で、ハサミ脚と歩脚に機能分化。

カニについて追加で知っておきたいこと:種類ごとの脚の違いや観察のコツ

種類による脚の形やハサミの違い

ズワイやタラバなど種類により脚の長さや太さ、ハサミの形状が異なり、採餌法や生息環境への適応が反映されています。ハサミの非対称性やトゲの有無、歩脚の節の比率を見ると、種の特徴がつかみやすくなります。

観察・採集時の注意点(脱皮や保全面)

脱皮直後の個体は殻が柔らかく傷つきやすいため、触れない・水中から上げすぎないなど、負荷を避ける配慮が大切です。観察は短時間で済ませ、元の環境に戻すなど、生き物と環境への配慮を心がけるとよいでしょう。


執筆者のメモ(E-E-A-T)

– 筆者:kani-tu.com コンテンツ編集チーム(甲殻類の形態観察と調理工程の取材経験に基づき執筆)。

– 監修協力:公的博物館・大学資料の記述を確認し、用語や数の整合をチェックしました。

– この記事は最新の公開資料をもとに随時更新します。

参考

  • 水産会|育ち方 エビやカニ(甲殻類)はどうやって大きくなる? – https://osakana.suisankai.or.jp/s-growth/5146
  • Try IT|【中2理科】「節足動物」 – https://www.try-it.jp/chapters-1859/sections-1927/lessons-1933/
  • Wikipedia|カニ – https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%8B
  • 神奈川県立 生命の星・地球博物館|カニの脚(PDF) – http://nh.kanagawa-museum.jp/assets/icp/contents/1599804853088/simple/tobira64_5sato.pdf
  • 鹿児島大学総合研究博物館 ニュースレター No.39(PDF) – https://www.museum.kagoshima-u.ac.jp/publications/pdf_images/newsletter/News%20letter%20No39.pdf
  • 丸津水産|カニ・エビ・イカは何類?甲殻類の特徴や分類の違い – https://marutsu.jp/blogs/news/kaniebi