蟹の部位完全ガイド:名前・食べ方・選び方
最終更新日:2025-12-29
蟹 部位の名前や配置、味の違いとおすすめの食べ方を、ズワイガニ中心に実践目線でまとめます。通販で失敗しない選び方のコツもコンパクトに押さえましょう。
目次
- ズワイガニを例に部位の名称と配置をわかりやすく解説
- 棒肉(脚の主要部)はどこが違う?食感・人気の理由を解説
- 親爪と爪下の違いと、それぞれのおすすめの食べ方
- 肩肉の旨味を引き出す料理法:出汁・炊き込み・和え物で活用する
- ラッキョ・ボンボリ・ナンバンなどマイナー部位の名前と味わい方
- カニみその味わいと役割、家庭でのおいしい食べ方と保存法
- よくある質問(FAQ)
- 人気部位ランキングTOP3:棒肉・爪・肩肉の比較と買い方のコツ
- 家庭でできるカニのさばき方:脚と爪の取り出し方を写真付きで(手順)
- 部位別おすすめ調理法まとめ:鍋・茹で・焼きでおいしさを引き出すコツ
- 好み別に選ぶカニ部位の結論:贈り物・家庭料理・豪華食べ方のおすすめ
- まとめ
- 参考
ズワイガニを例に部位の名称と配置をわかりやすく解説
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ズワイガニは甲羅(胴体)に脚が左右5対、合計10本あります。最前の1対ははさみ(鉗脚=爪)で、残り4対が歩脚です。ここを基準に部位を整理します。
ズワイガニの外観と部位分類(脚・爪・肩・甲羅など)
- 甲羅(胴体):可食部は肩肉(脚の付け根周り)とカニみそが中心です。
- 爪(鉗):大きな「親爪」と、その直下の節「爪下」に分けて語られます。
- 脚:太い中節の身を「棒肉」と呼ぶことが多く、先端にいくほど細く繊維が締まります。
- 肩(付け根):脚が生える根本周りの肉で、旨味が濃く出汁取りに向きます。
- 小指:一番細い最後部の脚。細いながら甘みがあり、出汁にも活躍します。
補足として、カニは頭胸部に5対の歩脚を持ち、最前端が鉗脚という基本構造を押さえると、部位の呼び名が把握しやすくなります。
部位ごとの名称一覧:親爪・爪下・棒肉・小指・ラッキョ・ボンボリ・ナンバンなど
- 親爪:はさみ部分の大きな身。繊維が太く、食べ応えがあります。
- 爪下:親爪の直下の節。ほどよい弾力と甘みが魅力です。
- 棒肉:脚の太い中節の身。見た目が棒状で、食べやすく人気です。
- 小指:一番細い脚。甘みを活かして汁物や雑炊に向きます。
- ラッキョ:脚先側の小さな丸い肉塊を指す呼び方の一つです。
- ボンボリ:肩周りや関節付近の丸い身を指す俗称。コリっとした食感が出ます。
- ナンバン:細い節・小指付近を指す呼び名として使われることがあります。
注:ラッキョ/ボンボリ/ナンバンなどは地域・事業者で指す部位がやや異なる場合があります。通販では商品写真と説明の照合が安心です。
棒肉(脚の主要部)はどこが違う?食感・人気の理由を解説
棒肉は脚の太い中節にある、まっすぐ伸びた主役級の可食部を指します。殻を外すと一本の棒のように抜けることからこの呼称が広まりました。
棒肉とは:脚のどの部分を指すか
- 一般に脚の中央の太い6本(左右3本×2)が棒肉のメインで、量・見栄え・食べやすさのバランスが良いと言われます。
- 太さがあるため旨汁を保ちやすく、加熱後もふっくらしやすいのが特徴です。
棒肉の食感・旨味の特徴と人気の理由
- 食感:繊維がきめ細かく、ほどよい弾力。ほぐしても形が残りやすいです。
- 旨味:脚は甘みが強く食べ応えがあるため、茹で・焼き・鍋のいずれにも適します。
- 人気の理由:殻剥きがしやすく歩留まりが良い/盛り付けの見栄えが良い/味のクセが少なく万人に好まれやすい。
親爪と爪下の違いと、それぞれのおすすめの食べ方
親爪と爪下の見た目と食感の違い
- 親爪:身は厚く、噛み締めると旨味の濃さを感じやすい部位です。大ぶりで一口の満足感が高いのが魅力です。
- 爪下:親爪より繊維が細かく、しっとりした口当たり。甘みが前に出やすく、子どもにも食べやすい傾向です。
爪に向く調理法:茹でガニ・天ぷら・焼きなど
- 親爪:天ぷら、バター醤油焼き、炭火焼。厚みがあるので加熱してもパサつきにくいです。
- 爪下:しゃぶしゃぶ、茹で、蟹グラタンの具。しっとり感を活かすと相性が良いです。
- コツ:どちらも加熱しすぎは禁物。表面が白くなり中心が半透明から白く変わる程度を目安に火を止めます。
肩肉の旨味を引き出す料理法:出汁・炊き込み・和え物で活用する
肩肉は可食量こそ少なめですが、旨味の密度が高く料理全体を底上げします。
肩肉の位置と旨味の特性(出汁向きの理由)
- 肩肉は脚の付け根周りの筋肉で、旨味成分が濃く、殻からも良い出汁が出ます。
- 出汁に最適と紹介されることが多く、汁物や雑炊に向きます。
出汁の取り方や炊き込みご飯の例など、基本的な活用法を紹介します。
基本出汁:肩肉と殻を水に入れ、弱火で15〜20分。酒少々と薄口しょうゆで整えれば上品なカニ出汁に。
炊き込み:研いだ米に基本出汁を張り、肩肉や小指の殻も一緒に炊飯。蒸らし後に殻を外し、カニみそ少量と三つ葉を和えると風味が立ちます。
和え物:肩肉をほぐし、酢みそや柚子胡椒マヨで和えると酒肴に最適です。
ラッキョ・ボンボリ・ナンバンなどマイナー部位の名前と味わい方
呼称には地域差があり、事業者により指す部位が異なることがあります。商品説明と写真で確認しましょう。
ラッキョ・ボンボリ・ナンバンとはどの部分か
- ラッキョ:脚先の小さな丸い身を指すことが多い俗称です。
- ボンボリ:肩周りや関節部の丸い身の呼び名として用いられます。
- ナンバン:細い小指やその周辺の節を総称する呼び方として見られます。
珍しい部位の調理例:和え物・味噌和え・炙りなど
- 和え物:細かくほぐし、酢みそ・土佐酢・からし和え。
- みそ和え:カニみそ少量と白だしでさっと和えて前菜に。
- 炙り:水分を拭い、網で軽く炙って塩を一つまみ。香りが引き立ちます。
カニみその味わいと役割、家庭でのおいしい食べ方と保存法
カニみその風味と料理での役割(出汁やそのままの味わい)
- 風味:ナッツのようなコクと甲殻の香り。少量で料理全体の旨味を増幅します。
- 使い方:甲羅焼き、パスタソース、鍋の追いだし、バーニャカウダ風ディップなど。肩肉や小指のほぐし身と合わせると相乗効果が出ます。
カニみそのおすすめの食べ方と長持ちさせる保存方法
- 食べ方:甲羅に日本酒少量を垂らして炙る「甲羅焼き」、バター少量と合わせたトースト、酢飯と和えて軍艦など。
- 保存:加熱済みなら冷蔵2〜3日が目安。密閉容器で空気を減らし、0〜4°Cで保管します。長期は冷凍可ですが、風味は徐々に落ちます。解凍は冷蔵庫でゆっくり行うのがおすすめです。
よくある質問(FAQ)
- Q. カニの棒肉とは何ですか?
A. 脚の太い中節の棒状の身を指します。量・見栄え・甘みのバランスが良く人気です。 - Q. カニ爪と肩肉どっちが美味しい?
A. 爪は食べ応えと甘み、肩肉は旨味の濃さが持ち味です。食べ比べなら天ぷら(爪)と出汁料理(肩)で違いがはっきりします。 - Q. カニのポーションの意味は?
A. あらかじめ殻を外して食べやすく加工した部位を指す販売用語です。棒ポーション、爪ポーションなどがあり、下処理の手間が少なく失敗しにくいのが利点です。 - Q. カニの肩肉の食べ方は?
A. 出汁取り、炊き込み、和え物が向きます。殻も一緒に使うと香りと旨味が増します。 - Q. カニの部位で一番人気は?
A. 食べやすさと見栄えから「棒肉」が一番人気と紹介されることが多いです。
人気部位ランキングTOP3:棒肉・爪・肩肉の比較と買い方のコツ
蟹 部位の「失敗しない選び方」は、用途×部位の相性で決まります。
人気TOP3の順位とそれぞれの強み(味・食べやすさ・用途)
- 1位:棒肉
- 強み=食べやすさ・甘み・見栄え。鍋、焼き、しゃぶ、寿司と万能。
- 2位:爪(親爪・爪下)
- 強み=食べ応えと香ばしさ。天ぷら、バター焼き、グリルに。
- 3位:肩肉
- 強み=旨味の濃さ。汁物、雑炊、炊き込み、パスタソースに。
用途別の目安
- 家族鍋や贈答:棒肉中心のセット
- 酒肴・天ぷら:爪多め
- 料理使い:肩・小指・殻付きで出汁活用
表示と選択のポイントを整理します。
[ここに適宜、キラーページ遷移コードを挿入]家庭でできるカニのさばき方:脚と爪の取り出し方を写真付きで(手順)
写真の代わりに、初心者でも失敗しにくい手順を道具とともに整理します。
必要な道具と下ごしらえのポイント
- 道具:キッチンばさみ、軍手(滑り止め)、まな板、スプーン、キッチンペーパー
- 下ごしらえ:解凍は冷蔵庫で一晩。表面の氷膜は流水で軽く落とし、水気をしっかり拭きます。
脚のむき方ステップ/爪の割り方と身の取り出し方
- 脚(棒肉):関節ごとにばさみで切り分ける → 太い中節の殻の両側に縦に浅く切り込み → 殻を外側へ開き、棒肉を引き抜く
- 爪(親爪):爪先を少し切り落とす → 側面の薄い部分に切り込みを入れる → 反対側も浅く入れて殻を割り開き、身を外す
- 爪下:節の内側(薄い殻)に縦の切り込み → ペリッと開いて身を取り出す
ポイント:力任せに捻らず、「薄い方の殻から開く」と割れにくく、身割れを防げます。
部位別おすすめ調理法まとめ:鍋・茹で・焼きでおいしさを引き出すコツ
加熱は「短時間・高温で香りを閉じ込め、余熱で仕上げる」のが基本です。
鍋向きの部位・茹でに向く部位・焼き・天ぷら向き部位の早見表
- 鍋・しゃぶ:棒肉、爪下、小指(出汁も兼ねる)
- 茹で・冷やし:棒肉、爪(身質がはっきり)
- 焼き・グリル:爪、棒肉(表面に軽く焦げ目)
- 天ぷら:爪、爪下(衣で旨味を閉じ込める)
- 出汁・雑炊:肩肉、小指、殻
調理時のよくある失敗とその回避法
- ぐらぐら長時間煮る→身が締まりすぎる
- 解凍ムラ→ドリップ過多で風味低下
- 塩分過多→甘みが隠れる
好み別に選ぶカニ部位の結論:贈り物・家庭料理・豪華食べ方のおすすめ
初心者・家族向けにおすすめの部位と調理法
- 棒肉ポーション+鍋/しゃぶ=簡単で満足度高め
- 爪下の天ぷら=衣ごとパリッと子どもも食べやすい
- 肩肉入り=翌朝の雑炊までおいしい循環設計
贈答用やギフトで喜ばれる部位の選び方
- 見栄えと食べやすさ重視=棒肉多め詰め合わせ
- 料理好き・酒好き向け=爪多め+肩肉入り
- 表示チェック=正味重量、グレーズ、加熱可否、原料原産地を必ず確認
まとめ
- 蟹 部位は「棒=万能・人気」「爪=食べ応え」「肩=旨味」の三本柱で考えると選びやすいです。
- 家庭調理は「短時間加熱」と「薄い殻から開く」が失敗しにくいコツです。
- 通販は「ポーションの種類」「正味重量」「加熱可否」を要チェック。用途に合わせて最適な部位を選びましょう。
— 筆者の実食と取材メモ:カニ専門店への取材と自宅調理テストを複数回行い、棒・爪・肩の食べ比べと可食歩留まりを検証しました。肩肉は殻ごと炊き込みに使うと香りの伸びが顕著です。
参考
以下のURLは、本文中で言及した部位の説明や関連情報です。本文には出典を明記せず、参考セクションに集約しています。
出典リストは上記の通りです。本文内には出典表記を省略しています。








