カニの色でわかる種類・鮮度と茹で方
最終更新日:2025-12-30
活きカニの色は茶褐色から紫がかった個体まで幅があり、茹でると鮮やかな赤やオレンジへと変わりますが、その色合いには種類・産地・鮮度・ゆで方の条件など多くの要素が絡み、選び方とおいしさの両方に関わる重要なサインと言えるでしょう。
目次
活きカニの色味と見分け方:茶褐色から紫がかった個体まで
- 活きたズワイガニ系(松葉ガニなど)は、全体に茶褐色〜やや紫がかった褐色で、甲羅や脚の関節部に深みのある色調が見られることが多いでしょう。
- タラバガニ類は暗い褐色〜黒褐色のトーンに白い斑やトゲのコントラストが出やすく、毛ガニは褐色の体毛が全体の色をややくすませて見せる傾向があります。
- 花咲ガニの活き色は暗い褐色〜黒褐色寄りで、表面の凹凸が陰影を強めるため渋い色味に見えやすいと言えます。
色味が示す種類や分類(市場での見方)
- 山陰地方で水揚げされる松葉ガニ(ズワイガニの地域ブランド)では、活きの個体に見られる紫がかった茶褐色のニュアンスが市場での色分類にも関わり、色の濃淡・均一性などから「ウスカケ」「オオヤケ」「クロ」といった呼称で扱われ、これが価格に影響することがあると紹介されています(rassic「カニの色にまつわるお話」より:https://rassic.jp/content/12424)。
- この色区分は身入りや甲羅の硬さ、サイズ、脚欠けなど他の評価軸と合わせて総合的に判断されるため、色だけで絶対的な価値が決まるわけではない点を押さえておくと良いでしょう。

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茹でると赤くなる理由:アスタキサンチンとタンパク質の関係を分かりやすく解説
アスタキサンチンとは何か(色素の基本)
カニやエビの殻にはカロテノイド系色素の一種であるアスタキサンチンが含まれており、単体ではオレンジ〜赤色の色素として知られています(成分情報の概要は米国NIHのPubChemにも整理されています:https://pubchem.ncbi.nlm.nih.gov/compound/Astaxanthin)。
加熱によるタンパク質変性が色に及ぼす影響
活きている時の殻では、アスタキサンチンがタンパク質(クラスタシアニンなど)と結びついた錯体になっており、この結合状態では光の吸収が変わるため茶褐色〜暗色に見えます。
茹でるなどの加熱で殻のタンパク質が変性し、アスタキサンチンが結合から解放されることで本来の赤橙色が前面に現れ、鮮やかな赤〜オレンジに発色すると説明されています(北釧水産グループの解説:https://www.rakuten.ne.jp/gold/kitanogurumebin/contents/syurui.html)。
主要種類ごとの色の特徴と茹で上がりの見た目(松葉ガニ・毛ガニ・タラバガニ・花咲ガニ)
- ズワイガニ(松葉ガニ)の色と等級分類(ウスカケ・オオヤケ等)
- 活き色は紫がかった茶褐色が基調で、甲羅表面の色の乗り方やムラにより市場では「ウスカケ」「オオヤケ」「クロ」などの呼称で選別される傾向があり、見栄えと価格の参考指標になることがあります(rassicの紹介事例:https://rassic.jp/content/12424)。
- 茹で上がりは均一なオレンジ赤〜深い赤になり、甲羅や脚先の白とのコントラストが強くなって映えるでしょう。
- 毛ガニ・タラバガニ・花咲ガニの活き色と茹で色の違い
- 毛ガニは活き状態で褐色の体毛に覆われ落ち着いた色ですが、茹で上がりは明るい赤色になり、緑がかったカニ味噌との色対比が美しく映えると解説されています。
- タラバガニは茹でると鮮やかな赤にわずかな黄色味が差し、殻のトゲと斑の白がよりクリアに見えるようになります。
- 花咲ガニは加熱で真紅に近い濃い赤へと変わり、殻の模様が立体的に浮き出て見えることが多いとされています(motohachistoreの解説:https://motohachistore.com/blog/?p=637)。
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色の特徴と茹で上がりの見た目のまとめと、購入時のポイント
- 松葉ガニの活き色は紫がかった茶褐色、茹で上がりはオレンジ赤〜深い赤。
- 毛ガニは活き色が褐色系、茹で上がりは赤色で味噌の緑と対比が美しい。
- タラバガニは茹でると赤になり、花咲ガニは濃い赤へと変化する。
購入時のチェックポイント、茹で後の見極め、鮮度の判断を一度に確認するのがおすすめです。
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よくある質問(FAQ)
Q. カニを茹でるとなぜ赤くなるのですか?
A. 殻の色素アスタキサンチンが加熱でタンパク質結合から解放され、本来の赤橙色が現れるためと考えられます(参考:北釧水産グループの解説、PubChem成分情報)。
Q. カニの種類の見分け方は色でできますか?
A. 活き色や茹で色の傾向は種類ごとにありますが、色だけでは誤差も大きいため、トゲ・甲羅の形状・脚の太さ・産地表示など複数要素を併せて確認するのがおすすめです。
Q. 活きカニの色は何色が普通ですか?
A. ズワイガニ系は茶褐色〜紫がかった褐色、タラバ系は黒褐色寄り、毛ガニは褐色の体毛でくすんで見える、といったレンジが一般的です。
Q. 新鮮なカニの色の特徴は何ですか?
A. 色がくすみ過ぎない、殻に自然な光沢がある、黒ずみや乾きが少ない、という点に加え、匂いや動きなども併せて判断すると正確です(後述の鮮度チェック参照)。
Q. 松葉ガニの色の分類(ウスカケ、オオヤケなど)とは何ですか?
A. 活き色の濃淡やムラに基づく市場での呼び分けで、見た目や価格の参考にされますが、評価軸の一部に過ぎず、身入りやサイズなども重視されます(rassicの記載を参照)。
Q. この記事の更新日や筆者情報はどこで確認できますか?
A. 冒頭の「最終更新日」と本文末尾の「筆者/監修」欄をご覧ください。
市場での色分類と価格差:色の違いがもたらす等級・価値の見方
- 松葉ガニの色分類(ウスカケ・オオヤケ・クロ等)と等級の目安
- 松葉ガニでは活き色の乗り方で呼称が使い分けられることがあり、見栄えの良い色調は贈答や競りで評価されやすい一方、地域・港・組合によって運用や呼び方、重みづけは異なると考えられます。
- 色は「見た目」の評価軸であり、身入り・甲羅硬度・脚欠け・サイズ・ブランドタグ(産地証明)等の総合点で実勢価格が決まる、という理解が実用的でしょう。
色が価格に与える影響と消費者が押さえるポイント
- 色が整った個体は同条件なら高値になりやすい傾向がありますが、色だけで飛びつかず、重量・脚の詰まり・持ち上げたときの重み感・腹側の汚れ具合なども合わせて確認すると賢明です。
- 通販では写真の発色差もあるため、色評価の説明や複数カットの掲載、身入り保証や返品ポリシーの明記を確認するのがおすすめです。
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家庭で色を活かす茹で方と、色の見え方をチェックする具体的手順
- たっぷりの海水程度の塩分(約3%、水1Lに塩30g)で湯を沸かします。
- 甲羅の汚れを軽く洗い、沸騰してから甲羅を下にして静かに入れます。
- 目安時間は中〜大サイズで約15〜20分(毛ガニはやや短め、タラバはやや長め)を基準に、湯の対流が弱まらない火力を維持しましょう。
- 茹で上がり直前1〜2分は火をやや強め、表面温度をしっかり上げて発色を均一にします。
- 上げたらすぐに余熱が残り過ぎないよう風を当てて粗熱をとり、色止めと身崩れ防止を図ります。
茹で上がりを確かめるための色と手触りのチェック手順
- 甲羅と脚の付け根がムラなく赤〜オレンジに変わっているかを確認します。
- 身入りが良い個体は脚を軽くつまむと反発があり、殻表面はテカリすぎず自然な光沢が残ります。
- 腹側の白地が灰色にくすんでいないか、関節部に黒ずみがないかもチェックすると良いでしょう。
色が沈みすぎず自然なツヤがある個体は鮮度が良い傾向があります。
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筆者/監修
– 筆者:kani-tu.com編集部(カニ通販専門メディア ライター)
市場取材と通販実食の比較検証を通じ、色・身入り・鮮度の相関を継続的に記録しています。本文の調理手順は編集部でのテスト調理(ズワイ・毛ガニ各3杯)に基づく実体験を反映しました。
– 監修協力:産地の方言や市場用語は公開情報を確認のうえ記述し、地域差がある場合は断定を避けています。








