失敗しないカニ鍋の切り方と下処理
更新日: 2025-12-31
目次
カニ鍋に向くズワイガニの部位と用意する道具
カニ鍋では、部位ごとの役割を意識すると味も満足度も上がります。全体の流れと必要な道具を最初に押さえましょう。
鍋に適した部位(脚・胴・爪など)の違い
- 脚(棒肉・中骨付き): 旨みが出やすく、食べ応えがあり鍋の主役になります。縦に切り込みを入れておくと、むきやすくなります(ますよねの手順でも脚に縦切り込みを推奨しています: https://masuyone.com/blog/learn/58/)。
- 爪・爪下: 身が締まり甘みが濃い部位です。見た目も良く、後半にさっと火入れするとふっくらします。
- 胴(肩肉): 旨み出し要員として出汁に貢献します。小分けにして煮出すとスープが濃くなります。
- 甲羅・カニみそ: 甲羅は器としても活躍します。カニみそは鍋だれに溶くか、甲羅酒や〆雑炊に活用します。
- エラ(ガニ): 食べない部位です。取り除いて廃棄します。
下処理で必要な道具(キッチンバサミ・まな板・軍手など)
- キッチンバサミ(刃先が細めだと関節まわりが切りやすい)
- まな板(滑り止めマットや濡れ布巾で固定)
- 厚手のキッチングローブ/軍手(殻で手を切らないため)
- 小さめのスプーン(カニみそを傷つけずに扱う)
- ボウル・キッチンペーパー(部位分けと水気取り)
事前にやるべき基本の下処理一覧
- 脚を付け根の関節で切り離す(「関節そば」で切ると力が要らず安全です)。ふんどし(前かけ)を外してから甲羅をはがします(さいほくの解説: https://www.saihok.jp/c/howto/howto-kani/howto-zuwai)。
- 脚は殻に沿って縦の切り込みを入れておくと、鍋後に殻が外しやすくなります(ますよね: https://masuyone.com/blog/learn/58/)。
- 胴体は甲羅を外したらエラを除去し、肩肉を食べやすい大きさに分けます。

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キッチンバサミで脚を安全に切り離すステップ
関節を見極めて切ると失敗が減ります。むきやすさを意識した切り方で準備しましょう。
キッチンバサミの持ち方と安全対策(軍手やまな板の固定)
- 刃先を関節の溝に当て、柄側はしっかり握ると少ない力で切れます。
- まな板の下に濡れ布巾を敷いて滑りを防ぎ、手は軍手や厚手手袋で保護します。
- 殻の鋭利な角は先に少し落としておくと安全です。
関節そばで切る理由と実際の切り方(手順)
- 付け根の関節を目視し、溝に刃先を合わせる
- 刃をたて気味にして関節を切断
- 棒肉側の殻を斜め(笹切り)に落として切り口を広げる
オリーブ日和(オリーブ日向回し)の解説でも、関節そばで切り、切り口を広げる工夫や笹切りの有効性が紹介されています: https://www.olive-hitomawashi.com/column/2019/12/post-7565.html。
切り離した脚の扱い方(鍋に入れやすい長さへのカット)
- 鍋径に合わせ、棒肉は半分〜三等分に。爪・爪下は付け根で分けます。
- 盛り付け時に殻のトゲが突出しない向きで並べると安全です。

笹切り・縦切り込みで身が取れやすくなる切り方のコツ
笹切り(斜め切り)と縦の切り込みは、鍋後の「殻離れ」を劇的に改善します。
笹切りとは何か・どの部位に向くか
- 殻の端を斜めに落として切り口を広げる切り方です。棒肉・爪下に向きます。
- 斜めの開口部から箸や指が入りやすく、身をスッと引き抜けます。
縦切り込みの入れ方と深さの目安
- 殻の背側に沿って、身を傷つけない浅さでスーッと切り込みを入れます。
- 目安は殻の厚みの7〜8割程度まで。刃先を寝かせると失敗しにくいです。
切り方による見た目と食べやすさの違い
- 笹切りは見た目が整い、盛り付け映えします。縦切りは実用性が高く、食べるスピードが上がります。
- 併用すると、食卓での手間が大きく減ります。

胴体(甲羅)の開き方とふんどしの外し方、カニみその扱い方
胴体は出汁取りの要です。安全に開き、不要部位を外してから鍋に使いましょう。
ふんどし(前かけ)の外し方の手順
- 甲羅の裏、腹側の三角形の薄い殻(ふんどし)を指で持ち、手前に引いて外します。
- ここを外すと甲羅がはがれやすくなります。
甲羅をはがして胴体を開くコツ
- ふんどしを外したら、甲羅と胴の隙間に親指を入れてゆっくり開きます。
- 甲羅側にカニみそが付いていることが多いので、振動を与えず静かに扱います。
エラの取り除き方とカニみその扱い方(食べ方の注意点)
- 胴に付く羽根状のエラ(ガニ)はすべて取り除きます。出汁も苦味が出るので使いません。
- カニみそは加熱してから楽しみます。生食を避け、鍋だれに溶かすか、甲羅に入れて湯気で温めると香りが立ちます。
- 食品衛生上、加熱の徹底・清潔な器具の使用が推奨されています(厚生労働省 食中毒予防情報を参照)。
カニ鍋で加熱ムラを防ぐためのサイズ調整と入れ方
切り分けの大きさと入れる順番で、ふっくら仕上がりが変わります。
鍋のサイズ別に切り分ける目安(長さ・本数)
- 直径24cm前後: 棒肉は半分、爪はそのまま1個、肩肉は2〜3片。
- 直径28cm以上: 棒肉は長めでOK、爪・肩肉は数を増やして旨みを出します。
- 深型鍋は脚を縦に入れやすく、浅型は三等分が扱いやすいです。
加熱ムラを避ける入れる順番と時間の目安
- 先に肩肉や殻の多い部位で出汁を取り、後から棒肉・爪を入れます。
- 身の加熱は短時間で十分です。ふるなびの解説でも「脚は5〜10秒くぐらせる程度。煮込みすぎると身が固くなる」と紹介されています(https://furunavi.jp/discovery/knowledge_food/202510-crab/)。
鍋に入れる前の最終チェックリスト
- 殻の尖りは落としたか
- 縦切り込み・笹切りは入れたか
- 肩肉は小分けにしたか
- だしは十分に温まっているか
調理中・準備で気をつけたい具体的な注意点と食べやすくする小技
小さな工夫で、安全性と食べやすさが向上します。
殻で手を切らないための扱い方と道具の使い分け
- 切るときは軍手+滑り止めまな板で固定します。
- 角やトゲは先に刃先で少し落としてから本切りに入ります。
煮込みすぎを防ぐ火加減と戻し時間のコツ
- カニ投入時は中火〜強めの弱火で短時間。再加熱は「温め直し」程度にとどめます。
- 一度引き上げ、食べる直前にさっと戻すとプリッと保てます。
食べやすくする切り口の整え方と盛り付けアイデア
- 笹切り面を上に盛ると、誰でも身にアクセスしやすいです。
- 甲羅にカニみそ+少量のだしを入れ、鍋肌で温めると香りが立ちます。
よくある質問(FAQ)
- Q: カニ鍋でカニの脚をどう切れば食べやすい?
- A: 関節で外し、棒肉は笹切り+縦切り込みを入れると身離れが良くなります。
- Q: ズワイガニの脚をキッチンバサミで切るコツは?
- A: 刃先を関節の溝に当てて切り、殻の角を先に落とすと安全です。斜めに切り口を作ると食べやすいです(オリーブ日和参照)。
- Q: カニ鍋に入れる前の下処理は?
- A: ふんどしを外し、甲羅を開けてエラを除去。脚は関節で外し、縦切り込みを入れておきます(さいほく/ますよね参照)。
- Q: カニの笹切りとは?
- A: 殻端を斜めに落として開口部を広げる切り方です。棒肉・爪下に向きます。
- Q: 煮込みすぎないポイントは?
- A: 身は短時間が基本。脚は5〜10秒程度くぐらせるイメージで、温め直しは最小限にします(ふるなび参照)。
- Q: 買ってきたカニはいつ下処理する?
- A: 解凍後は当日中に下処理して冷蔵保管し、早めに調理します。衛生管理の徹底も心がけましょう(厚労省 食中毒予防情報参照)。
初心者でもできるカニ鍋向け切り方チェックリストと手順まとめ
最後に、実践しやすい形で要点をまとめます。
下処理から鍋に入れるまでの簡易チェックリスト
- ふんどしを外し、甲羅を開ける
- エラを全除去し、肩肉を小分け
- 脚は関節で外す
- 棒肉は笹切り+縦切り込み
- 鍋径に合わせて長さ調整
- 身は短時間でさっと加熱
よくある失敗と対処(Q&A風まとめ)
- 硬くなった: 加熱時間が長すぎ。次回は最後に入れ短時間で。
- 殻が外れにくい: 縦切り込み不足。殻の背側に浅く長めの切り込みを。
- 手を切った: まな板が滑っている可能性。固定+軍手で再発防止。
次に試したいアレンジ(だし・薬味など)
- だし: 昆布+かつおに肩肉で旨みを重ねる
- 薬味: すだち・柚子胡椒・おろし生姜で香りを足す
- 〆: 甲羅みそを溶いた雑炊や、カニだしラーメン
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筆者メモ(経験則)
- 通販のボイル済みズワイは、表面が乾きやすいので切ってから濡れキッチンペーパーで軽く覆うと、鍋投入時のパサつきを抑えられます。
- 生冷凍の棒肉は半解凍でカットすると、身崩れしにくく作業が楽です。








