カニの足本数を見分けるコツ 8本と10本の違い

カニの足は何本?8本と10本の違い

カニの足は何本?見た目でよく混同される疑問を整理

「カニ 足 何 本」と検索される際、多くの方が「8本なのか10本なのか」「ハサミは足に含むのか」で迷います。基本的に、いわゆる“カニ”の多くは十脚目短尾下目に属し、歩くための脚(歩脚)が8本と、ハサミになっている脚(鉗脚)が2本の合計10本を持つと整理できます(参考:Wikipedia「カニ」)。

一方で、タラバガニや花咲ガニのように“カニ”の名前がついていてもヤドカリの仲間に分類される種類は、外から見える脚が8本で、甲羅の内側に小さな脚が隠れているために混乱が起きやすいと言われます(参考:JINS PARTNERS)。

本稿では、見た目が8本に見える種と10本ある“真のカニ”の違いを分類と構造から整理し、購入時に役立つ見分け方や食べ応えの目安もやさしく解説します。先に結論を述べると、「多くのカニは10本、タラバガニなどは外見上8本に見えるが、生物学的には10本」という理解が実用的でしょう(参考:前掲Wikipedia、JINS PARTNERS)。

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この記事で得られる結論と読みどころ

本稿の要点は以下のとおりです。結論としては、見た目の本数と生物学的な本数の差を理解することが最重要です。多くのカニは10本、タラバガニなどは外見上8本に見えるが生物学的には10本という理解が実用的です。購入時には「見た目の本数だけでなく、欠損の有無」も確認しましょう(出典:Wikipedia「カニ」JINS PARTNERS)。

種類ごとの違い:十脚目とヤドカリ類の分類で見る脚の仕組み

十脚目(真のカニ)とは何か

真のカニ”は十脚目短尾下目に属し、左右5対の脚を持ちます。前方の1対はハサミ(鉗脚)で、残る4対が歩脚であり、合計10本であることが名称“十脚”からも理解しやすい構造です(参考:Wikipedia「カニ」)。

ヤドカリ類に分類される『名前にカニがつく種』の特徴

タラバガニや花咲ガニはヤドカリ類に属し、外見上は片側8本の脚が目立ちます。これは体のつくりの違いによるもので、見分け方として「外から数えると8本=ヤドカリ類、10本=カニ類」という指標が実用的です(参考:本田水産店マルツ水産)。

体の大きさと足の本数の関係(幼体・小型種も含む)

体の大きさにかかわらず、基本の脚の本数は変わりません。小型種や幼体でも、属するグループの脚の本数は同じと考えられます。市場では自然欠損や脱皮・再生途中で“脚欠け”の個体もあり、数え間違いを招きやすいため、購入時は本数と欠損の有無を丁寧に確認すると安心です。

実際の観察でわかる違い:ズワイガニ・毛ガニ・タラバガニの脚の内訳

ズワイガニ・毛ガニ・ワタリガニの脚の本数(片側5本・計10本)

ズワイガニや毛ガニ、ワタリガニ、サワガニなど“典型的なカニ類”は、片側5本ずつ、合計10本の脚を備えます。内訳はハサミ1対と歩脚4対で、食べる際の部位名とも一致しやすく、数え方として覚えやすいでしょう(参考:Wikipedia「カニ」)。

タラバガニ・花咲ガニの外見上の8本と隠れた小脚

タラバガニや花咲ガニは外から見える脚が8本で、甲羅の奥に小さな脚が隠れています。したがって“見える本数は8本だが、生物学的には10本です。見分ける際は、太い脚が4対で左右対称に並ぶか、ハサミの形状が“カニ類”と異なるかで判断すると迷いにくいでしょう(参考:JINS PARTNERS本田水産店マルツ水産)。

子ども向け資料での簡易表現と実際の違い(6本表現の理由)

教育向けの簡略図では、歩脚だけを数えて「6本」などと表される例もあり、視認性を優先した“見える脚だけ”のカウントが混乱の原因になります。実際には“どの脚を数に含めるか”で表示が変わるため、食用・分類の文脈では「ハサミ2本を含めた合計」を基準にすると理解しやすいでしょう(参考:学研キッズネット)。

よくある質問(FAQ)

  • Q. カニの足は普通何本ありますか?ハサミは足に含まれますか?
  • A. 一般的なカニ類は合計10本で、ハサミ(鉗脚)2本も“脚”に含めます(参考:Wikipedia)。
  • Q. タラバガニの足は何本ですか?ズワイガニとどう違いますか?
  • A. 外見は8本に見えますが、小さな脚が隠れており生物学的には10本です。ズワイガニは見た目も10本あります(参考:JINS PARTNERS本田水産店)。
  • Q. 見える足が8本なのに本当は10本あるって本当?
  • A. タラバガニや花咲ガニなどヤドカリ類が該当し、見た目8本でも小脚を含め10本と説明されます(参考:同上)。
  • Q. カニとヤドカリは足の本数で見分けられますか?
  • A. 実用上は“見える脚が10本=カニ類、8本=ヤドカリ類”が目安です(参考:マルツ水産)。
  • Q. 足が6本しかないカニは存在しますか?
  • A. 基本的に存在しません。見間違いか欠損個体、または子ども向け図の簡略表現の可能性が高いです(参考:学研キッズネット)。

結論:一般的には『10本(歩脚8+ハサミ2)』が基本、見た目と数え方に注意

結論として、十脚目短尾下目の“カニ類”は歩脚8本とハサミ2本の合計10本が基本で、タラバガニや花咲ガニは外見上8本に見えても、小さな脚を含めれば10本と理解できます。混乱は「見える脚だけを数える」か「生物学的な脚すべてを数える」かの違いから生じるため、用途に応じた数え方を意識すると迷いにくいでしょう(参考:WikipediaJINS PARTNERS)。

買う・食べるときの実用ガイド:足の本数で分かることと満足度の見極め方

足の本数と食べられる身の量の関係(タラバとズワイの比較)

  • タラバガニは本数こそ外見8本ですが、1本が非常に太く可食部が多いため、総量としてズワイガニ10本に匹敵する満足感が得られると言われます。大ぶりの棒肉を楽しみたい場合、タラバは有力候補です(参考:久一)。
  • ズワイガニは本数が10本で部位のバランスがよく、肩周りや爪先まで甘い身を楽しめるのが魅力です。食感や風味の繊細さを重視する方に向いています。

見分け方のチェックポイント(外見での脚数・甲羅の特徴)

  • 外見の脚数を数える → 10本見える=カニ類、8本に見える=ヤドカリ類が目安です(参考:本田水産店マルツ水産)。
  • 甲羅の特徴:タラバは甲羅がやや三角形で脚が太く直線的、ズワイは細長く節が多くしなやかな印象です。
  • ハサミ形状:カニ類の爪は発達しており、部位として明確に識別しやすい傾向があります。

購入時の注意点(脚の欠損や表示の見方)

  • “脚欠け”表記の確認:訳あり・脚欠けはお得ですが、本数と重量のバランスを確認しましょう。
  • 表示の読み方:「姿」は甲羅付き丸ごと1杯、「脚」は脚だけの詰め合わせが一般的です。
  • 本数カウントの基準:通販で“1肩”“1パック”など表記が異なるため、写真で本数とサイズをチェックするのがおすすめです。
  • 冷凍時のグレース(薄い氷膜):重量表示が“総重量”か“正味重量”かで可食部の実質量が変わるため、商品説明を確認しましょう。

最後に:要点の整理と参考資料(出典・更新日・筆者情報)

この記事の結論の要約(すぐ使える一言)

結論:カニ類は基本10本(歩脚8+ハサミ2)、タラバなどヤドカリ類は見た目8本でも生物学的には10本。見える脚だけを数えるか、生物学的な脚を全て数えるかの文脈で使い分けると迷いません。

主要出典一覧と信頼性の目安

更新日:2025-12-28
執筆:kani-tu.com 編集部(海産物通販の取材歴7年。ズワイ・タラバの加工現場を複数回取材し、解体・さばきの体験を通じて部位構造と歩脚の数え方を実地で確認してきました)

参考

インフォグラフィック1
インフォグラフィック2
インフォグラフィック3