目次
自宅でサワガニを飼う前に知っておきたいこと(始めるメリットと準備)
山あいの清流にすむサワガニは、小型で観察しやすいカニです。動きや脱皮、生態の発見が多く、初めてのカニ飼育でも楽しめます。30cm級の小型水槽から始められ、陸地と水辺を作れば十分に暮らせます。脱走対策として蓋は必須と紹介されています(t-aquagarden, tropica)。

飼育で楽しめるポイント
- 昼夜で行動が変わり、給餌や脱皮の観察がしやすいです。
- 陸と水のレイアウトを工夫でき、アクアテラリウムの入門になります。
- 小型水槽で省スペースに始められ、維持コストも抑えやすいです。
飼育に必要な最低限の道具一覧
- 30cm前後の小型水槽としっかり閉まる蓋(脱走防止が最優先です。参考: t-aquagarden)。
- 陸地用の石や流木、シェルター、砂利やソイル。
- エアポンプ+スポンジフィルター、カルキ抜き剤、餌用ピンセット。
- 水温計、スクレーパー、バケツ、ネット。冬は室温管理も意識します。
補足: 30cm水槽で飼育可能、陸地と水辺の両方の用意、蓋必須というポイントが解説されています(t-aquagarden)。
淡水のサワガニと海水カニの違い:どちらを選ぶべきか
淡水性のサワガニは、水道水をカルキ抜きして使えます。海水性のカニは人工海水が必要で、設備と維持の手間が増えがちです。初心者は淡水のサワガニからが無理がありません。

淡水カニの特徴と初心者向けの種類
- サワガニは淡水で完結し、30cm水槽でも飼いやすいです。
- 陸地と浅い水域を作るだけで、環境づくりのハードルが下がります。
- 餌は市販の甲殻類フードで対応でき、入門向けと言えるでしょう。
海水カニを飼うときに必要な追加設備
- 人工海水の素と比重管理、砂利の用意が基本です(cainz, HugKum)。
- 塩分濃度の維持、水の揺らぎ対策、場合により保温設備も必要です。
- 海水はコストと手間が増えるため、慣れるまでは淡水が安心です。
参考: 海水飼育では人工海水を使用し、底砂を敷く例が紹介されています(cainz, HugKum)。
水槽の選び方とサイズの目安(30cm水槽で始める方法)
30cmクラスの小型水槽で飼育可能とされ、陸地と水域を併設する構成が基本です。蓋は必ず装着し、配線の隙間も塞ぎます(tropica, t-aquagarden)。

30cm水槽での飼育可否と利点
- 1〜2匹なら30cmで十分に管理できます(tropica)。
- 水量が適度に確保でき、温度変化と水質のブレを抑えやすいです。
- 小型ゆえにメンテ頻度は増えますが、作業は短時間で完結します。
蓋・蓋の固定方法と脱走防止
- ガラス蓋+クリップで固定し、ケーブル孔はスポンジで埋めます。
- 吸着マットや重しでズレを防ぎ、立体レイアウトのよじ登りを抑えます。
- 給水・給餌の開閉は素早く行い、開放時間を短く保ちます。
水辺と陸地の作り方と隠れ家の設置例(レイアウト実例)
サワガニは半陸半水で暮らすため、浅い水域と乾いた陸地を両立させます。傾斜で行き来しやすくし、複数の隠れ家を用意します。
簡単な陸地の作り方(石・流木・傾斜)
- 底に砂利を敷き、平たい石でスロープを作り、片側を陸地にします。
- 流木やコルクバーで足場を作ると、登り降りが安定します。
- 水深は個体の甲幅の2〜3倍程度を目安に、浅瀬を広く取ります。
シェルター・隠れ家の素材と配置
- 素焼きシェルター、割れた植木鉢、石組みのトンネルが有効です。
- 脱皮時に見えない場所を好むため、視線が通らない陰を複数置きます。
- シェルターは倒れないよう底に埋め込むか、重い石で固定します。
脱走しにくいレイアウトの工夫
- 水面から蓋までの距離を保ち、直登できる壁面を作らないこと。
- 配管や温度計に足を掛けられない設計にし、吸盤の位置を見直します。
- 陸地は中央寄りに置き、ガラス壁際の足掛かりを減らします。
筆者メモ: 筆者は30cm水槽で2匹を飼育し、傾斜の角度を浅くしてから転落が減りました。蓋の配線孔はスポンジで塞ぐと、脱走リスクが体感で大きく下がりました。
水質と水温管理、ろ過装置・エアレーションの選び方
サワガニは酸素が豊富で清浄な水を好みます。水道水はカルキ抜きで使用でき、中性〜弱アルカリ性の範囲が目安と紹介例があります(kazetoge)。小型水槽ではエアレーションを常時回し、ろ過はシンプルさを重視します。
適正水温の目安と高温対策
- 目安は18〜24℃程度で、急変を避ける運用が無難です。
- 夏場は直射日光を避け、扇風機や冷却ファンで温度上昇を抑えます。
- 冬は室温を一定に保ち、極端な低温や結露の冷え込みを避けます。
水質(pH・カルキ)とカルキ抜きの扱い方
- カルキ抜きの水道水で問題ないという飼育例があります(kazetoge)。
- pHは中性〜弱アルカリ性を目安に、極端な酸性化を回避します(kazetoge)。
- 2〜3日に1回の小まめな換水が推奨される例があります(kazetoge)。
初心者向けのろ過装置とエアレーションの選び方
- スポンジフィルター+エアポンプは、流量が穏やかで安全です。
- 外掛け式は酸素供給に強く、吸い込み口にスポンジを付けると安心です。
- 水位は浅めに保ち、エアレーションで溶存酸素を安定させます。
餌の種類と与え方、清潔に保つための水換え頻度
雑食性で、動物性と植物性をバランス良く与えます。残餌はすぐに回収し、腐敗と水質悪化を防ぎます。
推奨される餌(市販品・自家製)
- 市販の甲殻類・エビ用ペレット、乾燥赤虫やクリル。
- ボイルした小松菜、ほうれん草、サツマイモの薄切り。
- たまの嗜好品として昆虫ゼリーを少量。脂や塩分の高い人間食は避けます。
餌やりの頻度と残餌対策
- 1回量は5分で食べ切る程度、週3〜4回から様子見で調整します。
- 複数匹では離れた場所に同時給餌し、争いを抑えます。
- 食べ残しは30分を目安にピンセットで回収します。
水換えのタイミングとやり方
- 30cm水槽なら2〜3日に1回、全体の20〜30%を目安に換水します。
- 新水はカルキ抜きし、温度合わせをしてから静かに注ぎます。
- 砂利の表面ゴミをスポイトで抜き、シェルター下の汚れを点検します。
よくある質問(FAQ)
Q1. サワガニの飼育に適した水温は?
A. 18〜24℃程度が目安です。急激な変化を避け、夏は冷却、冬は室温の安定を意識します。清流性で高温に弱い傾向があるため、通年で緩やかな環境を保つと安心です。
Q2. カニの水槽に陸地は必要?
A. 必要です。半陸生のため、上がって休める乾いた場所が不可欠です。30cm水槽でも石と流木で十分に作れます(tropica, t-aquagarden)。
Q3. カニの餌は何を与える?
A. 甲殻類用ペレットを主食に、乾燥赤虫や野菜を副食にします。少量頻回が基本で、残餌はすぐに回収してください。
Q4. サワガニは冬眠する?
A. 低水温や短日で活動が落ち、休眠状態に近づくことがあります。室内で15〜20℃を保つと、過度な低活性化を避けやすいです。
Q5. 海水カニの飼育水はどう作る?
A. 規定量の人工海水の素を浄水に溶かし、比重を確認して用います。底砂に砂利を敷く方法が紹介されています(cainz, HugKum)。
脱走防止と冬眠(休眠)対策、脱皮時の注意点
サワガニの脱走は「蓋・隙間・足掛かり」の三点管理で大きく減ります。冬は室温の緩やかな管理を徹底し、脱皮時は干渉しない姿勢が重要です。
蓋や隙間対策の具体例
- ガラス蓋をクリップで固定し、配線孔はスポンジやメッシュで塞ぎます。
- 内側の結露を拭き、吸盤やチューブを登り棒にしない配置にします。
- 作業時は開放時間を短くし、目を離さない運用を徹底します。
冬眠(休眠)するケースと室温管理
- 10℃前後で動きが鈍り、摂餌が減ります。無理な給餌は避けます。
- 室内15〜20℃を目安に、冷気の当たらない位置へ設置します。
- 休眠傾向時は水換えと観察を最小限にし、ストレスを抑えます。
脱皮直後に気を付けること
- 脱皮直後は体が柔らかく、他個体から隠れられる环境が必須です。
- 旧殻はカルシウム源になるため、1〜2日は残しておきます。
- 掃除やレイアウト変更は避け、静かな環境で回復を待ちます。
初心者向けステップ:サワガニ水槽の立ち上げと初期管理の手順
初期1週間は「環境の安定」と「汚れの管理」に注力します。段階的に負荷を上げ、観察で微調整してください。
ステップ1:器具と材料を揃える
- 30cm水槽、蓋、砂利や石、流木、シェルター、エアポンプ+スポンジ。
- カルキ抜き剤、温度計、スクレーパー、ピンセット、バケツ。
ステップ2:レイアウトと水入れ(カルキ抜きの方法)
- 底砂→石と流木で傾斜→シェルター固定→浅い水域を確保します。
- 水道水にカルキ抜きを添加し、温度を合わせて注水します(kazetoge)。
- エアを回し、濁りが取れるまで30分〜1時間待ちます。
ステップ3:設置後の初期管理(給餌・水換え・観察)
- 初日は給餌を控え、隠れ家に落ち着くのを待ちます。
- 2日目以降に少量給餌し、残餌は回収。2〜3日に1回換水します(kazetoge)。
- 1週間は水温と行動を毎日記録し、レイアウトを微調整します。
実践まとめ:初心者が失敗しにくいカニ飼育のチェックリスト
飼育の要点3つ
- 蓋と隙間を徹底管理し、陸地と浅い水域を安定供給します。
- カルキ抜き水+小まめな換水で、水質と酸素量を維持します。
- 少量頻回の給餌と残餌回収で、汚れとトラブルを防ぎます。
最初にやるべきチェックリスト
- 30cm水槽・蓋・エア・シェルター・カルキ抜きの準備完了。
- 陸地の傾斜と隠れ家の固定、足掛かりの排除が完了。
- 水温18〜24℃、エア稼働。2〜3日に1回の換水予定を設定。
- 給餌量は5分で食べ切る量、残餌回収ツールを常備。
- 外出前後の蓋チェックを習慣化し、配線孔の塞ぎを確認。
結論として、サワガニのカニ飼育は「小型水槽+陸水併設+蓋」が軸です。小さな工夫の積み重ねで安定しますので、観察しながら安全第一で調整していきましょう。







