蟹の足は何本？ズワイとタラバ比較
結論としては、ハサミを含めた脚の本数は基本的に10本（5対）と理解するのが妥当です。多くの食用カニは十脚目（Decapoda）に属し、左右5対の脚、すなわちハサミ（鋏脚）を含めて合計10本が一般的な数え方となります。環境団体のWWFジャパンも、この“十脚目”の概念を説明しており、広く受け入れられている認識です（参考：WWFジャパン）。
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目次
結論：カニの足は何本？ハサミを含めた答えを先に述べます
多くの食用カニは十脚目に属し、左右5対の脚、つまりハサミ（鋏脚）を含めて合計10本が基本と考えられます。環境団体のWWFジャパンも、一般的なカニは十脚目である旨を説明しており、この認識は広く受け入れられています（参考：WWFジャパン）。
一般的な答え：ハサミを含めて5対＝10本が基本
結論としては、ハサミは第一歩脚が発達したものであり、分類学上は脚の一部に数えられるため、一般的な数え方ではハサミを含めて10本と理解するとスッキリします。
（参考情報として：WWFジャパンの説明を基にした整理です。）
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「ハサミは足か？」という混乱の整理
検索ワード「蟹の足は何本？」や「蟹 の 足 何 本」で調べる方が迷いやすいのが、ハサミを足に含めるかどうかという点です。結論としては、ハサミは「第一歩脚」が発達したものであり、分類学上は脚の一部に数えられるため、一般的な数え方ではハサミを含めて10本と理解するとスッキリします。
代表的な食用カニ別の足の数：ズワイガニ・タラバガニ・毛ガニ・ワタリガニは何本？
ズワイガニの足は10本（ハサミ含む）
ズワイガニは十脚目の代表格で、左右5対＝10本の脚を持ちます。教育系資料でも、ズワイガニは典型的な十脚として紹介されています（参考：PDF）。
実際の見た目でもハサミを含む10本が鏡像対称に並ぶのが特徴です。
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タラバガニは見た目で8本に見えるが…
タラバガニは「カニ」という名前ですが、実はヤドカリ下目に近いグループに属します。歩行に使う脚は左右4対で見た目は8本、残り2本は小型化して体の奥に隠れているため、ぱっと見では8本に見えるのが特徴です（参考：アクアマリンふくしま［生き物紹介］リンク）。
腹部側に後方の1対が隠れているため、見た目は8本に見える一方で、実際には10本の名残があります。
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毛ガニ・ワタリガニなど他の食用カニの典型例
毛ガニ、ワタリガニ、紅ズワイガニ、花咲ガニ（こちらも実はヤドカリ下目に近い仲間）などでも、基本的な数え方は同様で、ハサミを含めて合計10本という理解が基礎になります。見た目の印象や品種による脚の発達の違いはあるものの、十脚目という枠組みを起点に考えると整理しやすいでしょう。
タラバガニが「8本」に見える理由と隠れた2本の足の存在
タラバガニはヤドカリ下目に近い分類であること
タラバガニは分類学上、いわゆる「本来のカニ（短尾下目）」とは異なり、ヤドカリ下目（異尾下目）に近い仲間に置かれます。脚の形態と腹部の構造が異なるため、見た目や歩き方にも差が出て、歩脚は4対＝8本に見えます（参考：アクアマリンふくしま）。
腹部側に隠れる後方の1対の脚は小さく、腹部側に折りたたまれて隠れる位置にあり、体を清掃したり、雌では卵を保持するのに関わると考えられています。見た目では見えにくいため「8本」と説明されることが多いのですが、実際には10本の名残があると理解すると納得しやすいでしょう。
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よくある質問（FAQ）
- タラバガニの足は本当に8本ですか？隠れた2本はどこにありますか？
歩行に使う脚は8本に見えますが、体の奥側に小さく退化した1対があり、腹部付近に隠れています。水族館の解説でも確認できます（参考：アクアマリンふくしま）。 - カニのハサミは足に含まれますか？数え方はどうするのですか？
含めます。ハサミは第一歩脚が発達したもので、分類学上は脚の一部です。一般にはハサミを含めて5対＝10本と数えます（参考：WWFジャパン）。 - ズワイガニとタラバガニで足の本数が違う理由は何ですか？
ズワイは短尾下目の典型的な十脚で、5対＝10本がはっきり見えます。タラバはヤドカリ下目に近く、後方の1対が退化して体に隠れるため、見た目は8本に見えるためです（参考：学研資料、アクアマリンふくしま）。 - 毛ガニやサワガニの足は何本ありますか？種類ごとの違いを教えてください。
毛ガニやサワガニなど多くのカニは十脚目で、ハサミを含めて基本は10本です。形態やサイズに違いはありますが、数え方の基礎は同じと考えられます。 - ヤドカリの足の本数は何本ですか？タラバガニとどう違いますか？
ヤドカリ類も十脚目で、歩行脚が4対＝8本に見え、残り1対は小型化して殻の内側などに隠れます。タラバガニはこのヤドカリに近い形態を持つ点が違いの核心です。
図解・イラストで覚えるカニの足の数の見分け方と覚え方
左右5対＝10本を示す簡単な図の説明
– 片側に「ハサミ1＋歩脚4」の合計5本が並ぶと覚えると、左右で「5×2＝10本」と自然に計算できます。
– 指で片側5本を数えてから左右対称にもう片側も同数、と唱えると記憶が安定します（「ハサミ1、歩き4、左右で10」）。
ズワイ・タラバ・毛ガニの見分け方を一枚の図で
ズワイ・毛ガニ：外見で5対が見え、最後方の脚も他と同様に確認しやすい。
タラバ：前方から4対は太く見え、最後方の1対は腹側に隠れる（図なら点線や薄色で「隠れ脚」を描く）。
「見える脚は8本でも、隠れ脚で10本の名残」と注記を付けると混乱しにくいでしょう。
食べごたえと足の本数の関係：何本だと満足感が違うのか
足が多い・大きいカニの特徴と食べごたえ
食べごたえは本数だけでなく、脚一本あたりの太さ、身入り（歩留まり）、脚の可食部の長さで決まります。ズワイガニは脚が長く本数が多い印象を与え、棒肉を取り出す満足感があります。タラバガニは見える脚が8本でも一本あたりの太さが圧倒的で、一本で得られる満腹度が高い傾向があります。毛ガニは脚が細めでも、濃厚なカニみそとの組み合わせで満足度が上がるのが特徴です。
購入時に見るポイント（足の本数以外に見る点）
- 重量とサイズ表示（1kg前後）は身入りの目安になりやすい。
- 殻の硬さや「身詰まり度」表示がある場合は要チェック。
- ボイル済み／生（冷凍）の違いと解凍方法の指定があるか。
- 折れ脚の有無（姿・半身・脚のみ）と本数表記の正確さ。
- 産地や漁法、時期の表示が明確か（旬は身入りに直結）。
まとめ
- 基本は「ハサミを含めて5対＝10本」で理解すると混乱しにくいです（参考：WWFジャパン）。
- ズワイや毛ガニは10本が外見でも明瞭、タラバは歩行脚が8本に見え、隠れた1対が体内側にあります（参考：アクアマリンふくしま、学研資料PDF）。
- 食べごたえは本数だけでなく、脚の太さや身入り、サイズ表示など総合的に判断するのがおすすめです。
更新日：2025-12-29
執筆者のひとこと：kani-tu.com編集部では、北海道の浜ゆでズワイやタラバの仕入れ・試食を継続し、可食部の歩留まりや解凍テストを独自検証しています。筆者は解体・さばきの現場経験があり、本記事では公的・教育系の情報を基礎に、実食の実感を交えて「数え方の混乱」を解消できるよう心がけました。
