カニが美味しい時期と旬早見表
更新日:2025-12-29
執筆:kani-tu.com カニ通販取材班(筆者:海都/取材歴8年・産地訪問60港以上)
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目次
カニが美味しい時期とは?今すぐ知るべきポイント
「カニ 美味しい 時期」は種類や産地で大きく変わりますが、結論だけ先にまとめると次の通りです。ズワイガニは11〜3月、タラバガニは春(4〜6月)と冬(11〜2月)、毛ガニは主に1〜5月、花咲ガニは5〜9月、紅ズワイガニは通年流通しつつ冬に良個体が増える傾向があります。なおズワイガニは多くの日本海側で11月に漁が解禁され、解禁直後〜年末は身入りが良く甘みが濃いと紹介されています(やまがた庄内北前ガニの解説より)。

美味しさを左右する要素(身入り・脂・旨味)
- 身入りは脱皮周期とエサ量の影響を強く受け、旬は「殻に対して可食部がぎっしり詰まる時期」と一致しやすいです。
- 甘みの主成分であるグリコーゲンや旨味成分(遊離アミノ酸)は水温と回遊で変動し、寒い季節に蓄えが増えて甘みが乗りやすいと考えられます。
- ズワイガニでは、解禁直後〜年末は身の張りと甘みがピーク級になりやすいと紹介されています(やまがた庄内北前ガニ)。
季節で変わる「味わい」の違いとチェック方法
- 冬のズワイは繊維がきめ細かく、刺し・茹でで甘みが映えます。春のタラバは脚の一本一本に力強い食べ応えが出やすい一方、冬のタラバは身の旨味が濃くボイル・焼きで真価を発揮しやすいとされます。
- 店頭や通販写真で見分けるコツは、甲羅と肩の境目の盛り上がり、持ったときの重さ、脚の節が太く張っているか、そして生臭さのない潮の香りがあるかです。
- 「ズワイガニの旬は11〜3月で、特に解禁直後〜年末が身入りが良く甘みが濃い」という傾向は現地解説でも言及されています(やまがた庄内北前ガニ)。
種類別に見る美味しい時期:ズワイガニ・タラバガニ・毛ガニ・花咲ガニ・紅ズワイガニ
主要5種の旬と味の特徴を、購入判断に役立つ要点と合わせて整理します。
ズワイガニ(11月〜3月):解禁直後〜年末が特におすすめ
- 日本海側では多くの地域で11月上旬に解禁となり、年末にかけて身が張り甘みが濃くなります。
- 刺し・しゃぶ・茹でのどれも相性が良く、甘さを活かすならミディアムに火を通すのがコツです。
- 解禁直後〜年末の充実度については現地の解説でも強調されています(やまがた庄内北前ガニ)。
タラバガニ(4〜6月・11〜2月):春と冬で味の出方が異なる
- 春と冬に2つの山があり、春は脚に身が詰まりやすく、冬は旨味が濃くなりやすいという解説が見られます。
- 焼き・ボイル・ステーキなど強めの加熱で繊維の太さとジューシーさが際立ちます。
- 年2回の旬や春に脚が詰まりやすい点は、食の専門店や産直の解説でも一致しています(元八商店、とら乃門市場)。
毛ガニ(主に1〜5月/一部9〜12月も良い)
- 北海道など寒冷海域で旨味が乗り、冬〜春は身とカニ味噌のバランスが良い個体が増えます。
- 産地によって夏〜秋も良い時期があり、漁場ごとのずれを把握すると外しにくくなります。
- 茹でで香りが立ち、甲羅盛りや甲羅酒で満足度が上がります。
花咲ガニ(5〜9月):夏に身が詰まりやすい
- 根室周辺などで夏に旬を迎え、太い脚と濃い風味が持ち味です。
- ボイル後に冷やしても味が落ちにくく、夏のごちそうに向きます。
紅ズワイガニ(ほぼ通年だが11〜2月に特に良い個体も多い)
- 深場で通年操業があり、相場は安定しやすい一方、水温や海況の影響で冬場に味が乗るケースが見られます。
- 水揚げからの時間が味を左右しやすいので、鮮度勝負の通販選びが鍵です。
産地別の違い:北海道・福井・日本海側で旬がずれる理由
同じ種類でも、海域・水温・潮流・漁期の設定で「旬の出方」がずれます。産地表示や漁期カレンダーを併読すると納得感が高まります。
北海道(オホーツク・根室)での毛ガニ・花咲の旬の特徴
- オホーツクの低水温は毛ガニの身と味噌のバランスに寄与し、冬〜春が安定しやすいです。
- 根室の花咲ガニは5〜9月の夏季に身が締まり、ボイルで濃厚な旨味が際立ちます。
日本海側(越前・松葉)でのズワイガニの解禁と身入り
- 多くの県で11月上旬にズワイ漁が解禁され、海が荒れる年末に向け身が締まり甘みが強まる傾向があります。
- 「越前」「松葉」といった産地呼称は選定の目安になり、解禁初期〜年末は満足度が高くなりやすいです。
流通と漁期の関係が鮮度と味に及ぼす影響
- 紅ズワイのように通年流通する種は日戻りや冷水管理が味を左右し、ボイル済みは搬送と冷却の設計がカギです。
- 冷凍は「漁獲直後の急速凍結」が理想で、解凍リスクを抑えられます。表示の「船上凍結/陸上凍結」も判断材料です。
よくある質問(FAQ)
Q. カニの旬はいつ?
A. 種類別に異なります。ズワイは11〜3月、タラバは4〜6月と11〜2月、毛ガニは1〜5月中心、花咲は5〜9月、紅ズワイは通年で冬に良個体が増える傾向です。
Q. ズワイガニの美味しい時期は?
A. 日本海側では11月解禁後〜年末が特におすすめで、身入りと甘みのバランスが良いと紹介されています(やまがた庄内北前ガニ)。
Q. タラバガニと毛ガニの旬の違いは?
A. タラバは春と冬の2山で、春は脚がよく詰まり冬は旨味が濃くなりやすいとされます。毛ガニは寒冷期の1〜5月を中心に安定し、味噌の満足度も高いです。
Q. 花咲ガニはいつが旬?
A. 例年5〜9月が目安で、夏のボイルが特に好評です。
Q. 冬のカニで一番美味しいのは?
A. ズワイと毛ガニは冬に甘み・旨味が乗りやすく、解禁直後〜年末のズワイ、真冬の毛ガニは外しにくい選択でしょう。
Q. 紅ズワイガニの美味しい時期は?
A. 通年手に入りますが、冷水域での操業が活発な冬(11〜2月)に良個体が増えるケースがあります。鮮度管理の良いショップを選ぶと満足度が上がります。
旬のカニの選び方と家庭で美味しく食べる調理法
購入前後のひと工夫で、旬の旨さを取りこぼさずに楽しめます。
鮮度と身入りを見分けるチェックポイント(目視・重さ・匂い)
- 甲羅と肩(付け根)の盛り上がり:肩がふっくらしている個体は身入りが期待できます。
- 重量感:同サイズで重い個体は身が詰まりやすいです。
- 脚の節の太さとハリ:節が太く、表面にシワが少ないものを選びます。
- 香り:海水の澄んだ香りがあり、生臭さが強いものは避けます。
- 表示:活・生・ボイル・船上凍結の別、原産地と漁獲海域、加工日を確認します。
種類別のおすすめの食べ方(茹で・焼き・刺身・鍋)
- ズワイガニ:しゃぶ・刺しで甘みを、さっと茹でて上品な旨味を楽しめます。
- タラバガニ:焼き・ボイル・ステーキで繊維の太さとジューシーさを引き出します。
- 毛ガニ:塩茹で一択級。味噌と和えて甲羅盛り、雑炊で最後まで旨味を活用します。
- 花咲ガニ:ボイル後に冷やしても風味が保ちやすく、サラダや丼とも好相性。
- 紅ズワイガニ:ボイル済みは冷製のサラダや寿司種で甘みが活きます。
簡単レシピ:ズワイの茹で方と毛ガニのほぐし方
– ズワイガニの茹で方
- 大鍋に2.5〜3%の塩水を用意し、沸騰させます。
- 冷たい個体は室温に10分置き温度差を和らげ、甲羅を下にして静かに投入します。
- 中型で12〜15分、大型で15〜18分を目安に茹で、湯から上げて扇風機で急冷します。
- 粗塩をひとつまみ振り、10分休ませると甘みが安定します。
– 毛ガニのほぐし方
- 甲羅を外し、エラ(ガニ)を取り除きます。
- 胴を縦割り→横割りの順で分け、肩肉から脚の順にほぐします。
- 甲羅味噌と胴肉を和え、甲羅盛りにして供します。
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購入・保存で失敗しないコツ:旬を逃さず美味しさを長持ちさせる方法
鮮度と身入りを見分けるチェックポイント(目視・重さ・匂い)
- 甲羅と肩(付け根)の盛り上がり:肩がふっくらしている個体は身入りが期待できます。
- 重量感:同サイズで重い個体は身が詰まりやすいです。
- 脚の節の太さとハリ:節が太く、表面にシワが少ないものを選びます。
- 香り:海水の澄んだ香りがあり、生臭さが強いものは避けます。
- 表示:活・生・ボイル・船上凍結の別、原産地と漁獲海域、加工日を確認します。
冷蔵・冷凍保存の手順と解凍のコツ
- 冷蔵:ボイル済みはペーパーで包み密閉、チルド(0〜2℃)で24時間以内に消費します。
- 冷凍:一回分ずつラップ→フリーザーバッグで平たく密封、急冷し-18℃以下で保存します。
- 解凍:ドリップを抑えるため、冷蔵庫でゆっくり半日〜1日。表面が柔らかくなったらキッチンペーパーを替えて水分を吸わせます。
- NG:常温放置・電子レンジの急解凍・流水長時間は食感と風味を損ねます。
購入時期を見極めるカレンダーの活用法
- 月別の「買い時」を把握し、贈答やイベントへ逆算すると外しにくくなります。
- 解禁初期や漁の最盛期は相場と品質のバランスが良好で、予約購入が有効です。
早見表付きまとめ:今買うべきカニとベストシーズン(月別チェック)
最後に、買い時をひと目で確認できる月別の目安です(産地や海況で前後します)。
月別早見表(1〜12月)
| 種類 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ズワイガニ | ◎ | ◎ | ○ | △ | × | × | × | × | △ | △ | ◎ | ◎ |
| タラバガニ | ○ | ◎ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | △ | △ | △ | △ | ◎ | ◎ |
| 毛ガニ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | △ | △ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 花咲ガニ | × | × | × | △ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | × | × | × |
| 紅ズワイガニ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ | ◎ |
凡例:◎最盛、○買い時、△条件次第、×オフ

おすすめ購入先と次に読むべき関連記事
- 購入先選びのポイント:船上凍結・身入り保証・再凍結なしの表記、加工日の開示があるショップがおすすめです。
- 次に読む:サイズ選びと人数目安、失敗しない解凍マニュアル、贈答用の到着日指定のコツ(当サイト内の関連特集をご覧ください)。
筆者メモ(一次体験)
- 11月中旬の越前港で買ったオスのズワイは、肩の張りと甘みが際立ち、しゃぶにすると余熱で甘さが強く感じられました。
- 5月下旬の根室の花咲はボイル後の冷製が抜群で、旨味の厚みが夏の食卓に合いました。
- タラバは冬の炭火焼きで繊維がほぐれ、塩のみで十分な満足感がありました。
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参考
- カニの旬はいつ?種類・産地別に食べ頃を徹底解説【庄内北前ガニ】 – https://bongheiberg.yamagata.jp/kani-season-shonai/
- 食のプロが教える!今が食べ頃のカニの旬を徹底解説 – https://motohachistore.com/blog/?p=638
- カニの旬はいつ?北海道や福井など産地や種類別に紹介 – https://www.toranomon-ichiba.com/column/t-category/gyokai/kani-syun.html








