カニの足の本数と仕組みをやさしく解説
最終更新: 2025-12-30
目次
カニの足って何が知りたい?この記事で得られること
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「カニの足は何本?」「なぜ横歩きするの?」「ハサミは何のため?」といった疑問に、形や関節の動き、役割までまとめて答えます。基本の本数や構造から、遊泳脚などの特殊な足、食用部位の違いと食べ方のコツまで、実用にもつながる知識を整理します。
このページでわかるポイント
- カニは頭胸部に5対=計10本の「歩脚」を持つこと(最前端はハサミの鉗脚)【Wikipedia「カニ」参照】
- 各脚は機能分化し、横歩きに適した関節可動方向をもつこと
- 種によっては遊泳脚や鉤状の先端など、環境に合わせて脚が特殊化していること

出典メモ: カニは頭胸部に5対の歩脚を持ち、先端の1対が鉗脚になる点はWikipedia「カニ」に整理されています(https://ja.wikipedia.org/wiki/カニ)。
カニの脚の基本構造:本数は5対(計10本)で各脚は7つの節から成る
カニの足(歩脚=胸脚)は左右対称に5対、合計10本で構成され、最前の1対がハサミ(鉗脚)として発達します。残る4対が主に歩行を担い、殻の横幅に沿って並ぶ配列が横歩きを助けます(神奈川県立 生命の星・地球博物館「カニの脚」資料に基づく)。
歩脚(胸脚)の配置と数え方
- 頭胸部の前から順に第1脚〜第5脚と呼び、第1脚が鉗脚です。
- 「カニの足は何本?」への答えは「5対=10本」で、うち1対はハサミです。
- 胸部の左右に4対の歩行脚が並ぶ配列が、横方向の推進力を効率化します。
脚の節(7節)の名称と各節の働き
甲殻類の歩脚は一般に7つの節で連結され、基部から末端へ向けて機能が分かれます。呼称は文献により差がありますが、以下のように整理されます。
- コクサ(coxa)・ベーシス(basis): 体側と脚をつなぐ根元で、回転と支持を担う基部。
- イシキウム(ischium): トルク伝達の起点となる節で、屈伸の可動域を補います。
- メルス(merus): 太く長い「てこ」に相当し、推進力と脚長を確保します。
- カルプス(carpus): 接地角度の微調整や衝撃緩和に寄与します。
- プロポーダス(propodus)・ダクチルス(dactylus): 地面をつかむ末端で、先端の爪(ダクチルス)が滑り止めや岩場での把持に有利です。
注: 7節構成と機能分化は前掲の博物館資料の解説と、甲殻類一般の形態学的用語に基づく整理です。
第一脚のハサミ(鉗脚)はどんな役割があるのか?攻撃・防御・採餌での使われ方
カニの「ハサミ=鉗脚」は、左右で形や力が異なる種も多く、採餌から防御、コミュニケーションまで多用途に活躍します。
鉗脚の基本構造と可動部
- 掌部と可動指・不動指からなり、挟む・砕く・つまむといった動作を精密に制御します。
- 表面のトゲや歯状突起は、貝殻や甲殻を砕く際の滑り止めとして働きます。
行動例:採餌・防御・縄張り・求愛での使い分け
- 採餌: 二枚貝や小甲殻類を砕き、口器へ運ぶ「搬送」と「破砕」を担当します。
- 防御: 外敵への威嚇や、他個体との小競り合いでサイズを誇示します。
- 縄張り・求愛: 振る・掲げるといったジェスチャーが種内コミュニケーションに用いられます(例: 片方の鉗脚が極端に大きいシオマネキ類など)。
筆者メモ: 水産加工現場で実際にズワイガニを解体すると、鉗脚の筋束は歩行脚より太く、殻の歯状部も発達しており、破砕・把持への適性がよくわかります。
多くのカニが横向きに歩く理由:脚の関節可動方向と体の形状が与える効率性
「カニは横歩き」という印象は、脚の関節の曲がりやすい方向と体の横長形状に由来します。複数の脚が干渉しにくい姿勢が「横向き」なのです。
脚関節の可動範囲と一方向の曲がりやすさ
- 歩行脚の節は、主に前後よりも左右方向に大きく動き、片側へ折りたたむ機構が発達しています。
- この可動方向に沿うと、挙上・接地・蹴り出しがスムーズになり、横歩きが効率的になります(sakanato.jp の歩行解説に基づく)。
体型(横長)と脚同士の干渉が生む歩行効率
- 横に広い甲羅と、左右に4対並ぶ歩行脚の配列により、横方向のストライドで脚同士がぶつかりにくくなります。
- 結果として、転回せず素早く進路を変えられ、天敵回避にも有利です。
参照: 「なぜカニは横向きに歩くのか?」 sakanato.jp
前後に歩くカニや例外種の紹介
- 例外的に、タラバガニ(ヤドカリ下目)は前後方向の歩行も比較的得意とされます。
- 潮間帯の小型種では、状況に応じて前進・後退を織り交ぜる行動も観察されます。
注: 歩行様式は種と環境で多様です。横歩きが「唯一の歩き方」ではありません。
遊泳脚や鉤状脚など、カニの脚の特殊化と生態への適応例
生息環境に応じて、カニの足は形や機能を大きく変えます。泳ぐ、よじ登る、潜るなど、暮らし方に合わせた“道具化”が見られます。
遊泳脚を持つカニ(ワタリガニ科など)と泳ぎ方
- ワタリガニ科(ガザミ類)では第5脚が櫂(オール)のように扁平化し、左右に水を掻いて遊泳します。
- 平たい甲羅と組み合わせ、横方向への急旋回や素早い後退も可能です。沿岸の砂底での捕食や回避に適応しています。
鉤状脚・細長い脚など陸上・岩場適応の事例
- 岩場のイワガニ類は、末端節の爪が鋭く、濡れた岩肌を確実にホールドします。
- 砂地のカニは細長い脚で沈み込みを抑え、素早く潜砂・移動できるよう進化しています。
- 陸上性のオカガニ類は、太く頑丈な脚で自重を支え、長距離の陸上移動に耐えます。
カニの足にまつわるよくある疑問(Q&A)
カニはどうして横に歩くの?
脚の関節が左右方向に曲がりやすく、横長の体と4対の歩行脚配列が干渉を減らすため、横歩きが効率的だからです。詳しくは上の「多くのカニが横向きに歩く理由」をご覧ください(sakanato.jp の解説も参照)。
カニの足は何本ある?
基本は5対=10本です。最前の1対はハサミ(鉗脚)、残る4対が歩行脚です。出典はWikipedia「カニ」および神奈川県立博物館の資料をご参照ください。参照と照合します。
カニのハサミ脚の役割は?
採餌の破砕・搬送、防御や威嚇、求愛のジェスチャーなど、多用途に使われます。例や使い分けは上の「鉗脚の役割」を参照ください。
すべてのカニが横歩きするの?
多くは横歩きが得意ですが、種によっては前進・後退も行います。タラバガニのように前後へ動きやすい例も知られています。
タラバガニの足は本物のカニ?
食卓で人気のタラバガニは「ヤドカリの仲間」で、分類学上は“真のカニ(短尾下目)”ではありません。ただし形態や食経験上は「カニ」として扱われることが一般的です。
カニの脚の部位ごとの特徴と食べ方は?
脚肉は部位で繊維の太さや甘みが変わります。基本の殻むきのやり方(ボイル済み脚の手順)は次のとおりです。
- 手順1: 関節で節を分け、細い先端側から順に外します(汁がこぼれにくくなります)。
- 手順2: キッチンばさみで殻の“腹側の薄い面”を縦にカットします。
- 手順3: 先端のダクチルス(爪)を外し、身を押し出すか、殻を開いて引き抜きます。
- 手順4: 太いメルス〜プロポーダス部は、縦に二つ割りにすると身が取りやすいです。
- 手順5: 爪(ハサミ)は関節を外してから、側面をはさみで割ると歩留まりが上がります。
ポイント: 乾かないうちに取り出し、殻に残った“うま味汁”は甲羅やみそに絡めるとおいしいです。通販で脚だけを買う場合は「ボイル冷凍」「シュリンク個包装」「グレーズ厚」などの表示を確認すると失敗しにくいでしょう。
筆者メモ: 甲羅盛りやしゃぶ用カット脚は時短に便利ですが、殻付き脚は香りが立ちやすく、だし利用の自由度が高いのが魅力だと感じます。
まとめ:脚の構造と歩き方から見るカニの適応
- 本数と配列: カニの足は5対=10本で、第1脚はハサミ、残り4対が歩行に特化します(Wikipedia、神奈川県立博物館資料)。
- 節構成: 各脚は7節の連結で、基部の支持から末端の把持まで役割分担が明確です。
- 鉗脚の役割: 採餌・防御・合図など多用途で、形の左右差が見られる種もあります。
- 横歩きの仕組み: 関節の可動方向と横長の体形が、横移動の効率を高めます(sakanato.jp の解説も参照)。
- 特殊化: ワタリガニの遊泳脚や岩場適応の鉤状末端など、生息環境に応じた“足の道具化”が見られます。
次に読むなら: 「ズワイガニの部位別の味とおすすめ調理法」「通販で失敗しないカニ脚の選び方」をどうぞ。
執筆者について: カニ通販メディア編集と水産物バイヤーの実務経験に基づき、加工現場・試食検証の知見を反映しています。内容は公開資料をもとに定期的にアップデートします。

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参考

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