蟹の剥き方 簡単ガイドと安全のコツ
はじめてでも身を崩さず、手早く安全に蟹をさばくやり方をまとめました。検索の多い「蟹の剥き方 簡単」の答えとして、道具の準備からふんどし・甲羅の外し方、脚の関節ごとの開け方、蟹味噌の扱いまで、順を追って解説します。
目次
初心者でも失敗しない:蟹を剥く前の道具と下ごしらえ
必須の道具一覧(キッチンバサミ、台、布巾、器)
- キッチンバサミ(刃の長いものが扱いやすく、殻に入れやすいです)
- まな板または滑り止め付きの作業台(新聞紙やシリコンマットでも可)
- 布巾・キッチンペーパー(滑り止めと水分吸収用)
- ボウルやトレー(部位ごとの一時置き)
- 小さめのスプーン・竹串・カニフォーク(身や蟹味噌のかき出しに便利)
- 使い捨て手袋(衛生と手の保護のため)
- ゴミ用袋(殻やエラを素早く分別)
キッチンバサミは、脚の関節の穴に深く差し込んで殻をつなげて切り開き、身を押し出す方法で威力を発揮します。実際に、脚の関節穴からハサミを入れて隣の穴とつなげて殻を割り、身を押し出す手順が紹介されています(宝屋)。
冷凍・茹で済みの解凍目安と確認ポイント
- 冷凍の茹で蟹は、袋のまま冷蔵庫で低温解凍が基本です。目安は丸ごとで8〜24時間、脚だけなら4〜8時間ほどが多いでしょう。
- 受け皿+キッチンペーパーでドリップを吸い、身の水っぽさを防ぎます。常温放置は衛生面のリスクが上がるため避けましょう。
- 解凍の合図は、脚の付け根が柔らかく、指で軽く押してへこむ程度になったときです。中心が硬い場合は無理に剥かず、もう少し冷蔵庫で置きます。
作業スペースの準備と衛生面の注意
- 生・加熱済みにかかわらず、海産物は低温での取り扱いと短時間の作業が基本です。調理前後の手洗い、器具の洗浄・消毒、清潔な布巾の使用を徹底しましょう(厚生労働省の食中毒予防の基本を参考)。
- 甲羅を扱う際は液体(蟹味噌)がこぼれやすいため、滑り止めを敷いて水平を保つと安心です。
ふんどし(前かけ)の外し方と甲羅の外し方・蟹味噌の扱い方
ふんどし(前かけ)を指とハサミで外す手順
- 脚を軽く開き、腹側中央の三角形の「ふんどし(前かけ)」の端を指で持ち上げます。
- 付け根の薄い膜にハサミを入れて手前に引くように外します。ここを外すと、甲羅と胴体の境目が見え、次の工程が安全に行えます。
甲羅を下にしてはがす方法と蟹味噌の取り扱い
- 甲羅は必ず「下向き」にしてはがすのがコツです。蟹味噌がこぼれにくく、受け皿として甲羅を使えます。
- 足の付け根の関節にハサミを入れて胴と甲羅の間を軽く開き、甲羅を下向きのままゆっくり外します。蟹味噌がこぼれないよう注意しましょう(最北の海鮮市場)。
エラ(ガニ)の見分け方と安全な除去方法
- 甲羅を外すと、胴に沿って左右にある羽状の灰白色の部位がエラ(ガニ)です。食べられない部分なので、つまんで確実に取り除きます(和乃食はねや)。
- エラ除去後、蟹味噌は甲羅に集め、身と分けておくと仕上げが整います。
脚の切り離しと関節ごとの殻の開け方:身をきれいに取り出す手順
足の付け根と関節ごとに切り分ける位置
- 胴体から脚を付け根で切り離し、脚1本を関節ごとに2〜3節へ分けます。可動関節のすぐ先で切ると、後の押し出しが滑らかです。
- ハサミの刃先は殻の薄い内側面から入れるイメージを持つと安全です。
キッチンバサミの正しい入れ方と深さ
- 各節の関節側にある小さな穴にハサミを深く差し込み、殻の内側をなぞるように長辺方向へ切り進めます。
- 反対側の穴にも同様に入れ、2本の切れ目を「つなげて」殻を開きやすくします。殻を完全に分断しない程度に、身に触れない深さを保つのがコツです。
殻を割って身をきれいに押し出すテクニック
- 殻に2本の切れ目が入ったら、殻を少し開き、細い側(先端側)から太い側へ向かって指または竹串でやさしく押し出します。
- 爪(ハサミ)は、両側面をハサミで縦に切り開き、可動部を折り曲げて中骨を外すと大きな一本身で抜けます。
- 途中で引っかかる場合は、関節側の殻の内側にもう一筋補助の切れ目を入れると、身に傷をつけずに抜けやすくなります。
よくある質問(FAQ)
蟹の剥き方にハサミは必要?
必要性は高いです。殻に沿って切れ目を2本入れ、関節の穴を起点に開く方法だと、殻の破片が散りにくく、身を一本のまま押し出しやすいからです(宝屋)。包丁だけより安全で、初心者にはキッチンバサミがおすすめです。
蟹味噌はどうやって取る?
甲羅を下向きにして外し、蟹味噌を甲羅に集めます。エラ(ガニ)は食べられないため先に除去し、味噌に混ざらないようにしましょう(最北の海鮮市場/和乃食はねや)。
ズワイガニとタラバガニの剥き方の違いは?
- ズワイは殻が比較的薄く、関節穴からハサミを入れて長辺を2本切り、押し出す方法が効きます。
- タラバは殻が厚くトゲがあるため、軍手や布巾で保持し、両側からしっかり縦に切れ目を入れると安全です。爪は関節を先に外すと抜きやすいです。
蟹を剥くときに身が崩れないコツは?
- 殻に「平行な2本の切れ目」を入れてから押し出す
- 先端側から太い側へ、一定の圧でまっすぐ押す
- 関節をまたがず、節ごとに完結させる
- 途中で引っかかったら、補助の切れ目を1本追加する
解凍が不十分な蟹はどう剥く?
無理に力をかけると身が裂けます。冷蔵庫に戻し、表面が柔らかく中心がしんなりするまで待つのが安全です。急ぐ場合は袋のまま冷水に浸す「低温流水解凍」を試し、常温放置は避けましょう(衛生面の観点からも低温が推奨されます)。
胴体のさばき方と内子・蟹味噌の取り分け術
胴体を縦に割る・半分に開く手順
- 甲羅を外し、エラを除去した胴体を腹側から見て中心線にハサミを入れ、縦に二つ割りにします。
- 胴の小部屋に詰まった身は、薄い隔壁に沿ってスプーンやカニフォークで押し出すと崩れにくいです。
内子・蟹味噌の取り分け方と保存のコツ
- 蟹味噌は甲羅にまとめ、必要なら少量の日本酒でのばして香りを立たせます。内子(メスに見られるオレンジ色の卵巣)は別皿に分け、身と合わせて軍艦や和物に活用できます。
- 余った蟹味噌は清潔な容器で冷蔵(当日〜翌日)を目安に、早めに使い切るのがおすすめです。再冷凍は食感や風味が落ちやすいと考えられます。
- 甲羅を下にして作業し、蟹味噌を甲羅に移すのがこぼさないコツで、エラ(ガニ)は食べられないため取り除きます(和乃食はねや)。
食べられない部分(エラ等)の最終チェック
- エラ(ガニ)、砂袋(甲羅前方の硬い袋状の部分)、口器周辺の硬組織は取り除きます。
- 小さな殻片が残っていないか、指で軽くなでるように確認すると安心です。
作業中の安全ポイントと身を崩さない仕上げのコツ
ハサミ・包丁使用時の安全な持ち方と注意点
- 刃は常に自分と逆方向へ向け、切り進めるラインの下に指を置かないようにします。
- 殻は滑りやすいので、布巾や軍手で保持して手の滑りを抑えましょう。トゲのあるタラバには特に有効です。
- 作業は短時間・低温で。使用後は器具と作業台を洗浄・消毒し、二次汚染を防ぎます(厚生労働省の食中毒予防の基本を参考)。
力の入れ方と支え方で身が崩れないコツ
- 関節穴から入れた2本の切れ目を「まっすぐ長く」取ることで、押し出しの圧が均一になり、繊維に沿って抜けます。
- 押し出す指は先端側から太い側へ。竹串やカニフォークを添え、途中で止まったら焦らず補助の切れ目を入れます。
よくある失敗例とその対処法
- 失敗例1:殻の切れ目が浅く、身が途中で裂ける
対処:内側面に沿ってもう1本深めに切れ目を追加。 - 失敗例2:蟹味噌がこぼれる
対処:甲羅は常に下向きで扱い、トレー上で作業。 - 失敗例3:解凍不足で硬く、力任せに割って身がバラける
対処:再び冷蔵庫で低温解凍。急ぐなら袋のまま冷水で時々向きを変えて均一に。
まとめ
簡単に剥く鍵は、道具準備(キッチンバサミ)と「関節穴から2本の切れ目→先端側から押し出す」手順です。ふんどしを外してから、甲羅は必ず下向きで外し、蟹味噌は甲羅に集め、エラは確実に除去しましょう。解凍は低温でゆっくり、作業は短時間・清潔に。身を崩さない工夫と安全配慮で、誰でもきれいな一本身に仕上げられるでしょう。
更新日:2025-12-31
執筆:kani-tu.com 編集部(海の幸取材と自宅・取材先での解体経験に基づく実践ガイド)







