カニのオレンジ色は内子?正体と食べ方
更新日:2026-01-01
執筆:kani-tu.com編集部(鮮魚店バイヤー歴5年。香箱ガニの選別・ゆで上げを毎季担当してきた実体験に基づき解説します)
目次
カニの甲羅にあるオレンジ色は何?内子(卵巣)の正体と役割
カニのオレンジ色の部分は何か、カニの甲羅を開けたときに最も目を引く疑問でしょう。検索で「カニ オレンジ の 部分」と調べた方がまず知りたいのは、その正体と食べられるかどうかだと思います。
内子とは:メスのカニにある未成熟な卵巣で、いわば卵になる前の卵のもとです。公的機関である京都府の解説でも、内子はメスの卵巣で濃厚な味わいが特徴とされています(京都府資料)。現場の料理・水産関係者の解説でも、メスの甲羅内の鮮やかなオレンジ色は卵巣だと一致しています(note記事)。
茹でるとオレンジ色になる理由と見た目の特徴 内子は加熱によって鮮やかなオレンジ色が際立ち、ねっとりとしたペースト状になりやすいのが特徴です。京都府の資料は、ゆでた内子が鮮やかで濃厚な味わいになる点を示しています。見た目は甲羅の内側に密着するように広がり、筋目の少ないクリーム状で、口に含むと濃密なコクが感じられるでしょう(京都府資料・note)。
出典:京都府「ズワイガニ解説」、note「内子と外子」参照
\お得に旬のカニを手に入れたいあなたへ/

内子の見た目と、どのカニにあるか(ズワイ・香箱・セコなど)+メスの見分け方
内子の見た目は鮮やかなオレンジ色で、甲羅の内面にぴったりと貼り付くように広がります。指で押すとやや粘度があり、ほぐすとクリーミーにまとまります。
内子の具体的な見た目(鮮やかなオレンジ色、ねっとり感)
- 鮮烈なオレンジ〜黄橙色で、光沢がありやすいです。
- ペースト状でねっとり、箸で持ち上げるとまとまりやすい質感です。
- 水分が少なく,汁気がにじむというよりは、甲羅に密着する印象です。
内子がよく見られるカニ種:ズワイガニ・香箱ガニ・セコガニ
内子はメスの個体に見られ、ズワイガニのメスである香箱ガニ(北陸)・セコガニ(山陰)で特に知られます。産地情報を扱う解説でも、ズワイ・香箱・セコのメスに内子が確認できると紹介されています(つったら記事)。
メスの見分け方:ふんどしや外観のチェックポイント
- 腹部(ふんどし)の形:メスは丸く広い三角〜扇形、オスは細長い逆三角形です。
- サイズ感:一般にメスは小ぶりで、脚も短めの個体が多い傾向です。
- 外子の有無:成熟期のメスは腹側に外子(粒の卵)を抱えることがあります。
出典:つったら「柿色の部位」記事参照
内子と外子はどう違う?色・成熟度・食感で比べる
内子の特徴:未成熟な卵巣ならではのねっとり濃厚さ
- 場所:甲羅内(体内の卵巣)。
- 食感:ねっとりクリーミーで濃厚。カニみそとの相性が抜群です。
- 味わい:旨みが凝縮し、風味が長く続くのが魅力です(京都府資料)。
外子の特徴:成熟した卵のプチプチ感と色の変化
- 場所:腹側に抱える卵(体外で抱卵)。
- 食感:粒立ちの良いプチプチ食感で、噛むほどに旨みが広がります。
- 味わい:香りは控えめで、食感を楽しむタイプです。
成熟度による色の移り変わり(オレンジ→茶色→黒っぽく)
外子は成熟に伴い色が変化し、オレンジから茶色、さらに黒っぽい色合いへ移ります(百貨店の特集記事)。色の変化は成熟度を示す指標の一つで、味わいも時期で微妙に変わるとされています(松菱記事・京都府資料)。
出典:松菱「香箱ガニ特集」、京都府「ズワイガニ解説」参照
よくある質問(FAQ)
Q1. カニの内子と外子の違いは何ですか?
A. 内子はメスの体内の卵巣でねっとり濃厚、外子は腹側に抱える成熟卵でプチプチ食感です。場所・成熟度・食感が主な違いです(京都府資料・松菱記事)。
Q2. カニのオレンジ色の部分は食べられる?
A. はい、メスの内子で食べられます。鮮度が良いものを選び、基本は加熱して楽しむのがおすすめです(京都府資料)。
Q3. 内子はどのカニにありますか?
A. 主にズワイガニのメス(香箱ガニ、セコガニ)で知られます。地域名は異なりますが同じメスのズワイです(つったら記事)。
Q4. 内子の味はどんな感じ?
A. カニみそに通じる濃厚さで、旨みが密。クリーミーで日本酒やご飯と相性が良いと言われます(京都府資料)。
Q5. カニのメスとオスの見分け方は?
A. 腹部のふんどしの形が最も簡単で、メスは丸く広い扇形、オスは細長い逆三角形です。
内子のおすすめの食べ方と簡単レシピ(甲羅盛り・和え物・そのまま)
そのまま味わう:甲羅盛りの作り方(簡単ステップ)
- 下ごしらえ:ゆで上げ済みのメスの甲羅を開け、内子とカニみそ、身をそれぞれ取り分けます。
- 盛り付け:甲羅に内子→みそ→身の順で重ね、香りづけに少量の醤油を垂らします。
- 温め(任意):弱火で甲羅焼きにして軽く温めると香りが立ち、酒肴に最適です。
和え物・酒の肴にするアレンジ例
- 内子+カニみそ+酢橘(またはレモン)を一搾り。後味が軽くなります。
- 内子+三杯酢でさっぱり。きゅうりの薄切りを添えると食感の対比が出ます。
- 内子+少量マヨ+醤油でコク増し。温かいご飯や軍艦巻きにのせても合います。
加熱する場合のポイント(茹で時間や火加減)
- 甲羅焼きは弱火で短時間。過加熱は香りが飛び、脂が分離しやすくなります。
- 追いゆでは避け、温める程度に。再加熱は一回までが目安です。
内子を食べるときの注意点:鮮度・保存・アレルギーについて
鮮度の見分け方と購入時のチェックポイント
- 色艶:内子は鮮やかなオレンジ色で濁りが少ないものが目安です。
- 香り:生臭さが強い、酸味やアンモニア臭があるものは避けます。
- ドリップ:パック内に水分が多い、身が崩れている場合は鮮度低下のサインです。
保存方法と加熱時の注意点
- 冷蔵はチルド帯で速やかに。開封後は当日〜翌日を目安に食べ切りましょう。
- 冷凍は急速冷凍が理想。解凍は冷蔵庫内で低温ゆっくり行い、再冷凍は避けます。
- 温め直しは弱火で短時間。過加熱は風味劣化につながります。
食物アレルギーや体調に応じた注意点
- 甲殻類アレルギーがある方は摂取を控えてください。
- 胃腸が弱いときは少量から。妊娠中・授乳中は加熱品を選ぶと安心です。
最後に:内子の魅力まとめと次に試したい食べ方
内子はメスの卵巣で、ゆでると鮮やかなオレンジ色になり、ねっとり濃厚なコクが楽しめます。メス(香箱・セコなど)の見分けは腹部のふんどしが要点で、旬の時期に選ぶと満足度が上がるでしょう。初めての方は、甲羅盛りで内子・みそ・身の三位一体をまず体験するのがおすすめです。次は三杯酢や柑橘で引き算の味付けを試し、素材の香りを存分に堪能してみてください。
——筆者メモ:仕入れ現場では、甲羅を開けたときに艶やかなオレンジが均一に広がっている個体が“当たり”でした。迷ったら、色艶と香りを基準に選ぶと外しにくいと言えるでしょう。
参考
1
- 「ズワイガニ」ってどんなカニ? – https://www.pref.kyoto.jp/kaiyo/zuwai2.html
- カニの『内子』と『外子』|かつおjapan – https://note.com/katsuojapan/n/n3b6a3c012c64
- 香箱ガニ・セコガニとは?外子や内子の絶品料理から解禁日 – https://matsubishi.online/blogs/article/koubako-gani
- カニを湯がくと現れる柿色の部位とは?食べられる?栄養価と … – https://tsuttarou.net/archives/227474








