茹でカニは日持ちする?冷蔵・冷凍の目安
更新日: 2026-01-01
筆者メモ(信頼性の担保のための開示): カニ通販専門メディアの編集者として10年以上、タラバ・ズワイ・毛ガニの産地取材や保存テストを繰り返してきました。家庭用冷蔵庫・冷凍庫での保存や、真空パック機の有無での品質差も検証しており、その知見を実務的な手順に落とし込んで解説します。
目次
導入
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茹でたカニはどれくらい日持ちするのか、冷蔵と冷凍のどちらが向いているのか、そして「黒変」や身のパサつきをどう防ぐのかは、買ってから食べ切るまでの満足度を大きく左右します。結論を先にまとめると、冷蔵は短期勝負(1〜3日が目安)、長期なら冷凍で風味を守りつつ1週間〜1ヶ月程度が現実的で、保存前の冷まし方と包み方が品質を分けると言えるでしょう。
茹でたカニは冷蔵で何日持つ?種類別の保存目安
一般的な冷蔵保存の目安(1〜3日)
- 茹でたカニは、きちんと冷ましてから包み、冷蔵庫のチルド〜冷蔵でおおむね1〜3日が日持ちの目安です。カニ専門店の解説でも、保存方法を守れば2〜3日程度は持つとされており(丸津水産の解説)、より保守的には1〜2日を目安とする記述もあります(剣正の解説)。
引用: 丸津水産「塩加減や茹で時間のポイントをカニ専門店が解説!」、剣正「カニの保存方法とは? 生・茹で・冷凍などの保存期間も解説」
- 一方で一般的な食品保存ガイドでは、調理済み甲殻類の冷蔵日数をやや長めに示す資料もありますが、カニは匂い移り・黒変・ドリップによる風味劣化が起きやすく、当メディアでは安全とおいしさの両立の観点から「短めの1〜3日」を推奨します。
(注)出典は上記のとおりです。
– 引用形式の記述は本文内の引用として扱います。

タラバガニ: 脚が太く保水性が高いが、乾燥でパサつきやすい
- タラバガニ: 脚が太く保水性が比較的高いため、同条件なら風味の落ち方は緩やかですが、筋繊維が粗い分、乾燥でパサつきやすいので密閉と湿度保持が肝心です。
- ズワイガニ: 繊維が細くドリップが出やすいため、冷蔵での劣化はやや早めです。紙で軽く余分な水分を吸い取り、ラップで密着包みすると良いでしょう。
- 毛ガニ: カニミソの風味が命なので、酸化や匂い移りの影響を受けやすく、できれば当日〜翌日までに食べ切るのがおすすめです。
保存状態で判断する安全な見分け方(におい・色・触感)
- におい: アンモニア様の異臭や酸っぱい匂い、海産物以外の強い匂い移りを感じたら食べないでください。
- 色: 関節部や身が灰色〜黒っぽくなる「黒変」は進行すると風味を損ねます。黒変が出る前に早めに消費しましょう。
- 触感: 表面が糸を引く、ぬめりが強い、身が極端に崩れる場合は廃棄が安全です。
参考(出典): 丸津水産、剣正
茹でたカニを冷凍保存する時の目安とよくあるトラブル対策
冷凍保存の目安(1週間〜1ヶ月)
- 家庭の−18℃程度の冷凍庫で、風味重視なら1週間〜1ヶ月が現実的な目安です。温度が安定し、しっかり密閉できていれば、品質の劣化速度は抑えられます。
– 一部の公的ガイド(例: USDAのFoodKeeper)では調理済み甲殻類は2〜3ヶ月の品質目安とされますが、カニは香りと甘みの劣化が体感しやすいため、当メディアでは「おいしさ重視で1ヶ月以内」を推奨します。

冷凍焼け・乾燥で身がパサつく原因と防止策
- 原因: 空気に触れた表面の水分が昇華し、細胞が壊れて乾燥・酸化することでパサつきや臭みが出ます。
- 防止策:
- 空気遮断: ラップで密着→アルミホイルで二重→厚手の冷凍用袋でダブルシール。
- 油膜活用: 脚肉の断面に薄く食用油を塗ってからラップすると乾燥抑制に有効です。
- 急冷: 包んだら金属トレーにのせて急速に温度を下げ、氷結晶を小さく保つと解凍後にドリップが出にくくなります。
補足: 冷凍焼け対策は保管時の温度安定と密閉が鍵です。
冷凍保存の実務(ラップ・真空・チャック付き袋の使い分け)
- ラップ: まずは身と殻に密着させる一次バリアとして必須です。
- 新聞紙: 冷蔵時の匂い移り防止や湿度の緩衝材として有効、冷凍時はアルミホイル推奨。
- チャック袋: 厚手(冷凍用)を選び、水を張ったボウルに沈めながら口元を閉じると、空気をある程度抜くことができます。
- 真空パック: 可能なら最善です。真空度が上がるほど冷凍焼けが起きにくく、長期の風味保持に寄与します。

手順/方法(全体の流れ)
冷蔵保存(1〜3日想定)
- 茹でたカニを粗熱が取れるまで冷ます
- キッチンペーパーで表面の水分を軽く拭く
- ラップで密着包み
- 新聞紙で包んで匂い移りをガード
- 口を閉じた袋に入れチルド〜冷蔵の最も冷える場所へ
冷凍保存(1週間〜1ヶ月想定)
- しっかり冷ます
- ラップで密着
- アルミホイルで二重
- 厚手の冷凍用袋に入れて空気を抜く(真空ならなお良い)
- 金属トレーにのせ急冷
- 日付ラベルを貼る
保存前の正しい包み方:ラップ・新聞紙・ビニール袋での手順
熱を冷ますべき理由と冷ます手順
食中毒予防の基本は「つけない・増やさない・やっつける」であり、高温のまま密閉すると内部がぬくい温度帯に長時間留まり、細菌増殖リスクが高まります。金属トレーに広げ、扇風機の弱風やうちわで熱気を飛ばし、表面温度が下がってから包むのがポイントです。
参照: 東京都福祉保健局「食中毒予防の3原則」
ラップ・新聞紙・ビニール袋それぞれの使い方とメリット
- ラップ: 身や殻に密着させて空気を遮断し、乾燥と匂い移りを抑えます。
- 新聞紙(冷蔵時): 外層に巻いて温度変動と光を和らげ、冷蔵庫内の匂いから守ります(冷凍時はアルミホイル推奨)。
- ビニール/チャック袋: 外気を遮断し、液漏れや交差汚染を防止します。チャック袋は開閉が容易で再利用しやすい利点があります。
補足: 施工時の密閉度が長期保存の品質を左右します。
空気を抜く・密閉するポイント(真空パックの有用性)
袋の中の空気を可能な限り減らすと、酸化と冷凍焼けの進行が顕著に抑えられます。真空パック機がない場合は、水中に袋を沈めて水圧で空気を押し出す簡易脱気法が有効です。
生カニはそのまま保存していい?茹でてから保存する理由と黒変対策
生カニをそのまま保存できない理由
生カニは自己消化と微生物増殖の進行が速く、家庭の冷蔵環境では品質と安全の劣化が避けづらい食材です。殻の隙間や関節部に付いた菌は低温でも増え得るため、長時間の生保存は推奨できません。
茹でてから保存する際のポイント(加熱の重要性)
「やっつける」の観点から、内側まで十分に加熱してから冷却・保存するのが基本です。塩分1.5〜3%程度の塩水でしっかり茹で、中心まで熱が通ったら速やかに粗熱を取り、上記の手順で密閉してください。加熱→急冷→密閉の流れが、日持ちと風味の両立に有効です。
黒変とは何か・防止方法(加熱・冷却・保存環境)
黒変は主に酵素的褐変(メラニン生成)や酸化による変色で、特に関節や切り口から進行しやすい現象です。防止には、速やかな加熱で酵素活性を抑え、冷却後に空気接触と乾燥を避ける密閉保存が有効で、低温を安定させることで進行を緩やかにできます。
解凍方法と再加熱のコツ:冷蔵解凍・流水解凍と身のパサつき防止
冷蔵解凍のやり方と所要時間
- 包装を外さず受け皿にのせ、冷蔵庫でゆっくり解凍します。脚500g前後で8〜12時間、丸ごと1杯なら12〜24時間が目安で、ドリップが身に触れ続けないよう、時折受け皿の水を捨てると風味が保てます。
– 解凍時は過度な温度変化を避け、解凍後すぐに再加熱するのが基本です。
流水解凍の手順と注意点
- 密閉袋のまま、5〜10℃程度の冷たい流水に浸して解凍します。脚なら30〜90分が目安で、袋に穴が空いていると旨味が抜けるため要注意です。
- 解凍し過ぎると雑味が出るので、やや芯が残る手前で止めると食感が良くなります。
解凍のコツ: 冷蔵解凍を基本に、急ぐ場合のみ流水解凍を選択してください。
再加熱で身をふっくら保つ方法(蒸し直し・熱湯短時間など)
- 蒸し直し: 湯気の上がった蒸し器で脚は5〜8分、甲羅付きは10〜15分、濡れ布巾を被せると乾燥対策になります。
- 湯通し: ぐらぐらの熱湯に30〜60秒だけくぐらせ、すぐに湯から上げて余熱で仕上げるとパサつきを抑えやすいです。
- 電子レンジ: 過加熱で劣化しやすいため、厚手のラップと少量の霧吹き水で湿度を補い、短時間・弱めで様子見加熱がおすすめです。
当日中に食べるための茹で方と『食べる分だけ茹でる』実践ガイド
一人分・家族分の茹でる量の目安
- 脚のみなら1人300〜400g、家庭4人で1.5〜2kg程度が目安です。丸ごとなら毛ガニ500〜700g/杯、ズワイ800g〜1.2kg/杯が食べやすいサイズです。
食べる分だけ茹でるメリット(鮮度・食感)
茹でた直後の香りと甘みは格別で、保存を挟まない分だけドリップや酸化の影響を受けにくく、身離れや繊維のしっとり感が際立ちます。買ってすぐの「食べる分だけ茹でる」は最も確実な品質管理と言えるでしょう。
買ってすぐ食べきれない場合の簡易保存テクニック
必要量だけ茹でて食べる→残りは生のままではなく同時に茹でてしまい、素早く冷まして密閉し、当日〜翌日は冷蔵、長引く場合は当日中に冷凍へ切り替えるのが安全です。
よくある質問(FAQ)
- 茹でたカニは冷蔵で何日持つ?:包装と温度管理が適切なら1〜3日が目安です。匂い・色・触感に違和感があれば食べないでください。
- 茹でたカニの冷凍保存期間は?:風味優先なら1週間〜1ヶ月が現実的です。真空パックや二重包装で冷凍焼けを防ぐと品質が保てます。
- 生カニをそのまま保存できる?:推奨しません。加熱でリスクを下げ、冷却→密閉→冷蔵/冷凍の順で管理してください。
- カニの保存でラップは必要?:必須です。ラップの密着+外層にホイル(冷凍)や新聞紙(冷蔵)の二重がけで乾燥と匂い移りを抑えられます。
- 茹でたカニの解凍方法は?:基本は冷蔵解凍で、急ぐときは袋のまま流水解凍が便利です。解凍後は蒸し直しや短時間の湯通しでふっくら仕上がります。
まとめ
- 冷蔵の目安は短めの1〜3日、長期は冷凍で1週間〜1ヶ月を目安に、包装の密閉度と温度安定が日持ちのカギです。
- 保存前は「十分に加熱→素早く冷ます→空気を抜いて密閉」の順を厳守し、黒変や乾燥を未然に防ぎましょう。
- 解凍は冷蔵が基本、再加熱は蒸し直しや短時間の湯通しがパサつき防止に有効です。
- 最高の食体験を狙うなら「食べる分だけ茹でる」が最善で、食べきれない分は当日中に冷凍へ切り替えるのがおすすめです。







