カニでお腹が痛いときの原因と対処のポイント

カニでお腹が痛いときの対処法と見分け方

最終更新:2026-01-01

カニを食べたあと「お腹が痛い」と感じたとき、原因は食中毒とアレルギーで対応が大きく異なります。症状の推移や併発症状を丁寧に観察し、危険サインを見逃さず、適切に対処することが大切です。

目次

カニを食べてお腹が痛いときに出る主な症状と危険度の見分け方

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腹痛の程度と続く時間で危険度を判断するポイント

軽い差し込むような痛みが短時間で治まり、発熱や激しい下痢がなければ一過性の消化不良のこともあります。いっぽうで、強い腹痛が数時間以上続き、夜間も眠れないほどの場合は食中毒の可能性を考えるべきでしょう。特に海産物由来の腸炎ビブリオは、摂取後8〜24時間で急な腹痛と水様性下痢、発熱、嘔吐を起こすことが知られています(仙台市の解説、ふれあいカニミュージアムの事例)。

下痢・発熱・嘔吐など併発しやすい症状と観察のしかた

腸炎ビブリオによる食中毒では、水のような下痢が繰り返し起こり、37〜40℃の発熱や嘔吐を伴うことがあります(仙台市)。症状が出た時刻、下痢の回数と性状、体温、嘔吐の回数をメモしておくと受診時の判断がスムーズになります。摂取から8〜24時間で症状が始った場合は、海産物由来の食中毒を強く疑ってよいでしょう(仙台市、ふれあいカニミュージアム)。

アレルギーと食中毒で異なる症状の違い

アレルギーでは腹痛に加えて、じんましんや皮膚の赤み、かゆみ、口唇の腫れ、ゼーゼーする呼吸音(喘鳴)などが出ることがあり、重症化するとアナフィラキシーショックに至ることがあります(瀬乃小児科内科医院)。発症時期も異なり、アレルギーは摂取後数分〜2時間以内のことが多いのに対し、腸炎ビブリリオは8〜24時間の潜伏期間をとります(仙台市、ふれあいカニミュージアム)。皮膚症状や呼吸症状を伴う場合は、アレルギーを優先して疑い、速やかな受診を検討しましょう。

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腸炎ビブリオ食中毒とは?カニで増える理由と発症までの時間

腸炎ビブリオの主な症状と病態

腸炎ビブリオは海水環境を好む細菌で、魚介類に付着して人に食中毒を起こすことがあります。主症状は激しい腹痛と水様性下痢、発熱(37〜40℃)、嘔吐で、急性胃腸炎の像を示します(仙台市)。

カニや魚介類で増殖しやすい環境(温度・二次感染)

温かい温度帯で細菌が増えやすく、調理後のゆでガニでも、台所で生鮮魚介の汁が付着したり、室温放置が長引くと二次汚染から発症につながることがあります。実際に、ゆでガニが二次感染で腸炎ビブリオ食中毒を起こした事例が報告されています(ふれあいカニミュージアム)。

潜伏期間と発症パターン(8〜24時間)

典型的には摂取から8〜24時間で腹痛と下痢が始まり、発熱や嘔吐を伴うことがあります(仙台市、ふれあいカニミュージアム)。食べたタイミングと発症の時間差を記録しておくと、原因推定に役立ちます。

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甲殻類アレルギーでお腹が痛くなるときの特徴と検査の流れ

腹痛に加わるじんましん・呼吸症状などの見分け方

甲殃類アレルギーでは、腹痛・吐き気・下痢などの消化器症状に加え、じんましん、皮膚のかゆみ、唇や瞼の腫れ、ぜん鳴(喘鳴)などが現れることがあり、体調が急速に悪化する場合があります(瀬乃小児科内科医院)。多くは摂取後数分〜2時間以内に発症しやすく、食中毒の潜伏期間とは異なる点が目安になります。

アナフィラキシーの疑いがあるときの緊急対応

めまい、血圧低下、息苦しさ、のどの詰まり感、ぐったりするなど全身症状を伴う場合はアナフィラキシーの可能性があります。ためらわずに救急要請を検討し、エピペンを処方されている方は指示どおり速やかに使用し、横になって下半身を少し高くして安静にします。独力での移動や飲食は窒息の危険があるため避け、救急隊に摂取食品と発症時刻を伝えましょう。

受診時に伝えるべき情報と検査(血液・皮膚テスト)

受診の際は、食べたカニの種類(毛ガニ、ズワイ、タラバなど)や量、調理法、発症までの時間、皮膚や呼吸の症状の有無、常用薬・既往歴を整理して伝えます。診断は問診のほか、特異的IgE抗体を測る血液検査や皮膚プリックテストなどが検討され、必要に応じて専門医で食物経口負荷試験が行われることがあります。

ゆでガニや解凍ミスで起きる二次汚染とカニ味噌・内臓のリスク

二次感染の事例と室温放置の危険性

加熱済みのゆでガニでも、まな板・包丁・手指を介した交差汚染や、室温での長時間放置によって腸炎ビブリオが増え、食中毒を起こす可能性があります。ゆでガニの二次感染による発症事例が報告されており(ふれあいカニミュージアム)、加熱後の取り扱いが安全性の分かれ目になります。

カニ味噌・内臓に含まれるリスクと食べる際の注意

カニ味噌(中腸腺)や内臓は細菌数が多く傷みやすい部位で、保存不良や加熱不十分があるとリスクが高まります。再加熱して食べる、長時間の常温放置を避ける、体調の弱い方や小さなお子さまには無理に勧めない、といった配慮が安全につながります。

冷凍品の自然解凍が招く問題点

常温での自然解凍は外側が先に温まり、細菌が増えやすい温度帯が長く続きやすいのが難点です。冷蔵庫内で時間をかけて解凍する、密封したまま氷水や流水で短時間解凍するなど、低温帯を維持する方法がおすすめです。解凍後は速やかに調理・喫食し、再凍結は品質・安全の両面で避けましょう。

お腹が痛いときの応急処置:水分補給と受診の目安

まずやるべきこと:脱水予防のための水分補給方法

下痢や嘔吐があるときは、経口補水液や薄めたスポーツドリンクなどで少量ずつ頻回に補給します。唐辛子や脂っこい料理、アルコール、乳製品は一時的に避け、胃腸にやさしい食事(おかゆ、うどん、バナナなど)に切り替え、安静を心がけてください。

続く症状で受診を勧める具体的なサイン(高熱・血便・激しい痛み)

  • 38.5℃以上の発熱、血便、黒色便がある
  • 激しい腹痛が持続し、冷や汗やふらつきを伴う
  • 嘔吐が止まらず、水分が保てない、尿量が減っている
  • 乳幼児、高齢者、妊娠中、基礎疾患や免疫低下がある
  • 皮膚のじんましん、呼吸困難、顔面の腫れなどアレルギー症状が出ている

受診時に伝えるべき情報と検査(血液・皮膚テスト)

何を、いつ、どれくらい食べたか(カニの種類・状態・保存方法)、同じものを食べた人の体調、発症時刻、経過、下痢や嘔吐の回数と性状、体温、皮膚症状の有無、常用薬・既往歴・アレルギー歴を整理して伝えます。診断は問診のほか、特異的IgE抗体を測る血液検査や皮膚プリックテストなどが検討され、必要に応じて専門医で食物経口負荷試験が行われることがあります。

カニを安全に食べるための保存・解凍・加熱の具体的な方法

購入後の保管温度(冷蔵・冷凍)と期限の目安

冷蔵:4℃以下でできるだけ早く食べ切るのがおすすめです。当日〜翌日を目安にしましょう。

冷凍:−18℃以下で保管し、風味の点から2〜4週間程度を目安に消費するとよいでしょう。

いずれもドリップを他の食材に触れさせないよう密閉し、受け皿で下段に保管します。

正しい解凍方法と避けるべき自然解凍のリスク

冷蔵庫解凍:密封のまま冷蔵室でゆっくり解凍。温度ムラが少なく安全です。

氷水・流水解凍:密封したまま短時間で。表面温度の上がり過ぎを防げます。

常温の自然解凍や、解凍後の長時間放置は細菌増殖・二次汚染のリスクが高く、避けましょう。

確実に安全にするための加熱目安(中心温度・加熱時間)

目安は中心温度75℃で1分以上、もしくはそれと同等の加熱を意識します。再加熱する場合も中心までしっかり温め、加熱後はすぐに提供・喫食しましょう。

症状別に取るべき行動と日常でできる予防チェックリスト

食中毒が疑われる場合の行動フロー(保存状況の記録・捨てる判断)

  1. 摂取時刻・症状の出始め・保存状態を記録する(写真も有用)。
  2. 同じロットの食品は食べず、冷蔵・冷凍で保管しておき、医療機関や保健所の指示に従う(自己判断で長く保管しない)。
  3. 激しい症状がある場合は早めに受診し、経過と食歴を伝える。
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アレルギーが疑われる場合の対応と受診先

  • 皮膚や呼吸の症状がある場合はアレルギーを優先して対応し、速やかに内科・小児科、可能ならアレルギー科を受診します。
  • アナフィラキシーが疑われるときは救急要請し、エピペンを使用します。

予防チェックリスト:購入時〜調理後まで

  • 購入:保冷剤・保冷バッグを用意し、寄り道せずに持ち帰る
  • 保存:4℃以下・−18℃以下を維持、ドリップの交差汚染を防ぐ
  • 解凍:冷蔵・氷水・流水など低温で、常温は避ける
  • 調理:清潔なまな板・包丁・手指、加熱は中心までしっかり
  • 提供:加熱後は室温放置せず早めに食べる
  • 余り:速やかに冷却・冷蔵し、再加熱は中心まで

——

結論として、カニでお腹が痛い原因は大きく食中毒とアレルギーに分かれ、発症までの時間と併発症状(発熱・水様性下痢か、じんましん・呼吸症状か)で見分けるのが実践的です。低温管理・十分加熱・二次汚染防止を徹底しつつ、症状が強いときは無理をせず医療機関に相談するのが安心でしょう。

【筆者の補足】
カニ通販専門メディア「kani-tu.com」編集部は、産地やメーカーへの取材、低温物流や解凍・加熱条件の比較テストを継続して行い、家庭で実践しやすい衛生管理とおいしさの両立を検証しています。本記事は公的機関等の情報を参照しつつ、家庭で再現しやすい手順に整えてご紹介しています。

参考

  • 腸炎ビブリオ〔魚介類等〕 – https://www.city.sendai.jp/sekatsuese-shokuhin/kurashi/anzen/ese/shokuchudoku/biburio.html
  • (事例2)二次感染を受けたゆでガニによる腸炎ビブリオ食中毒 – https://www.fureaikan.net/syokuinfo/02terakoya/tera03/tera03_04/tera03_04_02.html
  • 腸炎ビブリオ – http://senoopc.jp/disease/vibrio.html