カニと節足動物の関係を徹底解説甲殻類との違い

カニは節足動物か?甲殻類との関係

目次

カニはなぜ節足動物に分類されるのか?この記事で分かること

検索者が抱く代表的な疑問

  • カニは節足動物のどこに位置づくのか、甲殻類との違いは何かが知りたい
  • なぜ横に歩くのか、脚や外骨格のつくりがどう関係するのかを確かめたい
  • エビとの見分け方や、生態・食性のポイントを整理したい

この記事で得られる結論の要約

カニは節足動物門のうち甲殻亜門に属する十脚目の仲間で、外骨格と関節のある脚、脱皮による成長といった節足動物の共通特徴を備えています。甲殻類の大きな特徴は硬い殻で体が覆われる点で、カニは5対の胸脚をもち、その第1脚が鉗脚(はさみ)として発達しています。これらの形態は横歩きや採餌のしかたとも密接に関係します(鳥取県の解説、甲殻類は硬い殻が最大の特徴と説明/Wikipediaの分類を参照)。

参考: 甲殻類は硬い殻に覆われるのが大きな特徴(鳥取県)
参考: カニは節足動物門→甲殻亜門→軟甲綱→十脚目→カニ亜目に属する(Wikipedia)

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節足動物とは何か:外骨格と関節のある脚

節足動物の定義(外骨格・節付きの脚)

節足動物は、全身を硬い外骨格が覆い、節のある脚(関節肢)をもつ動物の大きなグループです。外骨格は体を守り、筋肉の支点にもなるため、効率よく運動できるのが特徴です(静岡県教育委員会の解説)。

脱皮と成長の仕組み

外骨格は伸びないため、節足動物は成長に合わせて古い殻を脱ぎ、新しい殻へと入れ替える「脱皮」を繰り返します。脱皮直後は殻がやわらかく、時間とともに硬化するため、このタイミングは捕食や被食など生態にも影響します(Try ITの教材)。

節足動物の多様性と種数の規模感

節足動物は昆虫・甲殻類・クモ類など非常に多様で、陸海空に広く適応しています。カニはその中で水圏を中心に進化した甲殻類に含まれ、外骨格・関節肢・脱皮といった共通基盤の上に、甲殻類特有の形態と生態を獲得したと考えられます。

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カニの分類学的位置:甲殻類と他の節足動物との関係

節足動物門→甲殻亜門の流れ

分類の流れを整理すると、カニは節足動物門のうち甲殻亜門、軟甲綱(真軟甲綱)、十脚目(エビ目)、カニ亜目(短尾下目)に位置づきます。十脚目は名のとおり成体で10本の脚を持つグループで、エビ・ヤドカリ・カニを含む大所帯です。

甲殻類の内部分類とカニの属するグループ

甲殻類の中でもカニ亜目(短尾下目)は、腹部が短く折りたたまれ、横幅のある甲(背甲)をもつ形態が基調です。ワタリガニ類、ズワイガニ類、ケガニ類など食用として身近な多くがここに含まれます。一方、タラバガニはヤドカリ下目に属するため、見た目はカニでも分類は異なる点がしばしば話題になります。

甲殻類と昆虫・クモ類など他の節足動物との違い

昆虫やクモも節足動物ですが、呼吸や附属肢の構成が異なります。甲殻類(カニ)は鰓呼吸で触角を2対持つのに対し、昆虫は気門・気管で呼吸し触角は1対、クモ類は書肺や気管系をもち触角はありません。こうした基本設計が、生息環境と行動の違いを生みます。

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カニの体のつくりを図で理解する:頭胸部・腹部・5対の胸脚・鉗脚の機能

頭胸部と腹部の構造と配置

カニの体は大きく頭胸部(甲羅で覆われる部分)と腹部に分かれ、腹部は体の裏側に折りたたまれています。この腹部は生殖や護卵にも関わり、雌は卵を抱えるために腹部が広くなる傾向があります。

胸脚(歩行脚)と第1脚の鉗脚の役割

カニは5対の胸脚を持ち、そのうち第1脚が鉗脚(はさみ)として発達します。鉗脚は餌をつかむ、裂く、運ぶ、また威嚇や防御にも使われます。残りの4対が主に歩行脚で、砂地・岩礁・泥底などの環境に応じた形態差が見られます(学研の解説に「5対の胸脚、第一脚は鉗脚」と明記)。

腹部が折り畳まれている理由とそのバリエーション

腹部を折りたたむことで、重心が安定し甲羅で体を保護しやすくなります。砂に潜る、岩の隙間に身を隠すなど、隠蔽行動との相性もよい構造です。種類により腹部の幅や形が異なり、雌雄判別の目安にもなります。

なぜカニは横に歩くのか:脚の関節構造と歩行のしくみ

脚の関節配置と横歩きが有利な理由

カニの歩行脚は体の左右に張り出し、関節の主軸が前後よりも左右方向の振り出しに適した角度で並びます。横方向へ脚を同調させると最もストロークが長く、甲羅の幅広い形と相まって障害物を回避しながら安定して移動しやすいのが横歩きです。

横歩きが苦手な種や前後に移動する種の例

多くの種は前後移動も可能ですが得意ではありません。一部のグループでは遊泳肢を備え、水中では斜めや前方へも素早く移動します。ヤドカリ類やタラバガニのように「カニ型」の体でも分類が異なる種では、前進・後退のパターンが目立つ場合もあります。

鉗脚と歩行の関係

大型の鉗脚は重心を偏らせるため、進行方向や姿勢制御にも影響します。威嚇時は鉗脚を掲げて横向きに相対し、体側の甲羅で相手との距離を保つ行動がよく見られます。

よくある質問(節足動物とカニ)

  • Q. カニはなぜ節足動物に分類されるのですか? A. 外骨格と関節のある脚をもち、脱皮で成長するという節足動物の定義に合致するためです。分類上は節足動物門・甲殻亜門・十脚目・カニ亜目に置かれます(静岡県教育委員会、Wikipedia)。
  • Q. カニの外骨格とは何ですか? A. 体の外側を覆う硬い殻で、筋肉の支点となり防御にも役立ちます。成長のためには殻を脱ぎ替える「脱皮」が必要です(静岡県教育委員会、Try IT)。
  • Q. カニはなぜ横歩きするのですか? A. 歩行脚の関節軸と横に広い甲羅形状が、左右方向のストロークを最も効率化するためと考えられます。多くの種は前後移動も可能ですが、横歩きが素早く安定します。
  • Q. カニとエビの違いは? A. カニは腹部が短く折りたたまれ横幅の広い甲羅をもち、エビは長い腹部と尾を使って泳ぐのが典型です。食感はカニが繊維質でふっくら、エビは弾力がありプリプリと表現されます(丸通の解説を参照)。

カニとエビの違い:形態・泳ぎ方・食感や生態の比較

外見上の見分け方(体の形、腹部の位置)

  • 手順
    1. 甲羅の形を確認します。カニは横に広い甲羅で、腹部は裏側に短く折りたたまれます。
    2. 腹部(尾)の長さを見ます。エビは長い腹部と尾が目立ち、体をくの字に曲げやすいのが特徴です。
    3. 第1脚の発達を見ます。カニは鉗脚が顕著で、エビは触角や遊泳脚が目立ちます。

泳ぎ方の違い(尻尾を使うエビ、泳げないことが多いカニ)

エビは腹部と尾を強く屈伸させて後方へ跳ねるように泳ぎ、遊泳脚で姿勢を保ちます。一方、カニは多くの種で泳ぎが得意ではありませんが、ワタリガニ類のように遊泳肢をもつ例外も知られています(丸通の解説に、エビは尻尾で泳ぐ一方でカニは基本的に泳がない旨の説明あり)。

食性や食感の違い(ふっくらした身 vs プリプリ感)

両者とも雑食傾向がありますが、カニは底生のデトリタスや小動物を拾い食いする種が多く、エビは遊泳性・底生性いずれの生態も幅広いです。可食部の食感は一般に、カニは繊維の重なりによるほぐれやすさ、エビは筋束による弾力が強調される傾向があります。

カニの生態と行動特性:雑食性・餌の取り方・生活環境

雑食性と主な餌の例

カニの多くは雑食で、藻類、デトリタス(有機堆積物)、二枚貝や多毛類、小型甲殻類などを状況に応じて食べます。季節や生息地の餌資源に左右される柔軟性が強みです。

餌の取り方と鉗脚の役割

鉗脚で餌をつかみ、口器へ細かく送り込みます。硬い餌は鉗脚で砕いたり、歯舌に相当する器官で粉砕してから摂食します。はさみのサイズ差を活かし、片方で固定・もう片方で切断といった役割分担が見られる種もあります。

生息場所ごとの行動の違い(沿岸・深海・淡水)

  • 沿岸のカニは潮汐に合わせて活動し、隠れ家から素早く出入りします。
  • 深海性の種は低温・低光環境に適応し、代謝を抑えた省エネ行動が目立ちます。
  • 淡水性のモクズガニ類は河川を遡上・降海し、季節移動と繁殖が結びついています。

学びを定着させるまとめと参考出典(更新日・筆者情報付き)

この記事の要点まとめ

  • カニは節足動物門・甲殻亜門に属する十脚目の仲間で、外骨格・関節肢・脱皮という節足動物の条件を満たします(静岡県教育委員会、Try IT、Wikipedia)。
  • 甲殻類の核となる特徴は硬い殻で体が覆われる点で、カニは5対の胸脚のうち第1脚が鉗脚として発達します(鳥取県、学研)。
  • 横歩きは脚の関節軸と幅広い甲羅形状がもたらす効率的な運動様式で、例外的に遊泳や前後移動が得意な種もいます。
  • エビとの見分けは「腹部の長さ・尾の役割・泳ぎ方」を手順化すると迷いにくく、調理・食感の違いにもつながります。

参考文献・出典一覧(必読リンク)

更新日: 2025-12-31
筆者: kani-tu.com編集部(産地取材・通販品質比較を継続)。殻の硬さや脚のつくりは下処理や可食部歩留まりにも直結します。分類や形態の理解は、実は「おいしい買い方・ゆで方」の近道にもなります。