かにの味は種類によって違うのか?4種のカニを徹底解剖

4種類のかに

かにの種類の違い

一言で「かに」といっても、私たちが普段口にするかには4種類です。

「タラバガニ」「ズワイガニ」「毛ガニ」「花咲ガニ」

「タラバガニ」は、甲羅が五角形に近い形をしていてとげがあり、足がとても太いのが特徴的で、かにの王様とも呼ばれます。

「ズワイガニ」は、甲羅が小さくツルツルしているのが特徴的です。オスは捕獲される場所によって「松葉ガニ」」や「越前ガニ」と呼ばれ、ブランド化していることでも有名です。

「毛ガニ」は全体的に四角形をしていて、ご存知の通り全体的に剛毛が生えています。「毛がに」は足が短いのが特徴的で、足の身は他の種類と比較すると食べにくいと感じますが、かに味噌を目的に購入されることが多いと言えます。

「花咲ガニ」は、茹でると真っ赤になり、花が咲いたような見た目になるのが特徴です。

カニの味の違い

かにユーザー
かにはどの種類を購入してもあじに変わりは無いんじゃないの?

と思っている人も多いかもしれません。

しかし、種類が違えば見た目だけでは無く、あじも違ってくるのです。「同じ種類でも、捕獲される場所が違えば食べているものが違うため味も違ってくる」と言われている程ですので、種類が異なるものはそれ以上に味に違います。種類によって体の大きさや見た目、足の太さや長さが異なり、それぞれに味の特色もあります。

足の身の入り方や食感、かに味噌の味も種類によって全く異なりますので、お気に入りのかにを見付けるという楽しみもあります。足の身が美味しいかにや味噌が美味しいものなど様々な種類がありますので、食べ比べをしてみるとその味の違いもよく分かるようになります。

タラバガニ

タラバがに

タラバガニは他のかにと比較すると体が大きく、足を広げると1メートル以上になるものもあります。体が大きく足も太く、最も食べごたえがあるかにだと言っても過言ではありません。足の身は繊維質が太くてしっかりとしていることが特徴的で、プリプリと引き締まった食感が魅力です。

たん白なあじで、旨味を感じたり特徴的な味だという訳ではありませんが、だからこそいくらでも食べることが出来るとも言えます。残念ながらタラバガニにはかに味噌がほとんどありませんので、太い足を堪能することがメインです。特に鍋には最適で、鍋にすることでより身がプリプリとして美味しくなります。

毛ガニ

毛ガニはその名の通り、全身にびっしりと剛毛が生えていることが特徴的です。他の種類のかにと比較すると体が小さいものの身入りは良く、足の身は繊細で上品なあじです。ただ体が小さいため足を食べるのは手間が掛かり、タラバガニなどと比較すると地味な存在であると言わざるを得ません。

毛ガニは足の身よりも、かに味噌が人気だと言えます。味噌がほとんどないタラバガニとは異なり非常に豊富ですし、濃厚な味わいで、かに味噌は毛ガニが一番美味しいと言われている程です。毛ガニは、シンプルに茹でて食べることで本来の味を楽しむことが出来ます。繊細で上品なあじの身と、濃厚な味噌との対比が素晴らしいかにだと言えます。

ズワイガニ

ズワイガニ

ズワイガニは捕獲される場所によって呼び名が変わり、各地でブランドガニとして取り扱われています。ツルツルとした細長い足が特徴的ですが、その味は旨味が凝縮された味わいで、甘く感じます!ズワイガニはかに本来のあじを堪能することが出来ると言え、足だけでは無く味噌も濃厚な味わいで人気でなのです!

足の身の濃厚な旨味を感じるためには刺身が最適ですが、サッと出汁にくぐらせて食べるしゃぶしゃぶも絶品です。火を通しすぎず、ズワイガニの身が持つ旨味や甘味を堪能することが出来る調理法が最適と言えます。ただズワイガニは身入りが良いものとそうでないものの差が激しいため、購入する時は注意が必要です。

花咲ガニ

花咲カニ

花咲ガニは逆ハート型の甲羅が特徴的で、体全体に長いとげが生えています。生きている時は茶色ですが、茹でると真っ赤になり、花が咲いたような見た目になるため、この名前が付けられました。タラバガニ同様ヤドカリの仲間で、体はタラバガニよりも一回り小さいものの、足が太いことは共通点です。

足が太いため食べごたえがあり、身のあじは濃厚で、味噌や卵も珍味として重宝されています。北海道の郷土料理の一つである鉄砲汁は、花咲ガニの足をぶつ切りにして味噌汁に入れたものですが、濃厚な旨味は花咲ガニから出たものです。花咲ガニは漁獲量が少ないことから希少性があり、贈答品としても取り扱われているんですよ。

4種類のかにの評価

タラバガニ
4種類の中でも最も人気のあるかにが、タラバガニです。「足が太くて食べごたえがあって、たくさん食べることが出来る」、「身がプリプリで、繊維質で食感が良い」、「鍋に入れると出汁が出て美味しい」という声がたくさん出ています。他のかによりも足が太くて、たん白なのでたくさん食べることが出来ることが人気の要因です。
ズワイガニ
次に人気があるのがズワイガニですが、「甘味が強く、しゃぶしゃぶにして食べると最高」、「かに独特の旨味がたっぷりで、味噌も美味しくて捨てるところは殻しかない無い」という、ズワイガニの旨味の強さを支持する声は非常に多くなっています。
毛ガニ
次に人気があるのが毛ガニです。「体は小さいものの、身のあじも食感も繊細で、他のかにとは違う」、「味噌が濃厚で最高に美味しい」という声が多く、体は小さいものの、その身と味噌の美味しさは一度食べると十分実感することが出来ます。
花咲ガニ
咲ガニは漁獲量が少ないため、他の種類と比較すると有名では無いものの、「プリプリとした食感でとても美味しい」、「身が甘味が強い」という声が上がっています。それぞれの種類で味も食感も異なり、美味しく食べることが出来る調理方法も様々だということが分かります。

まとめ

かには種類が違えば、あじも食感も異なります。その中から自分の好みのものを見付けることが重要になります。しかし、スーパーなどでは複数のかにを購入することは難しいので、様々な種類を取り扱っている通販の利用が便利です。

参考:みん評