カニが餌を食べない原因と対策を徹底解説

カニが餌を食べない原因と対処法

更新日: 2026-01-01

目次

飼っているカニが餌を食べないと感じたらまず確認すること

餌を食べないときによくある状況の例

  • 迎え入れて数日で落ち着かず、隠れて出てこないまま食べないことがあります。夜行性の種類は昼間の食べが悪く見えます。
  • 水温や塩分、pHが合わず、そもそも活動が鈍いケースが多いです。
  • 脱皮前後は食が落ちるのが普通で、殻が柔らかい間は特に食べません。

カニがまったく食べない場合、まず飼育環境が快適でない可能性を疑うとよいでしょう(出典: crab-lab.biz)。[イソガニの飼育の餌は何がいい!?食べないときの対策法は?]

インフォグラフィック1

この記事で得られる対策と優先順位

  • すぐ確認: 種類に合った水(海水/淡水)、水温、pH、塩分、隠れ家、照明時間。
  • 24時間以内: 夜間給餌に切り替え、食べ残し除去、換水の頻度見直し。
  • 数日以内: 餌の種類と切り方を調整、複数飼育なら隔離や配置見直し。
  • 脱皮時: 給餌量を落とし、静かに見守る。

餌を食べない主な原因と見分け方:環境不適切・ストレス・脱皮のサイン

水質や温度など環境が原因の兆候

  • 水面でじっとする、動きが鈍い、甲羅が白く曇るなどは水質悪化の合図になりがちです。
  • 海水ガニを真水で飼う、淡水ガニを高塩分で飼うと、急に食べなくなります。
  • 急激な温度変化でも食欲は落ちます。目安の範囲に早く戻すことが第一です。

隠れ家不足や刺激によるストレスの見分け方

  • 底面の反射や隠れ場不足で落ち着けず、餌に出てこないことがあります。大磯砂や川砂を敷き、陰になる空間を増やすと安心しやすいでしょう(出典: t-aquagarden.com)。
  • 触りすぎや常時点灯、強い水流、同居個体からの追い回しも食欲低下につながります。

脱皮前後の行動変化と給餌への影響

  • 脱皮前は巣ごもりして食が細くなります。触角や脚の動きが減り、殻の継ぎ目が目立つことがあります。
  • 脱皮直後は殻が柔らかく、食べないのが普通です。回復まで静かに隠れられる環境が重要です。

水質・温度・隠れ家のチェック方法:カニが安心して食べる飼育環境の作り方

海水ガニと淡水ガニで異なる水の扱い方

  • 海水ガニは海水、またはカルキを抜いた水で作る人工海水が必要です(出典: hugkum.sho.jp)。真水での飼育は食欲不振の大原因になります。
  • サワガニなど淡水ガニには塩分を入れません。硬度やpHは中性〜弱アルカリ寄りを目安に安定させます。

水温・pH・塩分の基準チェック方法

  • 水温: 多くの国内種は20〜25℃で安定しやすいです。冷暖房の影響で朝夕に2〜3℃以上の乱高下を避けます。
  • pH: 簡易試験紙で週1チェック。急変が続くと食が落ちるため、換水で緩やかに戻します。
  • 塩分: 海水ガニは比重計や塩分計で管理。蒸発で塩分が上がるため、足し水は必ず真水にします。

隠れ家や底材の選び方と配置のコツ

  • 底材は大磯砂や川砂で反射を抑え、トンネル状のシェルターや割れた素焼き鉢で複数の隠れ場所を用意します(出典: t-aquagarden.com)。
  • 視線が通り過ぎないレイアウトが安心感につながり、餌場にも出てきやすくなります。
インフォグラフィック2

カニが食べやすい餌の種類:イソガニ・サワガニ別のおすすめメニュー

イソガニにおすすめの餌(キャベツ、シラス、ミミズなど)

  • 動物性: シラス、赤虫、ボイルしたエビや小魚の切り身、ミミズ。
  • 植物性: 茹でたキャベツ・ほうれん草、海藻類。
  • 小さく刻み、ピンセットで隠れ家の前にそっと置くと食べやすいです。

サワガニに適した動物性/植物性の餌(人工飼料・赤虫・野菜)

  • 人工飼料: 甲殻類・エビ用ペレットはバランスが取りやすいです。
  • 動物性: 冷凍赤虫、イトメ。植物性: 茹で野菜、落ち葉の微生物膜も好みます。
  • 臭いが強すぎる餌は小量から試し、反応を見て量を調整します。

餌の準備と保存の注意点

  • 冷凍餌は解凍後に水気を切り、余分は小分け冷凍。生餌は傷みやすいので使い切りが安心です。
  • 塩分や油分の強い人間用食品は避け、与える場合もごく微量に留めます。

給餌の回数・量・時間帯の目安:夜間給餌で食いつきを改善する方法

1日あたりの給餌回数と量の目安(種類別)

  • イソガニ: 1日1回少量、週数回の断食日で水質悪化を防ぎます。
  • サワガニ: 1日1回、食べ残しが出ない量を10〜15分で食べ切る程度に。
  • 脱皮前後は半量以下、あるいは見守りに切り替えます。

夜行性のカニには夜間給餌がおすすめな理由

  • 多くのカニは薄暗い時間に活発です。照明を落とした後に給餌すると食べに出やすくなります。
  • 人の往来や光の刺激が少ないため、ストレスを抑えられるのが利点です。

給餌時の観察ポイント(食べ残しの有無・食べ方)

  • 餌を掴む速さ、食べ残し量、隠れ家からの出方を毎回メモすると変化に気づけます。
  • 食べ残しは早めに回収し、水質の悪化を防ぎます。

よくある質問(FAQ)

Q. カニが餌を食べないのはなぜですか?

A. 多くは環境不適合(水質・温度・塩分)やストレス、脱皮時期が背景です。まず水と隠れ家を整え、夜間給餌に切り替えると反応が変わりやすいです(環境未整備は不食の一因とされています。出典: crab-lab.biz)。

Q. カニに与えてはいけない餌は何ですか?

A. 塩分・油分・味付けの強い人間用食品、腐敗しかけの生餌、農薬が付いた野菜は避けます。硬すぎる殻付き餌は小さく割るなど工夫してください。

Q. カニの食欲がない場合、どうすればよいですか?

A. 種類に合う水を用意し、水温・pH・塩分を測定、隠れ家を増やし、照明を控えめにして夜間に少量与えます。脱皮の兆候がある場合は無理に食べさせないのが安全です。

Q. カニは何日間食べなくても大丈夫ですか?

A. 種や個体差はありますが、健康であれば数日食べないこともあります。体が痩せる、動きが弱る、水質悪化が進む場合は環境の是正を優先してください。

Q. カニに最適な給餌の時間帯は?

A. 薄暗い時間帯や消灯後がねらい目です。夜行性の習性を活かすと食いつきが上がりやすいでしょう。

食べ残しの取り扱いと水質管理で餌を食べる環境を守る方法

食べ残しの早期発見と除去のやり方

  • 10〜30分後に残渣をピンセットと細いホースで回収します。
  • 給餌皿や平たい石の上に置くと回収が楽になり、水を汚しにくいです。

フィルター・底床管理と換水のタイミング

  • 目詰まりしたスポンジは飼育水で軽く洗い、ろ過バクテリアを守ります。
  • 週1回を目安に1/4〜1/3の換水を行い、パラメータの急変を避けます。

水質悪化の兆候と緊急対応法

  • 異臭、泡立ち、白濁、表層での滞在が増えたら要注意です。
  • 直ちに部分換水、活性炭の一時使用、給餌中止で立て直します。

海水ガニと淡水ガニで何が違う?種類別に対応すべき給餌と環境ポイント

海水ガニの必須条件(海水・人工海水の使い方)

  • 既述のとおり、海水ガニは海水または人工海水が前提です(出典: hugkum.sho.jp)。比重と塩分の安定が食欲維持のカギです。

淡水ガニの注意点とよくある間違い

  • 塩分添加は不要です。蒸発で濃度が上がらないよう足し水は真水にします。
  • 強すぎる水流や隠れ家不足はストレス源になりやすいです。

種類ごとの給餌習慣の違い

  • 海水ガニは動物性に反応が良い傾向、淡水ガニは雑食で植物性も取り入れると安定します。
  • どちらも少量多栄養より「少量・確実に食べ切る」運用が水質維持に有利です。

複数飼育時の共食いを防ぐ実践策:脱皮管理・餌の配置・温度管理

脱皮直後の隔離と保護の方法

  • 殻が柔らかい個体は透明ケースや仕切りで数日隔離します。隠れ家と薄暗さを確保します。

餌を分散して争いを減らす配置の工夫

  • 隠れ家の出入口ごとに少量ずつ配餌し、取り合いを防ぎます。見通しを遮るレイアウトが効果的です。

高温期など共食いが起きやすいタイミングの管理

  • 高温で代謝が上がると攻撃性も増しやすいです。水温を安定させ、十分な隠れ場所と餌量を確保します。

すぐできるチェックリスト:餌を食べないカニに対する初動10項目

観察してすぐに確認する5つ

  1. 種類に合う水か(海水/淡水)と塩分の有無。
  2. 水温の現在値と日内変動。
  3. pHとにおい、白濁の有無。
  4. 隠れ家の数と底面の反射状況。
  5. 脱皮の兆候(動きの減少、殻の継ぎ目の変化)。

30分〜数日で行う改善アクション5つ

  1. 夜間に少量を静かに与えて反応を見る。
  2. 食べ残しを必ず回収し、部分換水を実施。
  3. 餌を小さく刻み、種類を1つ変えて試す。
  4. 隠れ家を2〜3カ所追加、照明時間を短縮。
  5. 複数飼育なら一時的に仕切って給餌する。

異常が疑われるときの判断基準と相談先(獣医師・専門サイト)

数日後も改善しない場合の判断ポイント

環境を整えても3〜5日まったく食べない、衰弱の兆候が続く場合は要相談です。

相談先(爬虫類・魚介系を扱う専門獣医や信頼できる飼育サイト)

・爬虫類・魚類・甲殻類を扱うエキゾチックアニマル系の獣医。事前に電話で対応可否を確認します。
・地域の水族館・科学館の相談窓口、甲殻類飼育に詳しい専門サイトや愛好会の掲示板も活用できます。

まとめ

環境の適合、水質の安定、隠れ家の確保、そして夜間の静かな給餌が「カニが餌を食べない」を解く基本です。まず測って整える、次に少量で試す、最後に観察して調整する。この順で落ち着いて進めると改善しやすいでしょう。

— 筆者の補足: 磯場採集個体(イソガニ)と淡水ガニ(サワガニ)を中心に、夜間給餌と隠れ家追加での食いつき改善を複数例で確認しています。上記手順はその経験と公開情報の整合を取って再構成したもの。

参考