サワガニの飼育は水道水でOK安全な使い方と水管理

サワガニ飼育は水道水でOK?安全な使い方

最終更新日:2025-12-31

目次

サワガニ飼育で「水道水」は使える?この記事で分かること

この記事で解決する疑問一覧

  • カニの飼育で水道水は使えるのか、カルキ抜きは必須か知りたい
  • 何センチの水槽が必要で、どこに設置すれば安全か知りたい
  • 水換えの頻度や水温の目安、日々の管理ポイントを押さえたい
  • ろ過やエアポンプ、底砂・隠れ家のレイアウト例を知りたい
  • 捕まえたサワガニを水槽へ入れる具体的な手順と注意点を知りたい

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準備の全体像(必要な設備・管理ポイント)

サワガニはカルキ(塩素)をしっかり抜いた水道水で問題なく飼育できます。t-aquagardenによれば、飼育水は中性〜弱アルカリ性が適しており、カルキ抜き済みの水道水で十分とされています(t-aquagarden)。水槽は30cm以上を目安にし、水平で安定した台に設置し、直射日光を避けます。水辺と陸地の両方を用意し、2〜3日に1回の部分換水と、20〜25℃程度の水温維持を基本にすると安定します(aqualassic)。

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30cm以上の水槽と設置場所の決め方:サワガニが安定して暮らせる環境作り

推奨サイズと理由(30cm以上が目安)

サワガニは陸に上がる時間が長く、レイアウトに陸地スペースが必要になるため、最低でも30cmクラスの水槽が使いやすいでしょう。水量に余裕があれば水質の急変が起こりにくく、換水や掃除の難易度も下がります。aqualassicも30cm水槽での飼育可能性に触れつつ、水辺と陸地の両方を整える重要性を示しています(aqualassic)。

設置場所の条件(水平安定・直射日光の回避)

  • 水槽の下はたわまない水平な台を選び、振動源やスピーカーの近くを避けます。
  • 直射日光は水温の急上昇やコケ繁茂を招くため、日陰で風通しの良い室内が安心です。
  • 給排水がしやすい場所に置くと、2〜3日に1回の換水が続けやすくなります。
  • フタを用意し、脱走防止の隙間対策を徹底します。

水辺と陸地を両立させる配置の基本

  • 川砂や小石でなだらかな傾斜を作り、片側を完全な陸地、反対側を浅い水場にします。
  • 陸場は常に乾きすぎないよう、しめりを保ちつつ、隠れ家(流木・シェルター・割れた素焼き鉢)を散らします。
  • 水深は個体サイズに合わせて浅めから始め、溺れを避けるために足場を多めに設けます。

水道水の扱い方:カルキ抜きの方法と水質チェックの手順

カルキ(塩素)とは何かと影響

日本の水道水には消毒のため遊離残留塩素が含まれ、厚生労働省の基準でも消毒効果が保たれる範囲での管理が示されています(厚生労働省 水道水質基準)。甲殻類は塩素に敏感なため、カルキ抜きはカニ飼育において必須の工程と言えるでしょう。

簡単なカルキ抜きの方法(薬剤・放置)

  • 中和剤(ハイポなど)を規定量添加:最も速く確実で、立ち上げや緊急時に便利です。
  • くみ置きで自然散逸:バケツで24〜48時間の放置で塩素が揮発します。エアレーションを併用すると効率が上がります。
  • 活性炭ろ過:活性炭カートリッジを通す方法でも除去が可能です。
  • ボイルは水質変化が大きく手間もかかるため、常用は避けるのがおすすめです。
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水質が合わない場合の対処(中性〜弱アルカリの目安)

t-aquagardenは、サワガニの飼育水として中性〜弱アルカリ性を推奨しています(t-aquagarden)。pHが酸性に傾く場合は以下を試してください。

  • サンゴ砂やカキ殻を少量フィルターに入れて緩やかにpHを緩衝する
  • 大量換水ではなく、こまめな部分換水で急変を避ける
  • 市販のpH測定キットで週1回はチェックする

水換えと水温管理の実践:頻度2〜3日に1回と20〜25℃の保ち方

水換えはなぜ2〜3日に1回が目安か

サワガニはエサの食べ残しやフンで水が傷みやすく、ろ過の立ち上がり前は特にアンモニアが蓄積しやすいです。小型水槽では水質が急変しやすいため、少量を高頻度で換える方法が安全です。浦安水辺の生き物図鑑も、水換えは2〜3日に1回が効率的と述べ、バクテリア剤の不要性にも言及しています(浦安水辺の生き物図鑑)。

部分換水のやり方(効率的でリスクの少ない手順)

  1. 前日から用意したカルキ抜き済みの水道水を同じ温度に調整する。
  2. サイフォンで底面のゴミを吸い出しつつ、全水量の20〜30%を目安に排水する。
  3. 砂や石を軽く持ち上げ、詰まりを解しながら汚れを回収する。
  4. ゆっくり給水し、水流が生体に直接当たらないよう皿やスポンジで拡散する。
  5. 換水後にカニの動き、脚・甲の色、呼吸の速さを1〜2分観察する。
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水温20〜25℃を維持する方法(室内対策・季節ごとの注意)

aqualassicはサワガニの飼育水温として20〜25℃を目安に挙げています(aqualassic)。夏は直射日光を避け、冷却ファンや室温管理で上昇を抑え、冬は極端な低温を避けつつ、急な温度変化を起こさないよう留意します。水温計を常設し、1日の変動幅を2℃以内に抑えると安定しやすいでしょう。

ろ過フィルターとエアポンプの選び方、底砂と隠れ家のレイアウト例

初心者向けのろ過フィルター(投げ込み式の利点)

投げ込み式(ぶくぶく)は設置が簡単で、酸素供給と物理ろ過を同時に満たせます。流量が強すぎないためサワガニの行動を妨げにくく、メンテもフィルターごと持ち上げて洗うだけで済みます。高頻度の換水を行うなら、立ち上げ促進のためのバクテリア剤は基本不要とされ、浦安水辺の生き物図鑑も不要性を示唆しています(浦安水辺の生き物図鑑)。

エアポンプは必要か・設置場所

水面の揺れが少ないレイアウトや高水温期は酸素不足を招きやすく、エアポンプの併用が安心です。防振マットで共振音を抑え、エアストーンはカニが直接当たりにくい隅に配置します。停電時に備えて電池式の簡易ポンプを用意しておくと安全性が高まります。

底砂・隠れ家の素材と配置例(カニの隠れ場所の作り方)

  • 底砂は丸い川砂や細目の砂利が扱いやすく、脱皮時の脚傷を防ぎやすいです。
  • pH緩衝が必要ならサンゴ砂を一部に混ぜ、強く上がり過ぎないよう量を控えめにします。
  • シェルターは複数個体なら数+1個を目安に、流木・土管・割れた鉢で大小の隠れ場を点在させます。
  • 甲羅が引っかからない滑らかな出入り口を意識し、上からの視線を遮る屋根をつけると安心感が高まります。

よくある質問(サワガニと水道水)

  • Q. カニ飼育に水道水は使えますか?
    A. 使えます。必ずカルキ(塩素)を抜き、中性〜弱アルカリに整えるのが安全です(t-aquagarden、厚生労働省)。
  • Q. 水換えの頻度はどれくらい?
    A. 全体の20〜30%を2〜3日に1回が目安で、立ち上げ初期や高水温期はやや頻度を上げると安定します(浦安水辺の生き物図鑑)。
  • Q. 水槽に陸地は必要?
    A. 必須です。水辺と陸地の両方を用意し、傾斜や足場を多めに配置しましょう(aqualassic)。
  • Q. カルキ抜きはどうする?
    A. 中和剤が最も手早く確実です。時間があるときは24〜48時間のくみ置きでも対応できます(厚生労働省の塩素消毒背景、t-aquagarden)。
  • Q. 水温は何度が適切?
    A. 20〜25℃を目安とし、日較差は2℃以内に抑えるとコンディションが安定しやすいです(aqualassic)。

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捕まえたサワガニを水槽に入れる手順:水合わせから初期ケアまで

持ち帰った後すぐにやること(観察・容器分離)

まずは透明容器で個体を観察し、欠損や傷、動きの弱さ、寄生物の有無を確認します。複数匹なら導入直後の小競り合いを避けるため、隠れ家を多めにし、弱い個体は一時的に隔離して休ませると安心です。

水合わせの具体的手順(時間・温度合わせ方)

  1. 持ち帰り容器を水槽とは別のバケツに置き、浮かべて温度を15〜20分かけて合わせる。
  2. 飼育水をコップ1杯ずつ5分間隔で加え、塩素やpHの差を徐々に馴染ませる。点滴法が使える場合は1滴/秒程度で30〜60分。
  3. カニは網で優しくすくい、袋やバケツの水は水槽に入れない。
  4. 照明を落として30分ほど安静にし、呼吸や挙動を観察する。

導入後数日の観察ポイントと初回水換えのタイミング

導入直後は給餌量を控えめにし、食べ残しを早めに回収します。脱皮兆候(背中の割れ、食欲低下)がある個体は触れず、隠れ家を増やして落ち着ける環境にします。初回の部分換水は48時間後を目安に、以降は2〜3日サイクルで安定させましょう。

長く飼うためのチェックリスト:準備〜日常管理の最終まとめ

導入前チェックリスト(設備・水質)

  • 30cm以上の水槽としっかりした台、脱走防止のフタ
  • 水辺と陸地を作れる底砂・石・流木・シェルター一式
  • カルキ抜き済みの水道水、pH・水温計、サイフォン、バケツ
  • 投げ込み式フィルターとエアポンプ(高水温期は特に推奨)
  • 室温管理の目安を把握し、水温20〜25℃を想定

日常のルーティンは、2〜3日に1回、20〜30%の部分換水と底面のゴミ取り、毎日の水温チェックと給餌量の見直し、脱皮兆候時は静観する、という流れを維持します。

日常のルーティン(換水・観察)

  • 2〜3日に1回、20〜30%の部分換水と底面のゴミ取り
  • 毎日の水温チェックと、給餌量の見直し(食べ残しゼロを目標)
  • 脱皮の兆候がある個体は絶対に触らず、隠れ家を追加して静かに見守る

困ったときの対処フロー(白濁・脱皮問題など)

  • 水が白濁した:給餌量を半減→即日30%換水→ろ過とエアを見直し
  • カニがぐったり:水温・塩素・pHを確認→安全な新水で30%換水→暗くして安静
  • 脱皮不全:触らず湿った陸場と隠れ家を増やす→以降の換水は少量頻度で


筆者の経験とポリシー
カニ通販専門メディア編集者として、筆者は自宅でサワガニを延べ3年超飼育し、30cm水槽での淡水環境づくりと高頻度換水運用を継続してきました。記事では体験に基づく手順を提示しつつ、第三者情報源(専門店記事・公的機関資料)を併記し、再現性と安全性の両立を重視しています。

参考