蟹の卵・内子外子の違いと食べ方
最終更新日:2025-12-27
茹で蟹を割ると現れる“内子”と“外子”。 蟹の卵をどこで見分け、どう食べるとおいしいのか、買う前の見極めから下処理・保存のコツまで、要点をやさしく解説します。
目次
カニの内子(うちこ)と外子(そとこ)はどこにある?定義と基本の見分け方
内子はどこにあるか(甲羅の内側)
内子はメスの蟹の体内、甲羅の内側にある未成熟の卵巣を指します。茹で上がると朱色〜オレンジ色に発色し、甲羅の中に板状に詰まって見えるのが特徴です。
外子はどこに付くか(腹部・ふんどし)
外子は成熟した卵で、メスの腹部(通称ふんどし=腹部のふた)側にびっしりと粒状に付いています。色はオレンジ〜茶〜黒っぽく変化し、粒々がはっきり見えるのが目印です。
見た目での簡単な見分け方
甲羅の内側に板状なら内子、腹側のふんどし裏に粒々なら<外子。ふんどしを開けたとき粒がこぼれるようなら外子、甲羅内にねっとり張り付いていれば内子と覚えると分かりやすいです。

お得に旬のカニを手に入れるコツ
この章の情報の要点は以下の通りです:内子は甲羅内、外子は腹部のふんどし裏に付く。見た目での区別と食べ方のヒントを押さえましょう。 内子=未成熟卵。茹でると鮮やかな朱色〜オレンジ色に。外子=成熟卵。発育に伴いオレンジ→茶色→黒っぽく変化することがあります。 比較の要点を図解します 外子は粒のプチプチ感。淡い旨みで塩や酢の物と相性良好。内子はねっとり濃厚。蟹味噌や身と合わせるとコクが増し、甲羅盛りや和え物で真価を発揮します。 取り出し方のポイントを図解 蟹は繁殖期に雌雄が交尾し、メスは体内で卵を成熟させます。成熟後の卵は腹部の「ふんどし」内側に保持され、孵化期まで守られます。これが外子として見える部分です。 メス:ふんどしが丸く広い。開くと外子が付いていることがある。 メス狙いなら「セイコガニ」「香箱ガニ」など雌ズワイ表示を選ぶ。ふんどしがふっくらして重みがあり、腹側から外子の粒が見える個体は当たりの可能性が高い。甲羅に張りがあり、持ったときにずっしり感じる個体を選びましょう。 セイコガニはズワイガニのメスで、小ぶりながら内子と外子が主役。内子の朱色の濃厚さと、外子のプチプチ食感を一杯で両方楽しめるのが魅力です。甲羅盛りは王道の食べ方です。 出典:福井新聞、魚政 セイコガニの情報源として参考になるリンクは以下です。甲羅盛りの基本情報も含まれます。 ※呼称や解禁期間は地域で異なります。各自治体や漁協の案内をご確認ください。 雌ズワイの漁期は短く、概ね晩秋〜初冬(例:11〜12月中心、年明け早々まで)に集中します。解禁直後〜寒さが増す時期は身入り・内子の充実が期待できるでしょう(地域差あり)。 内子は甲羅内の未成熟卵巣でオレンジ色、外子は腹部ふんどしに付く成熟卵で粒状です。 濃厚さを求めるなら内子、食感重視なら外子がおすすめです。甲羅盛りで両方を一緒に味わうと相乗効果が生まれます。 適切に加熱された個体なら一般に食べられます。購入後は速やかに冷蔵し、衛生管理に注意してください。甲殻類アレルギーの方は避けましょう。 そのまま塩で、酢の物、ほぐし身と和える、甲羅盛りで炙る、が定番です。取り出し方と簡単調理を参照ください。 卵は一般にたんぱく質やビタミンB群を含みます。栄養値の確認には文部科学省の食品成分データベースが便利です。 筆者メモ:甲羅内は奥に殻片が残りやすいです。内子は軽く裏ごしすると舌触りが一段上がります。 そのまま:外子+塩少々+酢数滴。日本酒や白ワインに合います。内子は塩だけで旨みが立ちます。 和え物:ほぐし身2:内子1:外子1:蟹味噌1を目安に、醤油数滴でまとめる。大葉や柚子皮で風味付け。 甲羅盛り:甲羅に味噌→内子→身→外子の順に層を作り、強火で短時間さっと炙る。香ばしさとコクが増します。 内子は濃厚なので「少量の醤油・みりん」で控えめに。外子は「塩・酢・柑橘」で粒感を活かすと良いでしょう。 薬味:生姜、柚子、木の芽。日本酒・酢と相性良好です。 蟹の卵は、良質なたんぱく質やビタミンB群を含み、旨み成分が豊富です。栄養値の確認には文部科学省の食品成分データベースが便利です。 内子はコクと香りで料理全体の「旨み係数」を底上げします。外子はプチプチの食感がアクセントとなり、酢の物・サラダ・寿司種にも重宝します。 冷蔵(0〜4℃)でできるだけ早く。茹で蟹は当日〜翌日までが目安、内子・外子は取り出して密閉し冷蔵で1〜2日。 冷凍する場合は小分け・急速冷凍・空気を抜いて。解凍は冷蔵でゆっくり行い、再冷凍は避けます。 えび・かには食品表示で「特定原材料(義務表示)」です。アレルギー体質の方は必ず回避し、調理器具の共用を避けてください。常温放置は避け、清潔な器具で迅速に下処理。心配な場合は十分に加熱された個体を選ぶと安心です。 筆者の経験:カニ通販の取材・選別で毎冬セイコガニを多数さばいています。内子は軽く温めて香りを立て、外子は塩と柑橘で締めると失敗が少ないでしょう。 取り出し方のポイントを図解 お得に旬のカニを手に入れるコツ 本稿の各セクションは、内子と外子の特徴や取り扱いのコツ、旬の時期などを網羅しています。出典は以下の参考セクションにまとめています。内子と外子の色・食感・味の違い(未成熟卵と成熟卵の比較)
色の違い:朱色〜オレンジ〜茶色の変化

食感の違い:プチプチ感とネットリ感の違い
簡易特徴の比較

なぜメスのカニに卵があるのかと、ふんどしでわかるオスメスの見分け方
メスに卵がある生物学的な理由(繁殖のしくみ)
腹部のふんどし(腹肢)で確認する見分け方
オス:ふんどしが細く三角形っぽい。外子は付きません。裏返してふんどしの形をチェックすると判別しやすいです。市場でのチェックポイント(買う時の具体的な確認方法)
セイコガニ(香箱ガニ)など卵が楽しめるおすすめのカニ種と旬の時期
セイコガニ(香箱ガニ)の特徴と卵の楽しみ方
その他:卵が美味しいカニ種(地域別のおすすめ)
旬の目安と購入時期のコツ
よくある質問(FAQ)
Q. カニの内子と外子の違いは何ですか?
Q. 内子と外子はどちらが美味しいですか?
Q. カニの卵は食べられますか?
Q. セイコガニの内子外子はどうやって食べる?
Q. カニの卵の栄養効果は?
内子・外子の取り出し方と簡単調理:甲羅盛り・和え物・そのまま食べるコツ
内子と外子の取り出し方・下処理(手順)
そのまま味わう/和え物にする/甲羅盛りの作り方(簡単レシピ)
調理時のポイント(味付け・合う食材)
カニの卵に含まれる栄養と食文化としての魅力
卵に含まれる主な栄養素(概要)
内子と外子が料理で重宝される理由(風味・食感)
おすすめの楽しみ方まとめ
カニの卵を扱うときの注意点と保存のコツ(鮮度・アレルギー対策)
買ってからの保存法と賞味目安
アレルギーや加熱・衛生面の注意
市場で鮮度を見分けるチェックポイント
まとめ
参考
参考セクションの補足と注意
参考リンク前置き








