カニといえば何?種類・栄養・さばき方
カニといえば冬のごちそう、贈り物、年末年始の団らんを思い浮かべる方が多いでしょう。選び方や種類、栄養、さばき方までを一度でわかりやすく整理します。
目次
カニの基本構造と生物分類:どんな生き物かを理解する
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カニの生物学的分類と基本的な特徴を押さえると、種類ごとの違いが理解しやすくなります。

カニはどの分類群に属するか(十脚目短尾下目など)
多くのカニは甲殻類・十脚目のうち短尾下目(Brachyura)に分類される生き物です。 一方で、タラバガニのように姿はカニでもヤドカリの仲間(異尾下目)に属する種類も知られています。
カニの体の作り:頭胸部・歩脚・鉗脚(ハサミ)
カニの体は硬い甲羅で覆われた頭胸部と腹部から成り、5対の脚をもちます。最も前の1対は鉗脚(ハサミ)で、捕食や威嚇、身を守る動作に使われます。
生息域と進化の概略(海・淡水・陸上、出現時期)
カニは海を中心に、汽水域や淡水、陸上まで多様な環境に適応して生息します。干潟に穴を掘る種、深海に暮らす種、川や湖に棲む種まで幅広く、環境に応じて形や生活史が変化してきたことが特徴です。
三大ガニ(タラバガニ・ズワイガニ・毛ガニ)の特徴と味の違い
カニといえば「三大ガニ」。 一般にタラバガニ・ズワイガニ・毛ガニを指すことが多いです。

タラバガニは大型で脚が太く、食べごたえのある繊維質の身が特徴です。実はヤドカリの仲間に近い分類で、殻は硬く、旨みはあっさりめと言われます。豪快に脚を焼く「炙り」、バター焼き、しゃぶポーションの湯通しなど、強めの加熱や香り付けと相性が良いでしょう。
タラバガニの特徴と向く料理
タラバガニは大型で脚が太く、身の繊維質がしっかりしています。向く料理は炙り、バター焼き、しゃぶポーションの湯通しなど、強めの加熱や香り付けと相性が良いです。
ズワイガニの特徴(深海性・身質)と向く用途
ズワイガニはしっとり甘い繊維感と上品な旨みが魅力です。水深200〜300mほどの深場に多いとされ、地域ブランドとしては越前がに、加能ガニ、松葉がになどが有名です。刺身(生食可の鮮度・加工基準を満たすもの)、かにすき、かに酢など、素材感を生かす料理に向きます。
毛ガニの特徴(甲羅と蟹味噌)とおすすめの調理法
毛ガニは身の繊維が細かく、濃厚な蟹味噌が最大の魅力です。丸ごと塩ゆでや酒蒸しで旨みを閉じ込め、甲羅に身と味噌をあわせた「甲羅盛り」「甲羅焼き」が人気です。味噌の風味を主役にしたい場合に最適です。
用途別の選び方(贈答・刺身・鍋など)
- 贈答・見映え重視: タラバガニの極太脚や大型姿ものがおすすめです。
- 刺身・しゃぶ: ズワイガニ(生食対応品)で、甘みと舌触りを楽しみましょう。
- 蟹味噌を堪能: 毛ガニの姿ボイルで甲羅盛り・甲羅焼きが最適です。
- 家族で鍋: ズワイガニのカット済みやポーションは扱いやすく、出汁も良く出ます。
補足: 三大ガニは慣習的呼称で、上記3種を指すことが多いと案内されています。
カニの栄養価とカロリー:健康面で知っておきたいポイント
カニは低脂質・高たんぱくで、ミネラルやビタミンも含む「ヘルシーなごちそう」です。
カニに多い栄養素とその効果(タンパク質、タウリン、ビタミンB群など)
可食部100gあたりの身には良質なたんぱく質が多く、ビタミンB12、亜鉛などのミネラル、タウリンなどを含みます。一般に脂質は少なく、エネルギー量も控えめな点が特徴です。
種類別のカロリー目安(茹で・蒸しの100gあたり)
文部科学省データを参考にすると、ゆで可食部100gあたりのエネルギーは概ね以下の目安です。
- ズワイガニ: 約60〜80kcal
- タラバガニ: 約80〜100kcal
- 毛ガニ: 約60〜80kcal
部位や塩分、含水率で差が出るため、範囲で捉えると良いでしょう。
食べすぎの注意点(塩分・プリン体)
- 塩分: 塩ゆで・塩水冷凍はナトリウムが増えやすいので、食べる量と味付けを調整しましょう。
- プリン体: カニのプリン体は中程度の食品に含まれる例があり、痛風や高尿酸血症の方は量と頻度に配慮すると安心です。
よくある質問(FAQ)
三大ガニとは何ですか?それぞれの特徴は?
一般にタラバガニ・ズワイガニ・毛ガニを指します。タラバは食べごたえ、ズワイは甘みと上品さ、毛ガニは蟹味噌の濃厚さが魅力です。
カニはなぜ縁起が良いとされているのですか?
卵を抱えて育てる性質から子宝や家族繁栄の象徴とされる説や、ハサミを上下に振る姿を「福を招く」所作に重ねる民間説などが伝わります。
カニの正しい数え方は何ですか?
「一匹」「一杯(はい)」のどちらも用いられます。地域や業界の慣習で差があり、通販や漁業現場では「杯」表記も多く見られます。
カニとガニの違いは何ですか?
食べ物としての「カニ」に対し、俗に「ガニ」はカニのエラを指す言い方があり、「カニは食ってもガニ食うな」とする慣用も知られます。風味や衛生面への配慮から外すのが基本です。
カニの栄養価とカロリーはどのくらいですか?
カロリーはゆで100gあたりおおむね60〜100kcalで、たんぱく質が豊富、脂質は少なめです。ビタミンB12や亜鉛なども含みます。
家庭で簡単にできるカニのさばき方とおすすめレシピ
通販で届いた冷凍ガニも、基本の手順で上手に扱えば失敗しにくくなります。
冷凍カニの正しい解凍方法と下処理
- 冷蔵庫でゆっくり解凍します。目安は脚束で8〜12時間、姿で12〜24時間です。
- 受け皿とキッチンペーパーでドリップを受け、風味流出を抑えます。
- 表面が乾きすぎないよう軽くラップ。常温放置や長時間の流水は旨みが抜けやすいです。
- 解凍後は再冷凍せず、当日〜翌日までに使い切りましょう。
基本の茹で方・蒸し方(時間の目安)
- 脚(ズワイ): たっぷりの沸騰湯で4〜6分。湯から上げたら余熱で火を通します。
- 脚(タラバ): 太いので5〜7分。身が締まればOKです。
- 姿(毛ガニ600g前後): 強めの蒸気で15〜20分。塩ひとつまみで甘みが引き立ちます。
いずれも加熱しすぎは身が固くなりがちです。時間厳守がコツです。
殻から身を取り出すコツと簡単レシピ(カニ鍋・カニ酢・甲羅焼き)
- 取り出しのコツ
- 関節をひねって外し、キッチンばさみで殻の内側に沿ってカットします。
- 細い脚は両端を軽く割り、つまようじで押し出すと崩れにくいです。
- 簡単レシピ
- かに鍋: 出汁昆布+薄口しょうゆ+酒でミニマルに。雑炊まで一気に楽しめます。
- かに酢: 米酢:出汁:みりん=3:2:1を温めて冷まし、和えるだけ。
- 甲羅焼き: 甲羅に身と味噌を合わせ、清酒少々で香り付け。中火でふつふつまで。
筆者のひとこと: 冷蔵庫解凍でドリップを減らし、加熱は短時間で仕上げると、通販ガニでも驚くほどジューシーに仕上がります。
カニの数え方と『カニ』と『ガニ』の呼び方の違い
カニの数え方(匹、杯など)と語彙表現の違いを整理します。
生きているカニは何と数えるか(匹・はいなど)
一般に「一匹」「一杯(はい)」の両方が用いられます。水産・市場や通販では「杯」表記も多く、生活シーンでは「匹」も違和感なく通用します。
なぜ『杯』と数える説があるのか(由来)
甲羅が椀のように見えることや、漁業現場の慣習から「杯」が広がったとする説明が見られます。
『カニ』と『ガニ』表記の使い分けと食べる際の注意(ガニ=エラ)
俗に「ガニ」はカニのエラを指し、食べないほうがよい部位として「カニは食ってもガニ食うな」と言われます。風味や衛生面への配慮から外すのが基本です。
カニの語源と縁起・祝いの席での扱われ方(正月に食べる理由)
カニの語源や文化的背景は、冬の「ごちそう感」を深めてくれます。
カニという呼び名の語源説(アイヌ語由来など)
日本語の「カニ」は、縄文期のアイヌ語「kanit(糸巻き棒)」に由来する可能性があるとする説が紹介されています。語源については諸説ある点にご留意ください。
カニが縁起物とされる民間説(ハサミや卵に由来する象徴性)
抱卵して子を育てる姿から子宝・家内繁栄の象徴とする見方や、ハサミを振る所作を「福を招く」縁起に重ねる民間説が語られます。
正月やお祝いでカニが選ばれる具体的な理由と地域差
冬が旬の地域ブランド(越前がに、松葉がに、毛ガニ)で特別感がある。大皿や鍋での見映えがよく、家族での取り分けに適する。北陸・山陰・北海道など産地文化が強く、歳末の贈答・帰省土産でも定番。こうした背景から、正月料理やお祝い膳で選ばれやすいと言えるでしょう。
まとめ
- カニは十脚目の甲殻類で、体は頭胸部と5対の脚、前脚は鉗脚が特徴です。
- カニといえば三大ガニ。タラバは豪快、ズワイは甘み、毛ガニは味噌が魅力です。
- 栄養は高たんぱく・低脂質で、カロリーはおおむね60〜100kcal/100gが目安です。
- 冷蔵庫解凍+短時間加熱が美味しさの近道。用途に合わせて部位や種類を選びましょう。
- 数え方は「匹/杯」いずれも通用。「ガニ」はエラを指す俗称で外すのが基本です。
冬の食卓や贈り物に最適な一杯を、旬や食べ方に合わせて選んでみてください。
更新日: 2025-12-31
執筆: kani-tu.com編集部(通販バイヤー歴10年/冬は毎週かに鍋の実食テストを実施)
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