蟹の甲羅のぶつぶつの正体と安全性
最終更新日:2026-01-01
蟹のぶつぶつが何なのか、安全に食べられるのか、購入時の見極め方まで、実体験と専門家取材に基づいてわかりやすく整理します。
目次
蟹の甲羅に付く黒いぶつぶつの正体はカニビルの卵
「甲羅の黒い粒」は、多くの場合ウェザーニュース(海産のヒル類)の卵です。カニビルそのものが蟹に寄生しているわけではなく、産卵の“台”として硬い甲羅が使われるのがポイントです。海底の泥は卵が安定しにくいため、通りがかった蟹の甲羅に産み付けられることがあると解説されています(KW NOTE)。
カニビルとは何か(ヒルの一種としての特徴)
カニビルは海に棲むヒルの一種で、成体は魚類などに吸着しますが、蟹に吸血・寄生するわけではないとされています。蟹の甲羅に見えるのはあくまで卵が黒い粒状で付着している状態です(ウェザーニュース、KW NOTE)。
なぜ蟹の甲羅に卵を産み付けるのか
海底の泥や砂の上は流れや攪拌で卵が流されやすく、硬くて移動する甲羅は一時的な“足場”として合理的です。結果として、漁獲された蟹の甲羅に多数の卵が見つかることがあります(ウェザーニュース)。

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ぶつぶつが付着しやすい理由と脱皮後の時間との関係
脱皮直後の甲羅の特徴と卵が付かない理由
脱皮直後の甲羅は柔らかく滑らかで、表面に傷や凹凸が少ないため、卵が付きにくい状態です。時間が経って甲羅が硬く乾いた質感になるほど、付着の足場が増え、卵が残りやすくなります(八面六臂)。
脱皮後時間が経つとぶつぶつが付く可能性が高まる仕組み
脱皮から日数が経つほど、甲羅表面の微細な凹凸や付着物が増え、そこに卵が引っかかるように残ります。現場では、脱皮後の経過を示す“痕跡”の一つとして扱われることが多いです(八面六臂)。

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ぶつぶつが多い蟹は本当に美味しい?身入りの目安としての有効性
ぶつぶつが多い個体は、一般に「脱皮から時間が経っている=身が太りやすい」傾向と重なるため、身入りの目安として一定の参考になります。ただし絶対的な指標ではありません。
- 同じ漁期でも個体差があり、餌量や水温、漁場の移動履歴で身の太り方は変わります。
- メスの産卵・抱卵期や、長距離移動で痩せた個体では、ぶつぶつがあっても身入りが劣る例があります。
- 逆に、脱皮後間もない“水ガニ”はぶつぶつが少なく、身水っぽさが出やすいことが多いです。
kani-tu.com編集部が市場・加工現場での取材や試食で確認している実感値としては、「黒いぶつぶつは、身入りの“強い補助線”だが、最終判断は重さ・甲羅の硬さ・脚の張りを合わせて見る」のが失敗しにくいと言えるでしょう。
ぶつぶつ(カニビル)は蟹や人体に害があるのか?食べても安全か
結論から言うと、ぶつぶつ(カニビルの卵)は蟹に寄生しているわけではなく、人体への強い危害性は一般的に報告されていません。販売現場では見た目や食感の理由で取り除かれることが多いものの、食中毒性が高いという報告は一般的ではないとされています(中村商店)。また、そもそもウェザーニュースで説明が示されています。
- 高温加熱(茹で・蒸し)を前提にすれば、衛生リスクはさらに低減します。
- 飲食店では外観・食感の観点から可及的に除去する運用が多いです。

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よくある質問(FAQ)
Q1. 蟹の甲羅の黒いぶつぶつはカニビルですか?
A. 多くはカニビルの卵です。カニビル自体が蟹に寄生しているわけではありません(ウェザーニュース、KW NOTE)。
Q2. カニビルは蟹に害がありますか?
A. 蟹に寄生せず、直接の害は基本的にないと説明されています(ウェザーニュース)。
Q3. ぶつぶつが多い蟹は美味しいですか?
A. 脱皮から時間が経っている目安になり、身入りの参考になりますが、重さ・甲羅の硬さ・脚の張りも合わせて確認すると精度が上がります(編集部の取材知見)。
Q4. カニビルは食べられますか?
A. 食用とされるものではなく、販売時に取り除くのが一般的です。ただし強い食中毒性が一般的という報告は見当たりません(中村商店)。
Q5. カニビルの卵で産地が判別できますか?
A. 付着は環境要因の影響が大きく、産地判別の決め手にはなりにくいです。産地表示やタグ、漁協証明を確認しましょう(編集部の取材知見)。
Q6. 主にズワイガニや松葉ガニに見られるというのは本当ですか?
A. 市場体感としてズワイガニ系(松葉ガニ・越前がに・ベニズワイなど)で目にする機会が多いですが、種や漁場により個体差があります(編集部の取材知見)。
家庭や店での取り除き方と、取り除かない場合の理由(食べられない理由)
簡単な取り除き方(調理前のチェックと洗浄)
- 下ごしらえ前に甲羅表面を確認し、黒い粒がまとまっている場所を特定します。
- たわしや歯ブラシで流水を当てながら優しくこすり落とします。溝やトゲの根元は爪楊枝や竹串でなでると落ちやすいです。
- 茹で蟹の場合は、茹でこぼし時に浮いた異物をすくい、茹で上がり後に再度ブラシで仕上げ洗いすると見た目が整います。
- 生のまま強くこすりすぎると表面を傷めるので、力加減に注意してください。
取り除かない場合の見た目・食感上の問題点
- 皿に盛ったときの見た目が黒ずんで評価を下げることがあります。
- 粒が舌に触れると、ざらついた違和感につながることがあります。
- 調理後に残ると固着して取りにくくなるため、下処理段階での除去が効率的です。
産地との関係:日本海産に多いのか、産地で見分けられるか
“ぶつぶつが多い=日本海産”のような短絡的な判別はおすすめできません。付着の有無・量は、漁期・水深・底質・流れ・個体の生活史など環境要因の影響が大きく、同じ産地でも日や漁場で状況が変わるためです。輸入品を含め、ズワイガニ系で見かける頻度が高い体感はありますが、決定的な産地判別材料にはなりにくいと考えられます。
- 産地確認は、漁協タグ・船名・水揚げ港の表示など公的・業界標準の証跡を優先しましょう。
- 「ぶつぶつ=産地」の推測は、購入判断の補助にはなっても、証明にはなりません。
【結論】購入時に気を付けるポイントと判断基準(ぶつぶつをどう扱うか)
購入前に確認すべきポイント(甲羅の状態・ぶつぶつの位置など)
- 黒いぶつぶつは「カニビルの卵」であり、寄生ではないと理解しておく(ウェザーニュース)。
- ぶつぶつが多い個体は、脱皮から時間が経ち身入りが良い目安になりやすいが、重さ・甲羅の硬さ・脚の太さも必ず併せて確認する。
- 産地判別には使わず、タグや表示、信頼できる販売店の説明で確認する。
- ズワイガニ系では見かける頻度が比較的高いという体感があるが、個体差がある。
調理・提供時の注意点
- 下処理でブラシや竹串を用い、流水で優しく落とす。溝や角は念入りに。
- 茹でる場合はアク取りと同様に浮いた異物をすくうと仕上がりがきれいです。
- 強い衛生リスクは一般的ではないが、見た目・食感の観点から可能な範囲で除去すると満足度が上がります(中村商店)。
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筆者プロフィール:kani-tu.com編集部。市場の買付・加工場の取材、飲食店シェフへのヒアリング、産地での試食検証を継続。カニの選び方・下処理・加熱ロス最適化のノウハウ蓄積に基づき、実用目線で解説します。
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