賀露港の蟹と松葉ガニガイド｜漁期・買い方

最終更新日: 2025-12-29

冬の日本海で育つ松葉ガニを狙って「賀露港 蟹」で検索する方に向け、鳥取・賀露港（鳥取港）の魅力と漁期、現地と通販それぞれの買い方・選び方、イベントやアクセスまで、失敗しない実践情報をまとめました。

賀露港（鳥取港）が松葉ガニで有名な理由と漁場の特徴

賀露港と鳥取港の位置関係

鳥取市北部、日本海に面した一帯の港湾を公式には「鳥取港」と呼び、地元では古くからの地名にちなみ通称「賀露港」と呼ばれています。ここは松葉ガニ（ズワイガニ）の水揚げで全国的に知られる港で、港前の市場や仲買の活気も相まって、冬場は観光客や買い付け客でにぎわいます（出典: 鳥取賀露港 松葉がにセンター かねまさ・浜下商店｜47CLUB）。

松葉ガニが育つ漁場の海洋環境

賀露港の沖は、日本海固有の冷たい海水と栄養塩に恵まれた豊かな漁場が広がり、概ね水深約200m前後の砂泥底でズワイガニが生息しています。当地の松葉ガニは沖合底びき網で漁獲され、港の至近で選別・茹で上げまで一気通貫で行える利点が品質にもつながりやすいと言われます（出典: かねまさ・浜下商店 公式）。

初競りでの注目度とブランド化の流れ

解禁直後の初競りには全国から注目が集まり、毎年のご祝儀相場を含め高値がつく個体も現れます。歴史のある港としての認知と、選別・目利きの積み重ねが「産地タグ付き」や上級格付けのブランド化を後押しし、贈答や外食需要を牽引してきました（出典: マツビシ「賀露港のカニ情報」）。

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松葉ガニと親ガニ（メス）の違い・旬と漁期（解禁日・初競りの流れ）

松葉ガニ（雄）と親ガニ（雌）の見分け方と味の違い

一般に「松葉ガニ」は雄のズワイガニの地域呼称で、甲羅が大きく脚も太く、身詰まりの良さと上品な甘みが持ち味です。対して鳥取では雌を「親ガニ」と呼び、体は小ぶりながら内子（未成熟卵）と外子（成熟卵）の旨みが魅力で、味噌と一緒に甲羅の中で温めて食べる楽しみもあります。

漁期・解禁日はいつか（出港式・初セリの概要）

鳥取県沖のズワイガニ漁は毎年11月上旬に解禁され、当日は港で出港式と初セリが行われるのが恒例です。以降は雄の松葉ガニが冬期を中心に水揚げされ、雌の親ガニは資源保護の観点から比較的短い期間で漁が終了するため、年内が狙い目という見方が一般的です（出典: 鳥取県漁業協同組合）。

季節ごとの楽しみ方（ベストシーズン）

• 解禁直後（11月）: 初物の高揚感、イベントも多く賑やか
• 厳寒期（1〜2月）: 身入りがよく甘みが乗りやすいと評判の買いどき
• 親ガニ狙い（年内）: 内子・外子の濃厚な旨みを楽しむなら早めの来訪がおすすめ

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かろいち・かにっこ館など賀露港周辺の直売所でカニを選ぶコツ

かろいちの立地・取り扱い品目と雰囲気

鳥取港海鮮市場「かろいち」は賀露港のすぐ隣に位置し、旬の魚介や海産加工品が並ぶ一大拠点です。活ガニや茹でガニ、地魚の干物、土産物まで一度に見比べられるため、相場観をつかみたい方にも最適でしょう（出典: 鳥取港海鮮市場 かろいち 公式）。

かにっこ館や仲買直営店の違いと利用シーン

「かにっこ館」は展示や体験を通じてカニの世界を楽しく学べる施設で、家族連れの立ち寄りに向きます。即売を狙うなら仲買人直営店や市場の店舗を回って、産地タグ付き・サイズ・茹で上がり時間などを比較し、用途（自宅用か贈答か）に合う個体を選ぶと良いでしょう。

鮮度・サイズ・タグの見方と選び方のポイント

• 重量感・張り: 同サイズなら、ずっしり重く甲羅や脚に張りがある個体を。
• 香り: 生臭さやアンモニア臭が強いものは避ける。
• 脚の欠け: 自宅用のコスパ重視なら「足折れ」も選択肢、贈答は完品推奨。
• 産地タグ: 産地・水揚げ港が明確なタグ付きはトレーサビリティの面で安心。
• 茹で上がり時間: 「浜ゆで直後」は身離れがよく、水分抜けが少ない傾向。

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かねまさ・浜下商店、中村商店など賀露港の有名仲買と通販の特徴

かねまさ・浜下商店の立地とこだわり（浜ゆで・目利き）

港至近に構える老舗の仲買は、競り場での目利きから選別、浜ゆでまでのスピード感が強みで、茹で上がりの香りや身の水分量にこだわる姿勢が評価されています。同店は賀露港（鳥取港）名産の松葉ガニを中心に、季節の海産品も幅広く扱っています（出典: 47CLUB内の紹介、かねまさ・浜下商店 公式）。

中村商店など仲買人直営店の特徴

仲買直営店では当日の相場感や入荷状況をダイレクトに確認でき、サイズや用途を伝えると現物を前に提案してもらえるのが利点です。贈答向けの化粧箱・地方発送の段取りも慣れている店舗が多く、配送日程や温度帯の相談もしやすいでしょう。

通販で買う場合の違い（ギフト・訳あり・発送管理）

産地直送の通販は、贈答に適した完品・タグ付きのラインと、自宅用に価格を抑えた「訳あり（足折れ・甲羅傷）」のラインを揃えるのが一般的です。冷蔵・冷凍の別や到着日の指定可否、漁の天候リスクによる日程変動の扱いなど、ショップごとのルールを事前に確認しておくと安心です。

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賀露港周辺で味わえるカニ料理の種類とおすすめの旅館・食事処

主な料理スタイル別の特徴（茹で・刺し・鍋・焼き）

• 茹でガニ: 旨みと甘みを最もストレートに感じやすい定番。
• カニ刺し: 鮮度が要、ねっとりとした食感と清涼感のある甘み。
• 焼きガニ: 表面の香ばしさと凝縮した旨み、軽い水分抜けで甘さが際立つ。
• カニ鍋・カニ味噌甲羅焼き: 出汁を含ませた口福感、〆の雑炊までが一連の楽しみ。

賀露港周辺のおすすめ旅館・食事処（実例）

具体店はシーズンや入荷により提供形態が変わるため、直近の提供状況を観光情報で確認するのが賢明です。鳥取県観光連盟は松葉がに料理を提供する宿・飲食店の案内ページを公開しており、予約の可否やメニューの傾向を把握する手がかりになります（出典: 鳥取県観光連盟）。

予約時の確認事項（提供時期・コース内容）

• コースの内容: 量（杯数・グラム）、提供スタイル（刺し・焼き・鍋など）の内訳。
• 個体差の扱い: サイズ保証の範囲、足折れ混在の有無。
• 仕入れ連動: 荒天欠航時のメニュー変更や代替対応。
• 表示価格の税込・サービス料の有無、キャンセルポリシー。

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鳥取かにフェスタなど賀露港のカニイベントとベストシーズンの楽しみ方

鳥取かにフェスタの開催時期と主な催し

鳥取かにフェスタの開催時期と主な催しは、鳥取市観光コンベンション協会の情報を参照してください。毎年11月、松葉ガニ漁の解禁時期に合わせて賀露港周辺で開催され、カニ汁のふるまい、海産物の即売、地元グルメやステージ企画など、多彩な催しが行われます（出典: 鳥取市観光コンベンション協会）。

イベントでの注意点とベストシーズンの楽しみ方

• 人気企画は整理券・先着配布となる年もあるため、早めの来場が無難。
• 寒風対策は万全に（手袋・ネックウォーマー・防寒靴）。
• 駐車場は混み合う時間帯があるため、周辺の臨時駐車や公共交通の併用を検討。

賀露港・かろいちへのアクセスと鳥取砂丘などを組み合わせた日帰り・宿泊モデルコース

車・バス・電車での行き方と現地での移動手段

• 車: 鳥取市中心部から港エリアまでは市街地道路でほど近く、冬季は積雪・路面凍結に注意。
• バス: 鳥取駅方面から賀露・港エリア行きの路線があり、時刻は季節で変わるため最新ダイヤを確認。
• タクシー/レンタサイクル: 荷物がある日はタクシーが便利、好天なら海風を感じる短距離サイクリングも快適。

かろいち周辺の駐車場と混雑の目安

かろいち等の施設に駐車スペースが用意されていますが、週末やイベント日は満車が続く時間帯もあります。到着時間を早めるか、周辺の臨時駐車・公共交通の併用を検討するとスムーズです。

日帰りと宿泊それぞれのモデルコース

• 日帰りプラン（午後着）: 砂丘散策 → 賀露港・かろいち（相場観チェック） → 仲買直営で茹で上がりを購入 → 早めの夕食 → 駅・空港へ。
• 宿泊プラン（1泊2日）:
  
  1日目: 砂丘・砂の美術館 → かにっこ館 → 宿で松葉ガニ会席。
• 2日目: 朝市・市場でお土産購入 → 城下町・温泉地へ足を延ばす。

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よくある質問（FAQ）

Q1. 賀露港の松葉ガニの旬と漁期はいつからいつまでですか？

A. 鳥取のズワイガニ漁は毎年11月上旬に解禁され、雄の松葉ガニは冬期（概ね3月頃まで）が中心、雌の親ガニは年内が基本という運用が一般的です。初物は11月、身入り重視なら1〜2月という選び方が多いです（参考: 鳥取県漁業協同組合）。

Q2. 賀露港周辺でその場で食べられるお店や市場は？

A. 港となりの「かろいち」エリアに飲食店や海鮮丼、茹でガニを扱う店が集まり、周辺にも仲買直営の食事処があります。家族連れなら学べる「かにっこ館」とのハシゴも便利です（参考: かろいち 公式）。

Q3. 賀露港産の松葉ガニは通販で買えますか？おすすめは？

A. 産地の仲買直営や地域の老舗が直販サイトで対応しており、タグ付きの贈答向けから足折れの自宅用まで選べます。到着日指定や冷蔵・冷凍の違い、天候による変動条件は店舗ごとに異なるため、商品ページの注意事項を必ずご確認ください。

Q4. 鳥取かにフェスタはいつ、どんな内容？

A. 毎年11月の解禁に合わせて賀露港周辺で開催され、カニ汁のふるまい、即売、ステージなど多彩な催しが行われます。混雑や整理券配布などの運用は年度で変わるため、直前に公式情報を確認しましょう（出典: 鳥取市観光コンベンション協会）。

Q5. 松葉ガニと親ガニの選び方は？

A. 贈答や食べ応え重視なら雄の松葉ガニ、内子・外子の濃厚な旨みを楽しむなら親ガニがおすすめです。いずれも重量感、脚の欠けの有無、産地タグ、茹で上がりのタイミングをチェックすると失敗しにくいです。

通販・お取り寄せで賀露港産カニを買う方法と価格相場、訳あり品の注意点

通販での注文から配送までの流れ（出荷日・到着目安）

1. 希望の商品（雄・雌、サイズ、完品/訳あり、冷蔵/冷凍）を決める。
2. 到着希望日と時間帯を指定（荒天時の代替日・キャンセル方針も確認）。
3. 出荷連絡（トラッキング）を受け取り、受取日に冷蔵庫スペースを確保。
4. 到着後はすぐ開封し、冷蔵は当日〜翌日中、冷凍は必要分のみ解凍して食べる。

価格相場の目安とサイズ別の違い

• 親ガニ（雌）: 1杯あたりおおむね2,000〜6,000円前後。内子・外子の有無で価格が変動。
• 松葉ガニ（雄）中〜大: 1杯あたり1万〜3万円台が目安。身詰まり・サイズで差がつく。
• 特大・上位格付け: 4万円以上〜のケースもあり、初競り期はさらに上振れすることがあります。

相場は天候・水揚げ状況・年の資源量で大きく動くため、複数店を見比べて直近のレンジを把握するのがおすすめです。

訳あり品の見極め方と注意点（保存・賞味）

• 訳あり理由: 足折れ・甲羅傷・色戻り・身入りの個体差など。味に影響が軽微なものも多く、自宅用のコスパに優れます。
• 冷蔵茹で: 到着当日〜翌日が食べ頃、長置きでパサつきやすい。
• 冷凍: 一度で食べ切れる量を小分け解凍、再冷凍は品質劣化の原因。
• 甲羅や身の乾燥対策: キッチンペーパーで包み密封、冷蔵はチルド帯で管理。
• ギフト利用: 見た目重視の場合は完品・タグ付き推奨、事前に熨斗や納品書同梱の有無を確認。

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鳥取かにフェスタなど賀露港のカニイベントとベストシーズンの楽しみ方

鳥取かにフェスタの開催時期と主な催し（再掲）

毎年11月、松葉ガニ漁の解禁時期に合わせて賀露港周辺で開催され、カニ汁のふるまい、海産物の即売、地元グルメやステージ企画など、多彩な催しが行われます（出典: 鳥取市観光コンベンション協会）。

イベントでの注意点とベストシーズンの楽しみ方

• 人気企画は整理券・先着配布となる年もあるため、早めの来場が無難。
• 寒風対策は万全に（手袋・ネックウォーマー・防寒靴）。
• 駐車場は混み合う時間帯があるため、周辺の臨時駐車や公共交通の併用を検討。

賀露港・かろいちへのアクセスと鳥取砂丘などを組み合わせた日帰り・宿泊モデルコース

日帰りと宿泊それぞれのモデルコース（続き）

• 日帰りプラン（午後着）: 砂丘散策 → 賀露港・かろいち（相場観チェック） → 仲買直営で茹で上がりを購入 → 早めの夕食 → 駅・空港へ。
• 宿泊プラン（1泊2日）: 1日目: 砂丘・砂の美術館 → かにっこ館 → 宿で松葉ガニ会席。 2日目: 朝市・市場でお土産購入 → 城下町・温泉地へ足を延ばす。

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まとめ

• 鳥取港（通称・賀露港）は、栄養豊富な日本海の沖合で育った松葉ガニの一大水揚げ拠点で、初競りの注目度も高い名産地です（47CLUB、事業者公式、観光情報）。
• 漁は11月上旬に解禁、親ガニは年内、雄の松葉ガニは冬期が中心で、味のピークを狙うなら1〜2月がねらい目です（鳥取県漁協）。
• 現地で買うなら「かろいち」や仲買直営で重量感・タグ・茹で上がりをチェック、通販は冷蔵/冷凍・到着日の可否・訳あり理由を必ず確認しましょう。
• 11月の「鳥取かにフェスタ」や砂丘観光と組み合わせ、ゆとりのある時間配分と防寒対策で冬の港町を満喫するのがおすすめです。

執筆者: かに通（kani-tu.com）編集部ライター
取材・実食経験: 冬季の賀露港エリアでの市場取材、浜ゆで松葉ガニ・親ガニの実食、産地直送通販の受取・保管テストを継続的に実施しています。

参考

• 鳥取賀露港 松葉がにセンター かねまさ・浜下商店（47CLUB） – https://www.47club.jp/pages/89033310414
• かねまさ・浜下商店 公式 – https://www.hamashita.jp
• 賀露港のカニ情報（マツビシ） – https://matsubishi.online/blogs/fishing-harbor/karo
• 鳥取県漁業協同組合 – http://www.ttgyokyo.jf-net.ne.jp
• 鳥取港海鮮市場 かろいち – https://karoichi.jp
• 松葉がに料理が食べられるところ｜鳥取県観光連盟 – https://www.tottori-guide.jp/tourism/tour/view/629
• 鳥取かにフェスタ（鳥取市観光コンベンション協会） – https://www.torican.jp/festival/detail_1096.html