ズワイガニの捌き方 完全ガイド
最終更新日: 2025-12-26
殻が固くて手が痛い、どこから外せばよいか分からない、カニ味噌をこぼしてしまうなど、カニ 捌き方の悩みは意外と共通しています。この記事では、初心者でも安全かつ効率よく、ズワイガニをきれいに捌く方法を順に解説します。
筆者のひとこと:通販編集として年間30杯以上のズワイガニを試食・撮影で捌いています。滑り止めとキッチンバサミの使い方を変えるだけで、手間と失敗が大きく減ると感じています。
目次
まず知っておきたいズワイガニの部位と捌く前の準備
カニの主要部位(甲羅・ふんどし・脚・エラ・胴体)の見分け方
- 甲羅:背中の硬い部分。内側にカニ味噌と胃袋があります。
- ふんどし(前かけ):腹側の三角形のパーツ。ここを起点に甲羅を開けます(ふるなび)。
- 脚:肩(付け根)→太い脚→中節→先端へと関節が続きます。
- エラ(ハカマ):甲羅を外すと左右に並ぶ灰色〜ねずみ色のヒラヒラ。後で除去します(姫丸通販)。
- 胴体:脚の付け根が集まる中心部。細い身がびっしり入っています。
必要な道具:キッチンバサミ・まな板・軍手・布巾
- キッチンバサミ:殻の“両側を切り開く”用途に最適で安全です(ますよね)。
- まな板:滑り止めとして濡れ布巾を下に敷くと安定します。
- 軍手または耐切創手袋:殻のエッジから手を守れます。
- 布巾・キッチンペーパー:水分やカニ味噌の漏れを受け止めます。
キッチンバサミを主役にすると、殻を割る力が減り安全で簡単に進められます(ますよね)。
生カニと茹でカニでの扱い方の違い(簡単な注意点)
- 生カニは身が柔らかく崩れやすいので、切り込みは浅く丁寧に。
- 茹でカニは殻が硬いぶん、関節を狙って切ると省力化できます(さいほく)。
- 食品衛生上、生食は避け、加熱品は冷蔵で当日〜翌日までに。ノロウイルス対策として85〜90℃で90秒以上の加熱が推奨されています(厚生労働省)。
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ふんどし(前かけ)の外し方と甲羅を開けてカニ味噌を扱う手順
腹側を上にしてふんどしを外す具体手順
- カニの腹を上に向け、三角形のふんどしの端を指またはハサミで起こします。
- 根元側へパタンと倒すように持ち上げて外します(ふるなび)。
甲羅の浮かせ方と外し方(甲羅を割らないコツ)
- ふんどし側の隙間に親指を差し込み、甲羅を少しずつ浮かせます。
- 片手で胴体を押さえ、もう一方で甲羅をゆっくりはがします。無理にこじらず、左右に小さく揺らすと外れやすいです(ふるなび)。
甲羅内のカニ味噌の取り出し方と保存・食べ方の注意
- 甲羅内の緑褐色のペーストがカニ味噌。スプーンで一旦ボウルへ避難させます。
- 甲羅内の胃袋(口の真後ろの固い袋状)は取り除きます。カニ味噌と混ぜないよう注意しましょう(ふるなび)。
- 当日中に食べきるのがおすすめ。保存する場合は清潔な容器で冷蔵し、早めに。アレルギー対象食品(かに)である点も留意ください(消費者庁)。
エラ(ハカマ)は外して安全性を高めます。次のセクションで詳しく解説します。
エラ(ハカマ)の見つけ方と安全に取り除く理由
エラ(ハカマ)はどこにあるか写真で確認するポイント
- 甲羅を外すと胴体の左右に放射状に並ぶ薄いヒダが見えます。灰色〜ねずみ色で柔らかい部分がエラ(ハカマ)です(姫丸通販)。
エラの取り除き方(甲羅を外した後の具体動作)
- 親指と人差し指でつまみ、根元から左右ともに引き抜きます。
- 取り残しはペーパーで拭い、流水は身が水っぽくなるので最小限に。
エラは食べられるか・食べない方がよい理由
- 食べられなくはないものの、風味が悪く食味を損ねやすいので除去が無難です(姫丸通販)。
- 見た目の灰色が苦手な方も多く、初心者は取り除く方が満足度が上がるでしょう。
脚の切り離しからキッチンバサミで安全に殻をむく方法
脚を付け根から切り離す手順(力を入れすぎないコツ)
- 胴体をしっかり押さえ、脚の付け根の関節にハサミを入れて切ります(さいほく)。
- 切る方向は“関節の隙間”へ。骨のような硬い芯を避けると軽い力で切れます。
関節にハサミを入れて殻の両側を切る方法
- 一本ずつ、脚の内側の柔らかい膜に沿って“左右の殻端”を細く切り落とします。
- 殻が“筒”から“開いた板”になるイメージで、身をつぶさずスライドで取り出します(ますよね)。
キッチンバサミを使う際の安全ポイント(手の保護)
- 殻のエッジは鋭利です。軍手や耐切創手袋を推奨します。
- まな板の下に濡れ布巾を敷き、滑りを防ぐとケガを避けやすいです(ますよね)。
実践ステップ:初心者でも失敗しないズワイガニの捌き方(茹でカニと生カニの違い付き)
ステップ1:準備と安全確認(道具・カニの向き)
- まな板を固定し、軍手・ハサミ・ペーパーを手元に。
- カニは腹側を上に向けて、ふんどしが見える姿勢に。
ステップ2:ふんどしを外し甲羅を取る
- ふんどしを起こして外す→甲羅を左右に揺らして外す(ふるなび)。
- カニ味噌はスプーンで避難。胃袋は外します。
ステップ3:エラと内臓の除去
- 灰色のエラ(ハカマ)を左右とも根元から除去(姫丸通販)。
- 余分な水分はペーパーで拭き取ります。
ステップ4:脚の切り離し〜殻むき〜身の取り出し
- 関節の隙間で脚を外す(さいほく)。
- ハサミで殻の両側を細く切り落とし、身をスライドで取り出す(ますよね)。
- 胴体は中央から割り、部屋ごとに短い切れ目→押し出し。
茹でカニと生カニで変えるべきポイントと保存方法
- 生:切り込みは浅く、身を支えながらゆっくり。加熱調理で安全に。
- 茹で:関節狙いでテンポよく。捌いたら冷蔵で当日〜翌日までに。
- 加熱の衛生目安は85〜90℃で90秒以上が推奨です(厚生労働省)。
注意点とコツ(安全・衛生・味)
- 殻のエッジでの切創が多いので、手袋と滑り止めの二重対策がおすすめです。
- アレルギー表示対象の「かに」を含むため、提供時は同席者のアレルギー有無を確認しましょう(消費者庁)。
- 身を水洗いしすぎると旨味が流れます。基本は拭き取りで対応すると良いでしょう。
- 甲羅を起点にせず無理に背から外すと、カニ味噌が飛び散りやすいので順序を守ると安心です(ふるなび)。
まとめ
カニ 捌き方の王道は「ふんどしから甲羅を開ける→エラと胃袋を外す→関節で脚を外し、殻の両側を切って身を出す」という流れです。キッチンバサミ中心の手順は安全かつ効率的で、身崩れやケガのリスクを減らせます(ますよね、さいほく、ふるなび、姫丸通販)。衛生面の基本も押さえ、旬のズワイガニをベストな状態で楽しみましょう。







