日本のカニの種類と見分け方ガイド
最終更新日: 2025-12-31
旬の違いや地域名、分類まで「日本 カニ 種類」の疑問をまとめて解説します。迷いやすいズワイとベニズワイの違い、タラバガニの分類の真実、買い方・さばき方の基本まで一気に把握できる内容です。
目次
日本で見るカニの分類と国内の生息数
カニに見える生き物は大きく「カニ類(カニ亜目)」と「ヤドカリ類(ヤドカリ亜目)」に分かれます。姿が似ていても分類は異なる場合があります。
カニ類(カニ亜目)とヤドカリ類(ヤドカリ亜目)の違い
- カニ類(例:ズワイガニ、毛ガニ、ワタリガニなど)は一般にハサミ以外の脚が4対です。
- ヤドカリ類(例:タラバガニ、ハナサキガニ)は「カニ」と呼ばれますが分類はヤドカリ亜目に入ります。外見は似ていますが体のつくりが異なります。
- 世界と日本の種数は定義に幅がありますが、一般的な解説では「世界に約5,000種、日本に約1,000種」とする説明も見られます(Sanchoku Mallの解説より)。
参考: Sanchoku Mallのコラムでは、カニは「カニ類」と「ヤドカリ類」に大別され、世界約5,000種、日本約1,000種と紹介されています。
世界と日本におけるカニの種類の数と分布
- 日本は寒流と暖流がぶつかる海域や多様な沿岸地形により、カニの種類が豊富です。
- 沿岸域ではズワイガニ・ベニズワイガニ、北方では毛ガニ、内湾や汽水域ではワタリガニ、河川ではモクズガニなどが見られます。
公的統計や分類は随時更新されます。最新の漁獲動向は農林水産省「漁業・養殖業生産統計年報」も参考になります。
日本四大カニとは:ズワイガニ・タラバガニ・毛ガニ・ハナサキガニの特徴
日本で広く親しまれる「四大カニ」はズワイガニ、タラバガニ、毛ガニ、ハナサキガニとされることが多いです(Marutsuの解説より)。
ズワイガニの一般的特徴
- 上品で繊細な甘み、脚の身は繊維が細かく、刺身・しゃぶ・茹で・焼きに幅広く合います。
- 主な漁場は日本海側や北海道沖。旬は冬を中心に地域差があります。
参考: ズワイの味わい・身質の特徴は虎ノ門市場の解説に基づきます。
タラバガニの特徴(分類上の位置づけ)
- 太い脚にぎゅっと詰まった身が魅力。豪快な食べごたえが特徴です。
- 分類上はヤドカリ類に属します(詳細は後述)。
参考: タラバガニの分類の説明はDiscover Japanの「ニッポンのカニ図鑑」に拠ります。
毛ガニの味わいと用途
- 甲羅味噌が濃厚で、身は甘く出汁力が高いです。茹で・味噌甲羅焼き・汁物に向きます。
- 北海道での流通が中心。旬は地域ごとに異なり通年で楽しめます。
参考: 四大カニの整理はMarutsuのカニ専門店による解説に基づきます。
ハナサキガニの産地と特色
- 北海道の東部(根室など)で知られ、赤く棘の多い甲羅が目印です。
- 濃い旨みと香り、歯切れの良い脚肉が評判です。
参考: 四大カニの整理はMarutsuのカニ専門店による解説に基づきます。

ズワイガニの地域名と紅ズワイ(ベニズワイ)との違い
ズワイは産地で呼び名が変わります。見た目や味の傾向、漁場の違いも押さえておくと選びやすくなります。
主要なズワイガニの産地名(松葉ガニ、越前ガニ、加能ガニ等)
- 松葉ガニ(主に山陰地方)
- 越前ガニ(福井)
- 加能ガニ(石川)
- ほかに間人(たいざ)ガニ、日帰りガニ、雌のセイコガニ(地方名:コウバコガニ)などの呼称もあります。
- ズワイは日本海で多く獲れ、身入りが良く繊維が細かいのが一般的な評価です(虎ノ門市場の解説より)。
紅ズワイガニ(ベニズワイガニ)の特徴とズワイガニとの比較
- 紅ズワイは深海性で殻は鮮やかな赤色。水分が多く、みずみずしい甘さが特徴です。
- ズワイに比べると価格は手頃になりやすい一方、身の締まりは産地・個体で差が出やすいです。
- ボイルでジューシーに、カニ飯や味噌汁の出汁にも向きます。
参考: ズワイの味わい・身質の特徴は虎ノ門市場の解説に基づきます。
タラバガニの正体:ヤドカリ類に分類される理由と食味
見た目はカニですが、分類学上はヤドカリ類に含まれます(Discover Japanの解説より)。
分類学的にはヤドカリ類(金属学的な補足)
- タラバガニはヤドカリ亜目に属し、「本当のカニ(カニ亜目)」とは系統が異なります。
- 外見がカニらしく進化した例として知られ、食用としては古くから重宝されています。
参考: タラバガニの分類の説明はDiscover Japanの「ニッポンのカニ図鑑」に拠ります。
脚肉の特徴と味わい・流通の主な漁場
- 太い脚に弾力のある繊維質の身。焼きやバターソテーで香ばしさが映えます。
- 主な漁場はオホーツク海やベーリング海など寒冷海域。冷凍での流通が中心です。
参考: タラバガニの分類の説明はDiscover Japanの「ニッポンのカニ図鑑」に拠ります。
毛ガニとハナサキガニの味・用途・見分け方
どちらも北の海を代表する人気種ですが、味の個性と使い分けがあります。
毛ガニの旨みと蟹味噌の特徴
- 殻に細かな毛が密生。身は甘く、何より甲羅味噌が濃厚です。
- 茹でてそのまま、甲羅に味噌と身を合わせて炙る食べ方が定番です。
- 贈答では「味噌重視の通好み」という評価を受けやすいです。
ハナサキガニの産地と食べ方
- 北海道東部で名高く、夏〜初秋に見かける地域が多いです。
- 脚の可食部が濃く、塩ゆでや鉄砲汁で旨みが際立ちます。
- 分類はタラバ同様にヤドカリ類で、棘の立つ赤い甲羅が目印です。
見た目での見分け方
- 毛ガニ: 茶〜焦げ茶の甲羅に細毛、甲羅は丸みがあり小ぶり。
- ハナサキ: 鮮やかな赤、鋭い棘が多く、脚が太短く見える個体が多い。
筆者の実食メモ: 甲羅味噌を楽しみたいなら毛ガニ、身の食べ応えならハナサキが向くと感じます。しゃぶ用途はズワイ、焼きの香ばしさはタラバが生きます。

ワタリガニ・モクズガニなど日本でよく食べられるその他のカニ
「日本 カニ 種類」を広げると、地域色豊かな身近なカニも見逃せません。
ワタリガニ(ガザミ系)の特徴と料理例
- 内湾〜沿岸に多いガザミは、濃い出汁と甘い身が魅力。メスは内子・外子が珍重されます。
- 味噌汁、パスタ、チゲ、蒸し物など多用途です。
モクズガニ・川ガニの生態と食文化
- 河川〜汽水域に棲み、中国の上海ガニに近縁。秋の産卵期に味が乗ります。
- 必ず加熱してください。川のカニは生食にリスクがあるため、十分な加熱が安心です(食品安全の観点からの一般的注意)。
タカアシガニやケガニなどの特徴
- タカアシガニは深海性で世界最大級。静岡などで水揚げがあり、蒸しや鍋で楽しみます。
- 既出の毛ガニは北海道の看板種として通年人気です。
最新の資源・漁期情報は、公的機関(例: 農林水産省の統計や各道県の水産試験研究機関)での案内も確認すると安心です。
美味しいカニの選び方と基本のさばき方・調理法
買ってから後悔しないためのチェックと、失敗しにくい加熱・さばき方をまとめます。
購入時のチェックポイント(鮮度・重さ・殻の状態)
- 重さ: 同サイズなら重い個体を。身入りの目安になります。
- 殻: ひび割れや異臭がないか。ツメ先まで張りがあるものが目安です。
- 冷凍品: 霜だらけ(再凍結痕)のものは避け、グレーズ(氷膜)が均一なものを選びます。
- 産地・加工: 浜ゆでのタイミングや加工地の表示もチェックしましょう。
簡単な茹で方・蒸し方・焼き方の手順
- 茹で方
- 大鍋に海水程度の塩分(約3%)で湯を沸かす
- 甲羅を下にして入れ、沸騰後に中火で目安15〜20分(1kg級)
- 取り出して粗熱を取り、余熱で落ち着かせる
- 蒸し方
- 蒸し器にたっぷりの湯、甲羅下で入れる
- 中火で20分前後(1kg級)。旨みが流出しにくくおすすめです
- 焼き方(切りガニ・脚)
- 水分を拭って中火で両面をさっと炙る
- 表面がふっくら色づけば食べどき。焼きすぎに注意
基本のさばき方(殻を外す手順)と保存のコツ
- さばき方
- 甲羅を外す → えら(ガニ)を除去
- 胴を半分→脚を外し、関節で折ってハサミで殻を切る
- 甲羅味噌は身と和えたり、甲羅焼きに使う
- 保存
- ボイル済みは殻付きのままラップ+密閉で冷蔵2日程度、長期は冷凍
- 解凍は冷蔵庫でゆっくり。再冷凍は品質劣化が大きいので避けます
ポイント: 蒸すと旨みが逃げにくく、茹では香りがマイルドになります。用途で使い分けましょう。

カニ選びでよくある疑問:旬の時期や「本物のカニ」の定義
カニ選びで迷いやすいポイントをQ&Aで簡潔に整理します。
- Q: カニはカニ類とヤドカリ類の違いは何ですか?
A: 系統が異なります。ズワイや毛ガニは「カニ亜目」、タラバやハナサキは「ヤドカリ亜目」です。見た目は似ますが体のつくりが違います(Sanchoku Mallの分類解説参照)。 - Q: 日本四大カニ・五大カニとは何ですか?
A: 一般に四大カニはズワイ、タラバ、毛ガニ、ハナサキです(Marutsu)。五大とする場合、ベニズワイやワタリガニを加える言い方があります。 - Q: ズワイガニと紅ズワイガニの違いは?
A: 漁場と身質が異なります。ズワイは身の繊維が細かく上品、紅ズワイは深海性で水分が多くみずみずしい甘さが出ます(虎ノ門市場の解説)。 - Q: タラバガニは本物のカニですか?
A: 食用としてはカニと呼びますが、分類はヤドカリ類です(Discover Japan)。味と食べ応えは抜群で、焼きやバターソテーに向きます。 - Q: 各カニの旬の時期はいつですか?
A: 地域差がありますが、目安は以下です。- ズワイ: 冬中心(日本海側)。雌(セイコ)は初冬
- ベニズワイ: 秋〜冬に流通が増えやすい
- 毛ガニ: 地域ごとに漁期がずれるため通年楽しめます
- タラバ: 冬〜春に流通が多い
- ハナサキ: 夏〜初秋の地域が多い
最新の漁期は各自治体や統計を確認してください(農林水産省の統計年報など)。
まとめ
- 「日本 カニ 種類」は分類(カニ類/ヤドカリ類)を押さえると理解が進みます。ズワイ・毛ガニはカニ亜目、タラバ・ハナサキはヤドカリ亜目です。
- ズワイは地域名と漁場で個性が変わり、紅ズワイは深海ゆえのみずみずしさが特徴。タラバは豪快、毛ガニは味噌重視、ハナサキは濃旨脚が魅力です。
- 選ぶときは「重い・殻が健全・加工表示を確認」。調理は蒸しが旨みを保ち、茹では万能、焼きは香ばしさが出ます。
- 旬や漁期は地域差が大きいので、公的情報も併せて最新を確認しましょう。
執筆者の知見: 通販の試食・取材で各種を食べ比べてきましたが、初めてなら「蒸し毛ガニ(味噌重視)」か「生ズワイしゃぶ(甘み重視)」が満足度が高いと感じます。贈答の見栄えはタラバ脚が強いです。








