金沢カニ時期完全ガイド解禁日と漁期の選び方

金沢のカニ時期2025:解禁日と攻略

最終更新:2025-12-28
執筆:kani-tu編集部(石川の海産・市場取材担当)
実地経験:筆者は2022年以降、解禁週の近江町市場・金石港を毎年取材し、初競り当日の入荷状況や飲食店の提供開始タイミングを継続確認しています。

金沢のカニ時期を外さず「いつ行けば食べられるか」「どこで買ってどこで食べるか」を迷わず決められるよう、2025年の解禁日、漁期、予約と当日の立ち回り、天候リスクまで一気に整理します。

金沢のカニ解禁日はいつ?2025年の開始日と意味をわかりやすく解説

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2025年のカニ解禁日は11月6日(立冬)

日本海側の石川県では、毎年11月6日にズワイガニ漁が解禁されます。石川県公式観光サイトは、オス(加能ガニ)が11月6日〜3月20日、メス(香箱ガニ)が11月6日〜12月29日と案内しており、県内で一般的に用いられる基準と言えるでしょう。金沢の事業者発信でも2025年の解禁日は立冬の11月6日と案内されています。

ポイント
・金沢の「カニ時期」を起点にするなら「解禁日=11月6日」を覚えておくのが近道です。

食べられる“旬の幅”は、オスは翌年3月20日頃まで、メスは年内12月29日頃までが一般的な目安です。

解禁日が示す“漁と市場のタイミング”とは

解禁とは出漁が可能になる日を指し、実際に消費者が買える・食べられるタイミングは「初水揚げ→初競り→店頭・飲食店提供」という流れをたどります。金沢周辺では、初荷は解禁日の夕刻〜翌朝に港へ入り、翌朝の市場・近江町市場での並びが動き出すのが通例で、飲食店は仕込みを経て当日夜〜数日内に提供を始めるケースが多いと考えられます。地元市場の販売案内でも「販売期間は11月6日から翌年3月中旬」といった実務的な運用が示されています。

要点
– 観光で“確実に”買うなら、解禁翌日の朝〜昼の近江町市場が動きやすいです。

飲食店のフルメニューは、仕込みの都合で解禁当日夜〜数日後に揃うことが多いです。

加能ガニと香箱ガニの漁期と見分け方──味・サイズ・旬の違い

加能ガニの漁期(オス)と味の特徴

  • 漁期の目安:11月6日〜3月20日頃(石川県公式観光サイトの案内に準拠)
  • 特徴:甲羅が大きく脚の身が太いズワイガニのオスで、石川県産の証としてタグが付く。力強い甘みの脚肉と濃厚なかにみそが魅力で、刺身、浜茹で、焼きガニ、かにすきなど幅広い調理に向きます。
  • 旬の感じ方:水温が下がる真冬に身が締まりやすく、年末〜2月にかけてズワイらしい充実の食味を狙えるでしょう。

香箱ガニの漁期(メス)と見た目・食べどころの違い

  • 漁期の目安:11月6日〜12月29日頃(石川県公式観光サイトに準拠)
  • 特徴:小ぶりなメスで、最大の楽しみは外子(プチプチの卵)と濃厚な内子。甲羅に身・内子・外子・味噌を詰めた“甲羅盛り”は冬の金沢名物として知られます。
  • 見分け方:サイズがコンパクト、外子の有無、店頭掲示の表示で判別しやすいです。価格はオスより手に取りやすい一方、漁期が短く、年内で終了する点が最大の注意点です。

近江町市場と金沢の主なカニ販売・飲食店ガイド(どこで買って食べるか)

近江町市場のカニまつりと開催時の特徴

金沢の“台所”近江町市場では、加能ガニ・香箱ガニの解禁に合わせて「カニまつり」が行われ、振る舞いのカニ汁などでシーズンの始まりを祝います。2025年のイベントも金沢市観光協会の公式サイトで案内されており、開催時期は例年解禁直後で、市場全体が最も活気づくタイミングです。

  • 初荷の相場観が見え、サイズ・等級の見比べ学習に最適です。
  • その場で茹でてもらい、イートインや簡易卓で味わえる店舗もあります。

市場・老舗・専門店の選び方とおすすめ店舗例

  • 選び方の軸:産地・タグ・等級・重さ表示が明快か(表示が丁寧な店は納得感が高いです)。
  • 茹で上がり時刻の掲示やオーダー茹で可否:出来立てかどうかは味に直結します。
  • 発送対応の柔軟さ:持ち帰りと配送の選択肢があると旅行計画に合います。

目安となる販売期間:市場・小売:解禁日から翌年3月中旬の運用告知が見られます。

注目:飲食店:片町エリアの情報発信でも解禁と同時に「カニ面」ほか冬メニューが始動する旨の案内があり、居酒屋・おでん店での提供が広がります。

よくある質問(FAQ)

Q1. 金沢のカニ解禁日はいつ?
A. 2025年は11月6日で、石川県の一般的な漁期はオス(加能ガニ)が翌年3月20日頃まで、メス(香箱ガニ)が12月29日頃までです。

Q2. 加能ガニと香箱ガニの違いは?
A. オスの加能ガニは大ぶりで脚肉の食べ応え、メスの香箱ガニは内子・外子の旨みが持ち味で、漁期は香箱が年内で短い点が最大の違いです。

Q3. 金沢でカニを食べるおすすめの店は?
A. 近江町市場の仲買直営や老舗の居酒屋・おでん店がねらい目です。茹で上がり時刻の掲示やタグ表示が丁寧な店を選ぶと満足度が高いでしょう。解禁直後は「カニまつり」で市場全体が盛り上がります。

Q4. カニの漁期はいつまで?
A. 石川県の目安は、オスが3月20日頃まで、メスが12月29日頃までです。

カニの予約方法と数量限定の現実──いつ予約すべきか、当日の買い方

予約が必要なケース(宿・料亭・人気店)と具体的な手順

  1. 2〜3週間前に電話か公式サイトで問い合わせ、解禁週の提供可否・入荷状況・価格目安を確認します。
  2. 希望サイズ(タグ付きの等級)、提供形態(姿ゆで/半身、コース内の品数)を具体化します。
  3. 取り置き・事前決済・キャンセル規定(荒天で入荷途絶時の扱い)を聞き、確認メールを保存します。
  4. 直前の天候と水揚げ次第で内容変更があり得るため、代替メニューの同意まで取り決めると安心です。

当日購入のコツ(並び・早朝・問い合わせ)

  • 近江町市場は午前中が主戦場で、開店直後に良品が動きます。
  • 茹で上がり時刻の掲示を確認し、湯上がり直後か一晩寝かせたものを用途で選びます。
  • タグ・重さ・甲羅裏の身入り、脚付け根の弾力を見て、用途を店員に伝えて最適解をもらうのがおすすめです。
  • 宅配は冷蔵便で到着日と食べる日を逆算し、消費期限の説明を受けます。

実地メモ:筆者は解禁翌朝の市場で、入荷直後の浜茹でを「茹で上がりから1時間以内」で購入した際に最も香り立ちが良いと感じています。

天候不良や不漁で変わるカニの入荷・価格──旅行前に確認すべき情報と代替案

シケや不漁が流通に与える影響

  • 冬の日本海は時化で出漁が止まり、連日入荷ゼロや入荷薄で相場が跳ねることがあります。
  • 結果として、予約内容の変更、提供休止、サイズの繰り下げなどが起きやすく、特に香箱ガニの短期漁期では影響が顕著です。

価格への影響:荒天直後ほど上振れしやすい傾向があります。

天候回復後に相場が落ち着くまで数日かかることもあります。

金沢名物『カニ面』ほかおすすめのカニ料理と店での楽しみ方

カニ面とは何か(見た目・食べ方)

カニ面は香箱ガニの甲羅に身・内子・外子・味噌を詰め、金沢おでんの種として供される冬の名物です。おでん出汁をまとった内子・外子の旨みが奥行きを増し、日本酒との相性が抜群と言われています。解禁と同時に冬メニューとして提供が始まる案内も地元の飲食情報サイトに見られ、シーズンを象徴する一品です。

食べ方のコツ:まずはそのまま、次に出汁を含ませ、最後に少量の酢や柚子皮で香りを足すと表情が変わります。

金沢で味わえるおすすめメニューと注文のコツ

  • 市場:浜茹での香箱甲羅盛り、加能ガニの半身盛り、ミソ甲羅焼き。
  • 居酒屋・おでん店:カニ面、香箱の甲羅盛り、脚天ぷら、かにすき小鍋。
  • 注文時のコツ:「本日の産地・タグ・茹で上がり時刻」を聞くと満足度が上がり、サイズと価格のバランスを店側と相談すると良いでしょう。

実地メモ:筆者は“出汁が強すぎない店”のカニ面を好みます。内子の風味が立つ分、香箱の個性が明確に伝わります。

金沢のカニ時期チェックリスト──旅行前の確認事項と行動プラン

旅行前チェックリスト(解禁日・漁期・予約・天候確認)

  • 解禁日:2025年11月6日。
  • 漁期:加能ガニ(オス)〜3月20日頃、香箱ガニ(メス)〜12月29日頃。
  • 予約:香箱は特に要予約、加能の大型も事前相談。
  • 天候:出発2〜3日前から気象庁をチェック、荒天時の代替案を用意。
  • イベント:近江町市場「カニまつり」の開催可否・日時を確認。

到着後のおすすめ行動(市場での買い方・飲食店での頼み方)

  • 朝の近江町市場で“タグ・重さ・茹で上がり”を確認して購入、当日中に食べ切るか冷蔵管理。
  • 昼は甲羅盛りや味噌甲羅焼き、夜は予約した店でカニ面・コースを堪能。
  • 不漁・高騰時は「サイズを一段階下げる」「料理法を変える」で満足度を調整。

実地メモ:期間中は天候と入荷状況をこまめに確認されることをおすすめします。

まとめ:金沢のカニ時期は「解禁=11/6」を起点に、香箱は年内、加能は3月頃までが目安です。解禁直後は市場が熱く、飲食は予約が安心、天候は気象庁で直前確認が鉄則です。迷ったら“表示が丁寧な店”と“茹で上がり時刻”を合言葉に選ぶと失敗が少ないでしょう。

参考

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