更新日:2025-12-28
目次
初めてでもわかるカニの切り方:この記事でできること
カニ 切り方 の基本が最短ルートで身につき、身を崩さず綺麗にさばけるようになるゴールを明確に示します。家庭の台所で安全に、見栄えよく、食べやすく仕上げるコツまで一気通貫で学べます。
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この記事で学べること(基本の流れと所要時間)
- 甲羅の外し方、カニミソの扱い、エラの除去という最初の関門を安全にクリアする手順が理解できます。
- 脚の付け根の切り離し、関節ごとの切断、殻のむき方まで、身を崩さないハサミの入れ方が身につきます。
- 初回でも20〜30分、慣れると10〜15分を目安に盛り付けまで仕上げられるようになります。
対象読者(初心者〜家庭での調理者)
- 初めてゆでガニ・ボイル済みガニをさばく方、家族分を短時間で準備したい方におすすめです。
- キッチンばさみ中心で手早く進めたい方、見た目良く甲羅盛りまで整えたい方に向いています。
ズワイガニ・タラバガニ・毛ガニの違いと食べられる部位
カニの種類によって殻の硬さや身の入り方が異なり、最適な切り方も少し変わります。種類の特徴を押さえると、無駄なく美味しい部位から攻められます。
ズワイガニの特徴と食べられる部位
ズワイは脚が長く身が上品で、肩肉と胴体の繊維質も甘みが感じられます。甲羅内のカニミソは濃厚で、甲羅に移して楽しむ盛り付けが映えます。
タラバガニ・毛ガニの特徴の違い(切り方のポイントの違い)
タラバは殻が厚く脚の一本が太いのが特徴で、関節を正確に外してから縦に殻を切り開くと身離れが良くなります。毛ガニは甲羅のカニミソが主役と言われ、胴体の身も詰まりが良いので、甲羅と胴体の処理を先に済ませる流れが効率的です。
部位別の身の入り方(脚・胴体・甲羅内)
- 脚:棒肉が主役、見栄え良く出せる部位です。
- 胴体:細かな繊維質のほぐし身、サラダや酢の物に向きます。
- 甲羅内:カニミソや内子(種による)をまとめ、甲羅焼きにも展開できます。
必要な道具と下準備:ハサミ・包丁の選び方と衛生管理
安全で早い「カニの切り方」は道具選びと下準備で7割決まります。滑らない環境と切れ味の良さが、身崩れ防止の近道です。
必須アイテム(キッチンばさみ・小型包丁・まな板・ピンセットなど)を揃え、刃先が細く食い込むハサミを選ぶと関節の膜を安全に捉えやすいです。まな板の下に濡れ布巾を敷いて滑りを抑え、甲羅や脚の向きを一定に保つと、同じ角度で迷わず切り進められます。
衛生面と下処理(流水でのすすぎ方や保存状態の確認)では、解凍品は冷蔵庫内でゆっくり解凍し、表面の氷膜やドリップを軽く流水で落とします。厚生労働省が案内する「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」に沿い、手洗い・器具の洗浄消毒・低温保存を徹底すると安心です(参考:厚生労働省)。
甲羅の開け方とカニミソの取り扱い、エラの除去方法
甲羅を安全に外し、食べられる部位と除去すべき部位を見極めることが、失敗しないカニの切り方の第一歩です。
ふんどし(前かけ)を外して甲羅を持ち上げる手順(甲羅の外し方)
- カニを腹側に向け、三角形のふんどし(前かけ)を指で起こして外します。
- 甲羅と胴体の隙間に親指をかけ、甲羅を手前に持ち上げます。力を入れすぎず、ゆっくり外すと内側が崩れません。
甲羅内のカニミソの扱い方(移し方・食べ方の提案)
甲羅内のカニミソは、殻片が入らないようスプーンで甲羅に集め直すと食べやすいです。信頼できる解説でも、カニミソは甲羅に移して楽しむ食べ方が紹介されています(参考:さいほく、Geocities)。
エラ(ガニ)の見分け方と安全な除去のやり方
灰褐色でふわふわしたエラ(通称ガニ)は食用に適さないため、指でつまみ取り除きます。毒ではないとされていますが、食べない処理が推奨されています(参考:さいほく、Geocities)。
脚の切り離し方と殻のむき方(関節ごとの切断とハサミの使い方)
身を崩さない最大ポイントは、関節の膜を狙って切り、殻の両側を“開いて”押し出すことです。
脚の付け根での切り離し方法(安全な持ち方とハサミの入れ方)
- 甲羅を片手で押さえ、反対の手で脚の付け根を持ちます。関節の谷間にハサミの先端を入れ、膜を切る要領で付け根を外します。
関節ごとの切断手順(どこを切ると身が取りやすいか)
- 脚は関節ごとに分け、関節中央の柔らかい部分に刃先を入れると、殻に力をかけず分離できます。太い部位は、表面に浅いガイド切り込みを入れるとズレません。
殻の両側を切って押し出すようにむくコツと身を崩さない方法
脚の殻は上下片面だけでなく、左右から細く切り開いて“チャック”を作ります。両側を切ってから身を押し出すと崩れにくいと解説されており、初心者でも成功率が上がります(参考:ふるなび)。
ふんどし(前かけ)の外し方と胴体のさばき方で身を崩さないコツ
甲羅を外したら、胴体の処理で細かな身をしっかり回収します。最後に盛り付けまで整えると達成感が違います。
ふんどし(前かけ)の外し方の手順と注意点
- 前述の要領でふんどしを外し、腹側の膜や余分な内臓を軽く取り除きます。水をかけすぎると旨味が流れるため、ペーパーで拭き取る程度に留めます。
胴体の割り方(内臓の除去と身の取り出し方)
胴体を縦半分に割り、指や小さじで部屋ごとに身をかき出します。軟い殻片が混じりやすいので、ピンセットで除去しつつボウルに集めると使い勝手が良いです。
身を綺麗に残すための最後の仕上げ(盛り付けのコツ)
棒肉は脚の形を残して並べ、胴体のほぐし身は小鉢や甲羅にまとめます。カニミソを甲羅へ戻して中央に配し、彩りに柑橘や大葉を添えると一気に映えます。
よくある質問(FAQ)
カニの脚の殻を綺麗にむくコツは?
関節の膜を切ってから、殻の両側にハサミを細く入れて“開き”、身を押し出すように取り出すと崩れにくいです。太い脚は事前に浅いガイド切り込みを入れると滑りません。
カニミソは食べられる?どう扱えばよい?
食べられます。甲羅内のミソを甲羅へ集め直し、殻片を避けて盛ると口当たりが良いです。加熱料理に使う場合は甲羅焼きやソースが相性抜群です(参考:さいほく、Geocities)。
ズワイガニとタラバガニのさばき方の違いは何ですか?
タラバは殻が厚く脚が太いので、関節を確実に外してから縦方向に殻を切り開くのがコツです。ズワイは殻が比較的薄く、脚の両側を開く方法で棒肉を綺麗に出しやすいでしょう。
カニのエラ(ガニ)は毒がありますか?取り除くべきですか?
毒ではないとされていますが、食用に適さず、美味しくないため取り除くのが基本です(参考:さいほく、Geocities)。外観は灰褐色でスポンジ状です。
カニをさばくときに最低限必要な道具は何ですか?
キッチンばさみ、小型包丁、すべり止め付きまな板、厚手のキッチンペーパーがあれば進められます。ピンセットがあると微細な殻片の除去に便利です。
失敗しやすいポイントと安全に美しく仕上げるコツ
殻で指を切らないための持ち方と刃の入れ方
殻の角をタオル越しにつかみ、刃先は常に自分と反対向きに入れます。すべり止めの上で作業し、力任せに押し切らないことが安全の基本です。
身が潰れるケースとその回避策
横から強圧で殻を割ると棒肉が裂けやすいです。関節で分け、殻を“開いてから押す”順序を守ると、身は形を保ちます。冷えすぎた状態は身離れが悪いので、室温で数分馴染ませると改善します。
冷凍ものと生の違いによる切り方の調整
解凍直後はドリップで滑りやすいので、ペーパーでしっかり水気を拭います。生は旨味流出を避けるため流水に長く当てず、衛生管理と低温保持を徹底します(参考:厚生労働省の食中毒予防ポイント)。
最後に:今日すぐ試せる簡単な盛り付けと次の調理案
学んだカニの切り方を、すぐ食卓で形にしましょう。手間をかけず、素材を活かすのが成功の鍵です。
今日すぐできる簡単盛り付け例(甲羅盛り・脚の並べ方)
- 甲羅中央にカニミソ、周りに棒肉を扇状に配置、レモンで香りを添えます。
- 胴体のほぐし身は小鉢で高さを出し、青味を差して色のコントラストを作ります。
おすすめのアレンジ(鍋・サラダ・焼き)
- 鍋:出汁は薄めに取り、最後に身を温めるだけで香りが立ちます。
- サラダ:ほぐし身+柑橘ドレッシングで、甘みが引き立ちます。
- 焼き:甲羅ミソに日本酒少量を加え、香ばしく炙ると極上のおつまみになります。
— 筆者プロフィール:kani-tu.com コンテンツライター。飲食現場と通販サポートでボイル・活ガニを累計300杯以上さばいた実体験をもとに、家庭で再現しやすい手順と盛り付けのコツを発信しています。
参考
- ズワイガニの食べ方(むき方・さばき方) – https://www.saihok.jp/c/howto/howto-kani/howto-zuwai
- 蟹の美味しい食べ方| 産直ギフト – https://shopping.geocities.jp/washoku2/hal/lp/pages/kani_cooking.html
- カニの食べ方|初心者でも失敗しない!基本のむき方・さばき方 – https://furunavi.jp/discovery/knowledge_food/202510-crab/
- 家庭でできる食中毒予防の6つのポイント – https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000161103.html







