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カニの呼吸はエラ呼吸?気管呼吸か?
生物が生きていくためには酸素は欠かせないですよね。その生物が酸素を体内に取り込む方法は、
・気管呼吸
人間の場合、気体である空気から酸素を取り入れており、肺が酸素を血液に取り入れる作用を行っているものです。一方で水中に棲む生物の多くは、えら呼吸を行っています。魚の場合には頭の付け根にあるため比較的わかりやすいですが、かににもえらがあり、そこから酸素を取り入れているのです。
えらから酸素を取り入れるには、周囲が酸素を含む水で覆われている必要があります。しかし、えらで酸素を取り入れている生物は、肺で酸素を取り入れている生物よりも長い時間行動することができます。かにも長生きすることで知られます。
カニが陸上で呼吸できる理由
かには、水中で生活しているイメージがありますよね?しかし実際には、多くの時間を陸上で過ごすかにも存在しています。かにが陸で生きられる理由としては、
です。他の魚などは、水を蓄えることはできないので、陸で生きる時間は限られます。しかし、かにはこのような身体の構造から、陸で長い時間、活動することができるのです。ただずっと生きていられる訳ではなく、蓄えている水がなくなると、酸素を取り入れることができず死んでしまいます。このため陸で活動しているかにでも、近くに水がある場所にいます。完全に水がない場所では生きていくことはできないのです。
カニが陸上では泡を吹く理由
かには陸にいる時、泡を吹きます。泡を吹く理由は、呼吸をするためなのです。カニは、えら周辺にある水を再利用しながら酸素を取り込んでいます。しかし、何度も水をえらに通していると次第に粘り気のあるものに変化していき、シャボン玉を作るような原理で泡が出来てしまいます。このような現象が見られるのは、水中に生息している種類に限られ、もともと陸上で生活している種類では見られないものです。
カニのエラ食べられない?
かには美味しく、人気の食材です。できることなら、カニを丸ごと味わいたいですよね?
しかし、カニのエラ(呼吸する部分)は食べることができません。
かにに限らず、魚介類に見ることができるえらは食べられない部分なのです。その理由としては、
・えらには毛細血管が集中しており、雑菌の増殖によって腐りやすいから。
カニのエラの取り方
そんな方のために、実際にカニの捌き方を動画でご紹介します。ぜひ、エラを取る際の参考にしてみてください。(エラの取り方は2分22秒〜説明しています。)
カニのふんどしは食べられる珍味が一杯
かにのえら(呼吸部分)には、腹の部分にあるふんどしと呼ばれる部位があります。見た目が人間が着用する昔の下着であるふんどしに似ていることから名付けられたものです。この部位は珍味として人気があります。
ふんどしを剥がすとカニミソやメスであれば卵が入っていることもあります。ミソは加熱しても固まらないもので、甲殻類の生き物にみられる中腸腺で、独特の風味があるものですが、特にケガニのものは最も美味とされているものですが、美味しく食べるには鮮度が重要になるものです。
カニの生態と食べられる場所のまとめ
かにといえば、脚の部分しか食べるところがないというイメージがありますが、本体の部分にも食べることができる個所があります。しかし、かにが呼吸をするえらの部分は、食中毒や寄生虫のリスクがあります。且つ、美味しくありません。
そのため、カニを購入する際は、①脚だけの部位で買う、②丸ごと買ってエラを取り除くのどちらかがおすすめです!