カニの「ふんどし」とは?
皆さん、「カニのふんどし」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?
ふんどしとは、甲羅の内側・腹にある三角形の部位の名称です。画像でいうと、ちょうど親指がかかっている部分です。その場所にあることから、「ふんどし」や「前掛け」、「はかま」などの呼ばれ方をしています。人が履いているふんどしがに似ていることから名付けられたそうです。
どんなに小さなかにでも持ってはいるものの、たった1個のみしかありません。とても貴重な部位なのです。
カニのふんどしは珍味で美味しい
ふんどしは、通常であれば殻同様捨ててしまいがちです。しかし、それは勿体無いです。
実は、ふんどしは珍味と言われています!
厚手の身肉で足の身とはまた違った食感を楽しむことが出来ます。足の身肉も美味しいけれど、プリプリというよりもより弾力がある食感です。噛むほどにうまみがあふれ出し、いつまでも噛み続けていたくなります。また、カニミソもふんどしの中に詰まっています。
漁師さんやカニ通の中では、
という方も多いのです。ぜひ、皆さんもその味を試してみてください。
食べてはいけない「えら」との違いは?
ただしここで、一つ気をつけなければいけないポイントがあります。それは、「エラ」と間違えることです。
カニのエラとふんどしは、似たような場所にあるので間違いやすいです。カニのえらは、食べて美味しくないというだけでなく、呼吸するための器官であり、人間にとっては良くない雑菌などの汚れが付着していることも多いのです。放置しておくとえらから一番に腐るということからも、他の部位と比べて汚れていることが分かります。
本来であれば捨ててしまっているものの、まるごとで買うと付いてきます。美味しくないというよりも食べるのを止めておいた方が良い部位ですから、興味本位でも口にするのは避けて下さい。ちなみに、すかすかで味も全く美味しくはありません。
カニのふんどしの取り方
それでは実際に、かにのふんどしの取り方に付いて紹介します。
用意するもの
- 新聞紙、広告
- おしぼり、タオル
- (任意)かにフォーク、剪定ばさ
手順
①水分や汚れも出るので、新聞紙や広告などを敷きます。
②ふんどしの三角形の部分を親指で押して、穴を開けます。
③その穴に親指を入れ、そのまま手前に引きます。そうするとふんどし部分が綺麗に外れます!カニミソが付いてるかも。
④最後に、ふんどしを取った時にできた穴に指を入れて、甲羅と胴を剥がします。
⑤そうすると、綺麗に胴体の身とカニミソが出てきます。この部分がとっても美味しいんです!
ふんどしを取るのはとても簡単です。はがしたその根元にかにみそが付いていることもありますから、大切にこそげとりこちらも食べるようにしましょう。大きければそれだけふんどしから取れる肉も多くなります。タラバなどで捨てていた方、勿体無いですよ。
もちろん、足身部分だってその味の良さはご存知のはずです。かにフォークを駆使して、硬い部分は選定ばさみで切りながらむしって行ってください。切れ味が勝負の剪定ばさみはホームセンターに1000円から2000円ほどで売っています。かにフォークは片方はスプーンに、もう片方はフォーク状になった細い道具で最近では100円ショップなどにもあるのではないでしょうか。
カニのふんどしの食べ方レシピ例
ふんどしを口に入れるとそのままでも、噛むごとにうまみがあふれ出してこれで十分晩酌のあてとなることでしょう。せっかくならばその旨味を活かして、パスタや雑炊・煮物に使ってもいいのです。インターネットで調べれば様々なレシピが紹介されています。特に人気が高いのがマヨネーズと和えたサラダで猟師さんも船の上でやっているくらいです。大人は更に一味もプラスすれば、ピリッとした味付けがクセになります。
と言っても1杯にたった1つだけの貴重なふんどし、様々なレシピを楽しむほどの量を手に入れるにはどうすればよいのでしょう。
カニのふんどしの手に入れ方
ふんどしを味わうなら、カニの通販がおすすめです。
タラバガニや毛ガニなど、大きなものを姿でまるごと買ってもいいでしょう。また、ふんどしのみをセットにした、「ふんどしセット」というものがあるので、これも一つの手です。それなら手を汚しながら解体する必要もなくなります。たっぷり手に入るので、てんぷらやバター焼きなどアレンジの幅も広がるはずです。
これからはかにの足だけでなくふんどしにも注目して、ぜひ味わってみてください。かにみそや卵は苦手という方でも、この部位に関してはきっとファンになるはずです。カニのふんどしを味わいたくなったら、カニの通販で「姿がに」か「ふんどしセット」を購入してみましょう!